内藤哲也と棚橋弘至がイッテンゴのメインイベントに立つ可能性

内藤哲也が両国国技館で第3試合という現実。棚橋弘至とイッテンゴを狙う可能性について考えてみたい。

まず、なぜ週刊プロレスは敗れた内藤哲也を表紙にしたのか?正直、今週号の週プロを見た時に違和感があった。

週刊プロレスの表紙とは一週間の内で最も注目すべきエピソードが飾られる影響力のあるものである。他団体はさておき(僕は新日本プロレス以外を追っていないため)神戸大会は表紙に相応しいカットがいくつもあったように思うのだ。

【1】柴田勝頼&カール・フレドリック&成田蓮の3ショット!LA道場が野毛を凌駕した理由

【2】鬼神ライガー降臨!神戸に現れた鬼は宿敵・鈴木みのるを超える狂気を魅せた

【3】26歳の大快挙!ジェイ・ホワイトが「IWGPインターコンチネンタル」戴冠へ

【4】後藤洋央紀が5年振りに「IWGPインターコンチネンタル」へ!“同級生”のベルトを取り返すか!?

と、僕が考えるたけでも4つほど候補が浮かんだ。だが、その全ての可能性を超えて選ばれたのが敗戦した内藤哲也選手がヤングライオンの肩を借りている姿なのである。

「勝った負けた。そんな小さいことでプロレスをやっていない」と言い切った男はこの日のバックステージでは何一つ言葉を発することはなかった。

それでも週刊プロレスは内藤哲也選手の「これから」に懸けて表紙を託したのである。

そして、トランキーロじゃいられないファンたちを横目に己の信じる道を突き進む内藤哲也選手の前に突如現れた蜘蛛の糸。先日発表されたカードで内藤哲也選手は再び“運命”を手繰り寄せることはできるのか。

その先に待ち受けているのは新日本プロレスの歴史上初のイッテンゴ。更には引導を渡され過ぎている新日本プロレスのエース・棚橋弘至選手なのではないか。

 

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2018はパレハ問題、2017年は覇者

両国国技館では「鈴木軍」と対峙する内藤哲也選手。去年、一昨年と比較すると明らかに2019年の低迷が目立ってしまう。

ちなみに2018年は「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」6人目のパレハについての謎かけで新日本プロレスファン全員の注目を集め、鷹木信悟選手をお披露目した。

2017年は「G1クライマックス27」の覇者として宿敵・“名勝負製造機”石井智宏選手と激突。好勝負を繰り広げた後、東京ドームでの挑戦権利証を守り抜いている。

この2年と比較すれば、この時点でいかに話題の中心から外れてしまったのかがよく分かるだろう。

二冠王達成どころか「IWGPインターコンチネンタルベルト」すは手放してしまった状態である。

ブレイク前夜のスターダストジーニアス時代と“制御不能なカリスマ”となった今とでは全く状況が異なる。何も無いでは済まされないのである。

内藤哲也選手は10月14日の両国大会までに何かを仕込むことはできるのか。

当日の対角線に立つのは「鈴木軍」。内藤哲也選手は鷹木信悟選手、BUSHI選手とザック・セイバーJr.選手、ランス・アーチャー選手、そしてタイチ選手を迎え撃つ。ビッグマッチの第3試合。いくら第5試合以降が、スペシャルシングルマッチやタイトルマッチだとしても、これは由々しき問題である。

ただし、チャンスがゼロだとも言い切れない。内藤哲也選手にとってのチャンスはその直前。アメリカにあった。

 

直接ピンフォールを奪う

「FIGHTING SPIRIT UNLEASHED」の初日。この日は3日間の中で唯一「新日本プロレスワールド」の配信がある特別な日だ。

なぜ、3日間の興行で初日のみ全世界生配信を行うのか。対戦カードを見たら合点がいった。

メインイベントで何かが起きる予感が漂っているのである。

オカダ・カズチカ選手&飯伏幸太選手&棚橋弘至選手に対するのはSANADA選手&EVIL選手&内藤哲也選手である。

同じくベルトを落とした状態のオカダ・カズチカ選手、飯伏幸太選手から直接ピンフォールを奪えばタイトルマッチや東京ドームでの挑戦権利初日が手に入る。

ただ、それは面白いことなのだろうか。ベルトの価値を超えた筈の男が何度もベルトに執着する。果たしてそれでいいのか。白と黒の当時戴冠は白紙として、別の道に行く可能性も考えてみたい。

二冠王は多くのレスラーが真似しやすい目標のため、飯伏幸太選手、ジェイ・ホワイト選手、棚橋弘至選手、後藤洋央紀選手がテーマに掲げてしまったのだ。

 

新日本プロレスのエースとイッテンゴのメインを狙う

内藤哲也選手にとっての価値を考えてみたい。東京ドームイッテンヨンのメインイベントは「G1クライマックス29」でジェイ・ホワイト選手に敗れた時点でほぼ白紙状態。ファン投票などのウルトラCがなければ、中々覆せるものではない。

ただし、新日本プロレスは2020年はの東京ドームに勝負を懸けてきた。イッテンヨンとイッテンゴのW開催。更にはイッテンロクに大田区体育館で「NEW YEAR DASH!」の開催も決定している。

新日本プロレス初のイッテンゴ「東京ドーム」。そのメインイベントに名を刻むのはかなり「美味しい」のではないだろうか。また、歴史を紐解くと「IWGPヘビー級選手権試合」だけがドームのメインイベントを飾ってきたわけではないことを内藤哲也選手は知っている。

であれば、ここから注目度も高くプロレスを広げるに当たって最高の対戦カードは一つしかない。

スペシャルシングルマッチ「棚橋弘至デビュー20周年記念試合 最終戦」棚橋弘至選手VS内藤哲也選手だ。

2人が最後にシングルマッチを戦ったのは2017年の「G1クライマックス27」。この日以降、数えるほどしか試合をしていないのだ。

約2年間。そろそろ再び新日本プロレスのエースに牙を向ける時なのではないか。

勿論、棚橋弘至選手にとっても美味しい。新日本プロレスの歴史に名を刻むだけではなく、2年連続の東京ドームメインイベンターという記録も打ち立てることができるのだ。

内藤哲也選手とであれば、そんな道を歩むのも悪くないだろう。愛してますとデ・ハポン!どちらも体験してみたいものである。

もしも、アメリカの地で内藤哲也選手が棚橋弘至選手に照準を絞り、直接ピンフォールを奪ったら?この展開になる可能性がグッと広がるので、ぜひチェックいただきたいと思う。

全ての運命がつながる瞬間はアメリカか。それとも別の道をなのか。注目のアメリカ大会は日本時間のあさ8時から配信開始だ。

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