田口隆祐がロッキー・ロメロをスカウト!監督タッグ結成なるか

田口隆祐がロッキー・ロメロをスカウト!監督タッグ結成なるか。

次々とパートナーを変える男。それが田口隆祐選手である。

不仲、相性が悪いなど短期でタッグチームが分裂するのはマイナスの要因が強いように見えるが、田口隆祐選手の場合は全く異なる理由でタッグが解消となっている。

プリンス・デヴィット選手との「Apollo 55」やリコシェ選手との「ファンキー・フューチャー」。そして、ACH選手との「スーパー69」。この3つのタッグチームにおける共通点は全員がWWEへと移籍したということである。

また、田口隆祐選手と同期で新日本プロレスに入門した中邑真輔選手、ヨシタツ選手や新日本本隊で長年共にジュニア戦線を牽引したKUSHIDA選手もWWEへと移籍している。

田口隆祐監督は確実に何かを持っている。監督として手腕の為せる技なのか。

その秘密は分からない。ただし、田口隆祐選手とシングルマッチを行ったジュニア選手は確実にブレイクしているのも事実としてある。

特に髙橋ヒロム選手、石森太二選手は完璧に田口隆祐選手の対角線に立ったことで、新日本プロレスファンからの見方も変わり、大ブレイクを果たした。

そんな田口隆祐選手の魅力を紐解いてみたい。

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テーマ作りのプロ

髙橋ヒロム選手、石森太二選手の話についてもう少し書いておきたい。

2人が共に「IWGPジュニアヘビー級王者」に輝いた後、新日本ジュニアの壁として姿を現したのが田口隆祐選手である。

2017年。東京ドームでKUSHIDA選手を破り、メキシコでのライバルとして名を馳せたドラゴン・リー選手も退けた髙橋ヒロム選手の前に現れたのが田口隆祐選手だった。

ユニークなキャラクターで会場を笑顔にしていま田口隆祐選手。そんな彼とアンクルホールド(オーマイアンドガーアンクル)を懸けた試合。そして、昔の真面目だった頃の田口隆祐を引きずり出すという2つのテーマで前哨戦からタイトルマッチになだれ込んでいった。

凱旋帰国後の髙橋ヒロム選手は、サイコなキャラクターと怖いもの知らずなファイトがウリだったが、危険技なしでも試合ができること。ウィットに富んだジョークに切れ味があることを証明する形となった。

この試合以降、髙橋ヒロム選手は圧倒的なブレイクを果たすこととなる。

その勢いは「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」だけでなく、新日本プロレス全体にとっても必要不可欠なものとなった。

一年以上にも及ぶ欠場。このアクシデントすら味方につけ、これからも新日本プロレスを牽引する存在として髙橋ヒロム選手は輝くに違いない。

リングの上で広がる夢。早くまた彼の試合が見たい。

 

キープオンジャーニー

ちょっとしんみりにしたが、ここからは石森太二選手の話題を書いてみよう。石森太二選手と田口隆祐選手に関しては「キープオンジャーニー」のワードだけで伝わる人には伝わると思う。

KUSHIDA選手から「IWGPジュニアヘビー級ベルト」を奪った石森太二選手。試合は最高に素晴らしい。ただ、人気レスラーたちが渦巻く新日本プロレスにおいてそのキャラクター性にはまだまだ伸びしろと定着させていく時期だったように思う。

そんなタイミングで現れたのが田口隆祐選手だった。

どこからか見つけてきた石森太二選手の歴史。「セーラー・ボーイズ」のデビュー曲「キープオンジャーニー」を発掘したことから全てが変わった。

世界に自分自身を売り込むために「バレットクラブ」を選んだ石森太二選手をトコトン追い詰める田口隆祐選手。タイトルマッチではツナギでの入場を果たすなど、石森太二選手の精神をどん底まで叩き落としたのである。

その結果は腹を括って自らダンスを披露させる展開へ。この試合を機に石森太二選手はバックステージでのコメントがキレキレになった。

“ザ・ドラゴン”鷹木信悟選手をジャイアン呼ばわりし、「俺が綺麗なジャイアンにリ・ボーンしてやるよ」という意味不明な言葉も発した。

抜群の身体能力と鍛え上げられた鋼の肉体。そして、勢いのある言葉。

石森太二選手は田口隆祐選手から多くのものを受け取った?に違いないだろう。

 

シングルで価値を爆発させた男

そして、最後は“ロッポンギ3K”ラッキー・ロメロ選手である。

「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」にエントリーを果たしたロッキー・ロメロ選手はエル・ファンタズモ選手との一戦で見せた心を虜にするファイトで多くのファンから支持を得ることに成功した。

バレッタ選手との“ロッポンギ・ヴァイス”解散後は監督(コーチ)業がメインの印象だったが、まだまだプロレスラーとしての実力は健在過ぎるほどに健在だったのだ。

そんなファイトに目をつけたのな田口隆祐選手である。今の自分と今のロッキー・ロメロが組むことでどんな未来を紡ぐことができるのか。

そんな可能性に挑戦しつつ、新しい景色を見せてくれようとバックステージで言葉を発し続けている。

「Apollo 55」の田口隆祐選手と「フォーエバー・フーリガンズ」のロッキー・ロメロ選手がもしも手を取ったら。

そんな「フォーエバー・69」構想に妄想を膨らましつつ、僕は東京ゲームショウへの電車に飛び乗った。

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