高橋裕二郎と後藤洋央紀による代理前哨戦が開幕か!?

高橋裕二郎と後藤洋央紀による代理前哨戦が開幕か!2019年10月4日、富山・高岡テクノドームからスタートする 「NEW JAPAN ROAD」。その対戦カードに目を見張るものがあったので、しっかりと伝えたい。そう、「IWGPインターコンチネンタルベルト」に挑戦を表明した後藤洋央紀選手。現王者であるジェイ・ホワイト選手が不在の中、対角線に立っているのが我らが高橋裕二郎選手だったのだ。

2019年6月16日の後楽園ホール大会で、目の負傷から復帰した高橋裕次郎選手。「バレットクラブ」には復帰戦など必要ない。これマジ。という言葉があったのか。それとも新日本プロレスは元ミスターR指定にスポットライトを当てることを嫌がっているのか。

真実は分からない。ただ、確実にこれだけは言える。本当は、スポットライトが誰よりも似合う高橋裕二郎選手に光を当ててしまうと、バレットクラブの勢力図すら書き変わってしまうぞ、と。

そんな高橋裕二郎選手は「バレットクラブ」の看板を背負って、このシーズンの前半を戦うこととなった。

ジェイ・ホワイト選手が不在のユニットで前哨戦を代理で戦うかのように、高橋裕二郎選手は後藤洋央紀選手の前に立つのである。

「オイ!後藤!お前あの美人な嫁さんと・・・」

Mr.R指定(当時)が後藤洋央紀選手と奥様を褒め讃えつつ、なんともNJPWFUNでは避けてきた言葉を言い放つった決定したスペシャルシングルマッチから早くも7年。

多彩かつ魅力的な技を持つ2人がシングルマッチではこそないものの、再び対峙するのだからこれは楽しみである。

新日本プロレスの歴代入場曲ランキングでも僕の中で最上位に食い込んでかる高橋裕二郎選手の「ALL NIGHT LONG」を聴きながらコラムを書き進めていきたい。

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何度でも言う!ザ・トウキョー・ピンプスの魅力

仕事柄いろいろな職業の方にインタビューをする機会のあった僕があるデザイナーの方にした質問を今でも覚えている。

「あなたが思う優れたデザインとは何でしょう?」

「そうですね...。素晴らしいとすら思わず日常的に自然に使っているもの。ストレスがないものがいいデザインなのだと思いますね」

少し前置きが長くなったが、高橋裕二郎選手は優れた試合をデザインできるプロレスラーだ。

巧みなインサイドワークとタッグパートナーを光らせる細かな気配りテクニック。今では「バレットクラブ」で水を運ぶレスラーとして欠かすことのできない存在となった。

「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」“制御不能なカリスマ”内藤哲也選手とタッグチーム「NO LIMIT」を組んでいた時でも先輩である高橋裕二郎選手がバランサーの役割を果たしていたという。

見た目や言動、仕草は派手に。一方で仕事は地味なことや汗をかくことに対して、躊躇せずしっかりとこなす。そんなギャップにいつだって僕はクラクラとくるのだ。

 

マイアミシャインと昇天・改

オカダ・カズチカ選手のレインメーカー。棚橋弘至選手のハイフライフロー。不動の選手もいれば何かを“変える”タイミングでフィニッシュを新しく発明するレスラーもいる。

制御不能となった内藤哲也選手がスターダストプレスを封印し、デスティーノを繰り出したように、表現するキャラクターが変われば、必殺技も変わるものである。

高橋裕二郎選手と後藤洋央紀選手もそう。それぞれが起点となるタイミングで己の決め技を変えてきた。

高橋裕二郎選手は2014年に「バレットクラブ」へ加入後、マイアミ・シャインを繰り出した。更には2016年以降にピンプジュースを披露している。

身体に負担が少なく、破壊力は抜群のピンプジュース。時折繰り出して、ファンを熱くするマイアミ・シャイン。そして、何よりもファームに入るだけで会場が騒然とする東京ピンプス。

その全てに高橋裕二郎選手の歴史が詰まっている。裏切りの東京ピンプスも今では大切な想い出だ。

後藤洋央紀選手もそう。一撃必殺の昇天・改から「CHAOS」加入を経てGTRへ。最近では柴田勝頼選手と共に、牛殺し式のGTRであるGTWを発明した。

ここぞという時に繰り出しす昇天・改は破壊力だけでなく、会場の熱を爆発的に高めるパワーにも溢れている。

厳選された技の中で光るオリジナルの必殺技。2人の代理前哨戦では一体どんな駆け引きや攻防が見られるのだろうか。

 

打倒!ジェイ・ホワイト第二章

高橋裕二郎選手がシングルマッチを行ったのは2018年4月の「ニュージャパンカップ」ジュース・ロビンソン戦である。惜しくも2年連続の敗戦となった。この試合以降、シングルマッチは一度も組まれていない。

「時は来た」のかもしれない。ジェイ・ホワイト選手は後藤洋央紀選手を挑戦者に相応しいと一度も語っていない。

であれば、後藤洋央紀選手としても振り向かせるための「何か」が欲しいところだろう。

「バレットクラブ」の心臓部を担っている高橋裕二郎選手を直接対決で下すことで、ジェイ・ホワイト選手のハートに火をつける。そんな展開に期待したい。

勿論、高橋裕二郎選手としては願ってもないチャンスだ。「G1クライマックス」への返り咲きやシングルベルト戦線への復帰だって見えてくる。

タッグではバイプレイヤーとしての魅力を放ちつつ、シングルも強い。高橋裕二郎選手の魅力が爆発するのはこれからなのだ。

今日からはじまる「NEW JAPAN ROAD」。ここで高橋裕二郎選手は一体どんな動きを魅せるのか。新日本プロレスワールドでの中継が無いため、試合後のレポートを楽しみに待ちたい。

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