新日本プロレスファンがキング松坂（松坂桃李）に新しい価値観を学んだ話

新日本プロレスファンがキング松坂（松坂桃李）に新しい価値観を学んだ話を書いてみる。

俳優・松坂桃李さん。テレビドラマや映画に引っ張りだこの人気俳優である。

2019年はテレビドラマ「パーフェクト・ワールド」で主演をかざったり、映画ではり居眠り磐音」、「新聞記者」で主演。「蜜蜂と遠雷」の公開も控えている。

そんな松坂桃李さんに新日本プロレス好きである僕はとても強い感銘を受けた。

新日本プロレスを好きな気持ちは大事。ただ、今の時代はSNSやさまざまな場所でしっかりと公言し、一歩前に出る勇気が必要なのだと実感したのである。

コンテンツを好きなことで仕事につながることは珍しくない。

くりぃむしちゅーの有田哲平さんや倉持明日香さんは「プロレスが好き」という趣味嗜好が功を奏し、「有田と週刊プロレスと」にたどり着いた。

好きな気持ちは好影響を生む。人気作品しか継続しないAmazonプライビデオで異例の高評価を受け、シーズン4（ファイナル）にまでたどり着いたのだ。

そんなコンテンツを好きな気持ちは側から見ていても非常に好感が持てるものである。

改めてその気持ちを学んだのは、キッカケは松坂桃李さんのツイートから始まった。

声の仕事に挑戦した松坂桃李さんの最新作「HELLO WORLD」の公開日の夜に「デュエリストの皆様へ」から始まる告知を行ったのだ。

その内容はYouTubeで「遊戯王デュエルリンクス」の生放送を行なっているRYUさんのチャンネルに声の出演を果たすというもの。正直、面食らったのは僕だけではないだろう。

アカデミー賞を受賞した俳優が地上波ではなく、YouTubeに降臨する。しかも、冠番組や芸能人が開設したチャンネルではく、いわゆるYouTuberと共演を果たすのだ。

ここでは松坂桃李さんに学んだことを書き留めておきたい。

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人気俳優・松坂桃李さんに「遊戯王デュエルリンクス」がかけ合わさると、急にイメージが異なるキャラクターとなる。

元々、菅田将暉さんのオールナイトニッポンで「遊戯王デュエルリンクス」のやり込みっぷりが半端じゃないと自ら暴露したところから彼のイメージは大きく変化していった。

殿様からキング松坂へ。圧倒的な知識量と俳優業の合間を縫ってプレイする姿勢に多くの人間が彼に愛着を持っていった。僕もその1人だ。

例えるならば、会社の後輩と飯に行った時に楽しそうに自分の趣味を語る姿を見ていると微笑ましい気持ちになれる。そんな感情が松坂桃李さんを見ていると浮かぶようになったのだ。

松坂桃李さんが「遊戯王デュエルリンクス」の話をすればするほど、彼のファンはコンテンツに興味を持ちはじめた。

僕自身、菅田将暉さんのラジオを聴いている際松坂桃李さんが「遊戯王デュエルリンクス」の話をし始めてからアプリをダウンロードし、少し遊んでみたほどだ。

それほどまでに彼は楽しそうに魅力を語っていたのだ。

「夜は何してる」

そんな些細な質問に寝てるか「リンクス」だと語って以降、キング松坂と呼ばれるまでにそう時間は掛からなかった。

その話題はネットニュースを中心に瞬く間に広がり、今ではイケメン俳優というブランドはそのままに男女問わず愛される存在となった。

本業は「デュエリスト」、趣味は「俳優」。これはとてつもない褒め言葉だ。

高身長のイケメン。演技力も抜群。日本の演劇界に欠かせない男。

孤高の世界に行きがちな言葉の裏側に「キング松坂」、「シャイニング松坂」があるだけで近所の兄ちゃん感が生まれる。

異性だけでなく、同性に好かれる。本当のスターへの道を「遊戯王デュエルリンクス」で切り開いた松坂桃李さん。

僕は正直、番組を見ながら笑いつつ感動していた。なるほど。好きなものを追求して、世の中に発信すると誰かを喜ばせることができるのだ、と。

好きなことで生きていく。YouTuberブームの幕が開けた際に飛び出したキャッチコピーは、一部の若者に対して仕事の価値観すら変えてしまうほどのインパクトを持っていた。

好きなことだけやってお金を稼ぎたい。嫌なことはやっても意味がない。そうした極端な思考の若者も出てきているのは事実としてある。

ただし、勤労が推奨されていた時代と今を比較しても少し異なる流れが来ているのも事実だ。

ノー残業デーやプレミアムフライデーや週休3日制。人と労働の関係は大きく変わりつつあるにも関わらず、僕を含めて余暇時間の使い方が分からない人が多い。

仕事ばかりしてきたため、趣味がない。趣味がないから暇になるとダラけるだけで何もしていない。そういった時間の使い方が勿体無いので、無駄に残業する（残業代が生活費の前提に組み込まれているケースもあるので、一概には言えない）のである。

では、松坂桃李さんのように価値観を逆転させてみるのはどうだろう。勿論、彼の本業は俳優だ。それでご飯を食べているし、多くの人々に感動を与えている。

ただし、気の持ち方を一つ変えるだけで、メンタルをやられるほどに追い詰められなくもなるし、適当なことに対して適当になれる。

好きなものを仕事に。稼ぐことは趣味感覚に。そう簡単にシフトできることではないが、少しチャレンジしてもいい価値観なのかもしれない。僕は松坂桃李さんから新しい価値観を教わった気がした。

ぜひ、また番組で「遊戯王デュエルリンクス」の話をして欲しいものである。天気がよくなったら「HELLO WORLD」を見に行こう。

最後に。松坂桃李さんを自分の番組に招いたRYUさん。お誕生日おめでとうございます。あなたの好きなことで生きる姿勢は、アカデミー賞俳優をも動かしたのです。これからも素敵な配信を楽しみにしています。