成田蓮がLA道場へ!柴田勝頼の後継者となるか?
成田蓮がLA道場へ!柴田勝頼の後継者となるか?
鬼神ライガー登場。YOHがG.O.Dから2度目の直接ピンフォール勝ちなど、新日本プロレスが「DESTRUCTION in KOBE」の急展開に揺れる中、新日本プロレスの公式スマホサイトが更新され、驚くべきニュースが目に飛び込んできた。
ヤングライオン杯を5勝2敗で終えた成田蓮選手が、カール・フレドリック選手が優勝記者会見を行なっている会場に姿を現したという。
そして、LA道場のヘッドコーチを務める柴田勝頼選手へ直談判し、ロサンゼルス行きを頼み込んだのだ。地面に膝をつき、頭を地べたにつけて誠心誠意で頼み込んだ。
その結果、柴田勝頼選手は「頭を上げろ。俺が1からプロレスを教えてやる」と師弟関係を約束。成田蓮選手のLA道場修行が決定した。
従来の海外遠征とは全く異なる修行。成田蓮選手の修行期間はどうなるのか全く見当がつかない。
だが、何かが変わりそうな予感がしている。蒼い炎を燃やし続ける男が選んだのはイギリスでも、メキシコでも、アメリカでもなく柴田勝頼選手だった。ライバルの海野翔太選手も海外遠征を口にする中で、別の道で強さを探る成田蓮選手。
今回は彼の今後について考えてみたい。男たちの根性が蒼い炎に火を付けたのだ。
男の根性
同期の海野翔太選手は「ニュージャパンカップ」にエントリーし、「G1クライマックス29」ではスーパースターのジョン・モクスリー選手から指名を受けパートナーとなった。
そもそももう少し時間を戻せば、吉田綾斗選手と「ワールドタッグリーグ」にも出場を果たしている。
レッドシューズ海野レフェリーのご子息であるという点を抜きにしても、圧倒的な華と感情表現力、甘いマスクを持つ海野翔太選手はヤングライオン期間中にありながらスポットライトを浴び続けてきた。
棚橋弘至選手の太陽を引き継ぐのは海野翔太選手なのかもしれない。誰しもがそう思っていた。
そんなライバルを横目に見ていてジェラシーを燃やさない訳がないだろう。
成田蓮選手はLA道場生との試合の中で何かを見つけた。そして、強くなるために必要なのは柴田勝頼選手だと腹が決まったのだ。
ちなみに、成田蓮選手は優勝したカール・フレドリックス選手からヤングライオン杯で唯一白星を飾っている野毛道場のヤングライオンである。
単純にアメリカを求めたのではない。柴田勝頼選手の元でプロレスを教わるためにLA道場に渡るのである。
1からプロレスを教えてやる
おそらく僕たちとしばしの別れになるXデーは、「NEW JAPAN ROAD」2019年10月7日の後楽園ホール大会だろうか。それとも10月14日の両国国技館たまろうか。
成田蓮と共に海野翔太選手も旅立つ可能性があると思う。旅立ちの日とは突然訪れるものである。
髙橋ヒロム選手やEVIL選手、YOH選手、SHO選手、ジェイ・ホワイト選手、カワトサン選手らはファンとの別れを告げる壮行試合が組まれていた。
何も告げずに突如イギリスへと旅立ったグレート・オー・カーン選手という例もあるが、おそらくキチンとした挨拶の時間はあると思う。
「IWGPインターコンチネンタル王者」ジェイ・ホワイト選手による一夜明け会見がある場合は、既に旅立ったと告げられる可能性もあるわけだが...。
既にアメリカ大会が3試合決まっており、いきなりエントリーされる可能性もあり得る。
まぁ、それも一興だろう。成田蓮選手が柴田勝頼選手の元で修行すればきっと強くなる。
そう。化学反応が起きるのはこれからなのだ。
成田「柴田さん(※と言ってコメントスペースに入って来ると、フロアに両ヒザを着いて)、お願いします。僕をLA DOJOで、LA DOJOに連れて行ってください。このヤングライオン杯、彼らとやって、僕は柴田さんの下で、プロレスを教わりたい。そう思いました。もっと強くなりたいんです。お願いします(※と言って床に頭をつける)」
柴田「よし、顔上げろ、顔上げろ。立て」
成田「ハイ!(※と言って立ち上がる)」
柴田「一つ言っておくぞ。俺の練習、メチャクチャ厳しいから」
成田「ハイ」
柴田「(※右手を差し出しながら)よし、ついてこい」
成田「(※柴田が差し出した右手を両手で握りしめながら)お願いします!」
柴田「よし! (※フレドリックスを引き寄せて3人並び)みんなでね……。こういう化学反応が起きてね、私もうれしいです。成田……」
成田「ハイ」
柴田「1からプロレスを教えてやる!」
成田「お願いします!」
柴田「よし! (※フレドリックスを握手を交わして)サンキュー。ザッツ、イット! 以上!」
2代目ザ・レスラーとして
鬼神ライガーや内藤哲也についてはこちらもチェックいただきたい。
成田蓮選手の海外遠征はこれまでの修行期間と大きく異なるものになる。
何故ならば、柴田勝頼選手が運営するLA道場を本拠地にトレーニングを重ね、その先は世界各地で試合をする道があるためである。
娯楽が全くない土地とも言われるLA道場。ここで技と心を徹底的に磨いた結果、野毛道場はホームである日本でのヤングライオン 杯で敗れる結果となったのだ。
であれば、成田蓮選手が柴田勝頼選手の元で1からプロレスを教わった次のステージは喧嘩を売りに各地へ向かうことだろう。
柴田勝頼選手がベルトを巻き、人気を博したイギリス。そのままアメリカで試合に出るのもありだろう。
強くなりたい。その一心が成田蓮選手を突き動かした。
数年後、セルリアンブルーのメインイベントで「以上!」と言い放つ成田蓮選手の姿を見ることができたら。
更には対角線に立っているのが、海野翔太選手でセコンドが棚橋弘至選手だったとしたなら。
新日本プロレスの未来に向けて新しい点が打たれたのがこの日の神戸。全ては野毛道場の「破壊」から始まるのかもしれない。