内藤哲也がここまで嬉々とする理由に答えが出た

内藤哲也がここまで嬉々とする理由に答えが出たので書き残しておきたい。

「G1クライマックス29」が終わって以降の内藤哲也選手は、何やらはしゃいでいるすら受けるほどに楽しそうである。

新日本プロレスの主役を宣言した2017年の夏。あれから2年が経ち、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」にも大きな変化があった。

最も大きく変わったのはSANADA選手。トレードマークのモヒカンをやめたプレイボーイは「IWGPヘビー級王者」オカダ・カズチカ選手のライバルへと飛躍した。

新日本プロレスのレスラーが上位を独占したNumberのプロレス総選挙でも飯伏幸太選手を抑え、4位をマーク。今、最も勢いのあるレスラーの1人と言っても過言ではない。

EVIL選手はそんなSANADA選手を横目に新日本プロレスの生え抜きとしてのプライドを持ち、バヂバチの熱いファイトを魅せるだけでなく、ユニット内でのライバル構造を意識し続けるなど、改めて自分の存在価値を高めている。

そして、鷹木信悟選手だ。清野アナウンサーがパーソナリティを務める「真夜中のハーリーアンドレイス」に阿部リングアナがゲスト出演した際、ベストバウトランキングに2試合が選出された。

新日本プロレスのリングを間近で見続けている彼の目から見ても、高い評価を受けるそのファイトは見る者の心を掴んで離さない。

ここに髙橋ヒロム選手が帰ってくる。そうすれば、バランサーに徹しているBUSHI選手も輝くことだろう。髙橋ヒロム選手が戻らない場合、メキシコの「ロス・インゴブレナブレス」からメンバーを招集しなければ、「スーパージュニア・タッグリーグ」にエントリーできない可能性もあるのでそこは少し心配な点でもある。

少し長くなったが、「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」それぞれのメンバーにスポットライトが当たることで2018年以降、内藤哲也選手のインパクトが少し弱まったのも事実である。

だが、再び内藤哲也選手はとても楽しそうに、一つひとつの試合を戦っている。対角線に立つのは「バレットクラブ」のジェイ・ホワイト選手だ。

なぜ、内藤哲也選手はあんなにも楽しそうなのか。その答えをここからまとめていく。

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ヒールでもベビーでもない

内藤哲也選手はベビーでもヒールでもない。俺たちはロス・インゴブレナブレス、つまりは制御不能なのだと言い続けてきた。

ただし、タイチジャパンプレゼンツシックスドットナインでタイチ選手が語ったように、内藤哲也選手はファンから愛されようとする傾向がある。

ここはとてもデリケートなポイントなのだが、内藤哲也選手は本来、“棚橋弘至”を目指していた男である。

完全無欠のベビーフェイス。誰からも愛され歓声を集める男。そんな存在になることを諦め、独自の路線を歩んだ結果、今の地位を掴んだ。

だが、仲間が増え、ファンの支持を得たことで以前ほどの勢いがなくなってしまった。

会場のお客様や新日本プロレス全てを巻き込んで自分の手の平の上に乗せる圧倒的な神通力が弱まってきた。2年前に飯伏幸太選手が新日本プロレスに戻って来た際、初戦を戦った2人への歓声がそれを証明していた。

今の2人にあそこまでの声援の差はない。飯伏幸太選手が予言した内藤哲也選手の失速とは、その本質を見抜いていたためだったのかもしれない。

 

ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン結成前後

内藤哲也選手が最も支持を集め、会場を席巻していた「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」結成当初。1人ロス・インゴ時代のブーイングが徐々に大歓声へと移り変わっていく様は、内藤哲也選手が新日本プロレスのど真ん中に立つためのサクセスストーリーを音で演出しているようでもあった。

この道を歩んだ内藤哲也選手だから分かることがあるのだ。

内藤「こうして連日、ジェイ・ホワイトと前哨戦を闘っているわけですが、やっぱね、毎日楽しいよ。ジェイとリング上で対戦することが、楽しくてしょうがないよ。ま、偶然で、『G1 CLIMAX』優勝決定戦に進めるほど、このリングは甘いリングじゃないからね。彼の実力も、もちろん認めてますよ。でもさ、最近、気になるんだよね。気に食わない部分あるんだよね。それはさ、連日、彼、言ってるでしょ? 『マディソン・スクエア・ガーデンを超満員にした男です』みたいな発言。いいんだよ。それは事実なのかウソなのかわからないけどさ、まあ超満員になったのは事実だしね。まあ、素晴らしいことなんじゃないの? でも、一体いつまでその話を引きずってるつもりですか? いつまで自分の過去を自慢げに話してるんですか? そんな男に果たして、明るい未来が待ってるのかどうか。それは俺、疑問に思ってしまうなあ……。9月22日、神戸ワールド記念ホール、ディア・デル・デスティーノ、運命の日まであと3日。ジェイ、トランキーロ、あっせんなよ。アディオス」

MSGで唯一日本人対決を行った内藤哲也選手。彼の中でMSG大会はどんな想い出になっているのだろうか。

そして、内藤哲也選手お得意の揚げ足取りが復活している。ファンにとっても待望と言ってもいい言葉なのではないだろうか。

 

IWGPインターコンチネンタルベルト

内藤哲也選手の最新情報はこちらもチェックしていただきたい。

自分を東京ドームのメインイベントから遠ざけた白いベルトを懸けて、内藤哲也選手は神戸での戦いに赴こうとしている。

己の制御不能な一面を引き出すかのように、人の道を外れた行動を起こすジェイ・ホワイト選手こそ、内藤哲也選手が待ち望んでいた相手だったのだ。

「G1クライマックス29」の借りを返すことができるか。1つ目の決着まで残すところ2日を切った。

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