オカダ・カズチカがラグビーワールドカップに嫉妬した理由とムーブメントの考察

オカダ・カズチカがラグビーワールドカップに嫉妬した理由とムーブメントの考察を行ってみる。

2019年10月7日、後楽園ホールで行われた「IWGPヘビー級選手権試合」の調印式でオカダ・カズチカ選手はこう語っていた。

「ラグビーワールドカップがメチャメチャ盛り上がってんすよ!プロレスも負けてないよね?」

日本は現在、空前絶後のラグビーブーム。本当に信じられないほどに日々ラグビーの話題で持ちきりである。まるでスクールウォーズが放送されていた当時のようだ。いよいよ前人未到の決勝トーナメント進出を決めるなど更に注目を集めることが予想される。

僕は小学生からクラブチームでラグビーをプレイしていたが、学校で全く話題に挙がる日はなかった。そんなラグビーが日の目を浴びているのだ。

確かにワールドカップの影響は大きい。大きいのだが、プロレスを軽々と超えてコミュニケーションの一つとなっているのだ。

オカダ・カズチカ選手が抱いたプロレスへの危機感。自分がトップを張っているという自負。そして、もっとプロレスと多くの人が接点を持つためにはどうすればいいのか。

今日。2019年10月14日にオカダ・カズチカ選手とSANADA選手が「IWGPヘビー級選手権試合」を戦う。“金”と“希望”の抗争は新時代のライバル関係へと発展した。

目指すは東京ドームの超満員。ラグビーワールドカップに負けないくらい新日本プロレスの熱を高める方法について思案してみたい。

ちなみに友人の一部は「四年に一度ではなく、一生に一度」というキャッチコピーに魅了されてラグビーW杯に興味を持ったという。改めて交通広告の使い方が見えた気がしなくもない。新日本プロレスも最強のキャッチコピーが欲しいところだ。

では、本題に入ってみよう。

 

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なんだかラグビー盛り上がってるな

前述した通り、僕は小、中学生時代にラグビーを経験している。高校以降は2つの理由で続けることはなかった。まずは、ラグビーをプレイすることが好きではなかったこと。次に肉体的なダメージである。

ここからはラグビー熱に盛り上がっている方に少し水を刺すので、気になった方は次の章まで飛ばして欲しい。

僕はラグビーを合計5年はやっていたわけだが、ずっと好きではなかった。むしろ嫌いだった。幼馴染がはじめるから親が一緒に始めさせたのが理由。これが良くなかった。

ボールを持って相手にぶつかる。ボールを持っている相手にタックルを打ちかます。何で好きでもやりたいことでもないのに、痛い思いをしなければならないのか理解できず、ずっとプレイするのが嫌だった。

辞めたいと言っても我慢しろ。始めたんだから頑張れの一点張り。「いや、俺は一度もやりたいと言ったことがない」のだが。

その結果生まれたのが、中学3年間で土日に友だちと遊べなかった日々だ。ラグビーを一緒にプレイした仲間たちに愛着はあるが、ラグビーに愛着は一ミリもない。これが僕のスタンスである。

やりたくないことをがやらせると、子どもは屈折するのだ。愚痴っぽくなったが、こうした背景もあり僕は今回のラグビーワールドカップを全く見ていない。

だが、周囲を見ると皆「ラグビーが面白い」と言っている。

あの頃誰も興味持ってなかったやんけ。と、言いたい気持ちをグッと堪えてどこが良いのか聞くと「試合が面白い」という。なるほど。詳しく考えてみようじゃないか。ここにプロレスが広がるヒントがあるのかもしれない。

 

分からない前提の解説を

ラグビーの実況・解説に大きなヒントかあるらしい。とにもかくにもラグビーはルールが難しい。と、言われる。一度選手として経験があるので基本的なルールは今でも頭にインプットされている。が、用語が新しくなっていたりする(コンバージョンゴール)ので、そこだけ何言ってるの?とはなったわけだが。テレビ放送はこの点をカバーしているらしい。

実況、解説は超初心者向け。はじめてラグビーを見た方にルールが伝わるよう言葉を発しているという。

また、SNSにも余念がない。

https://twitter.com/littlegleemonst/status/1183330234877140993?s=21

こうしたプロモツイートも継続して行なっている。オンライン、オフライン。双方からコンバージョンを得る。上手な広告宣伝でラグビーは着実に大きな盛り上がりを生み出したのだ。

また、事前の仕込みとしてドラマ「ノーサイド・ゲーム」を放送。ラグビーと視聴者の距離を近づけるための施策はかなり前から投じられていたのだ。

売上かPRか。勝負の分かれ目

日本代表VSスコットランド戦の観客動員数は67,666人だった。2019年のイッテンヨン「レッスルキングダム13」は満員だったが38,162人。

ラグビーはほんの数年前まで野球、サッカーに大きく溝を開けられる立ち位置にいたスポーツだった。

だが、ラグビー協会のPR戦略とワールドカップという日本の看板を懸けた試合がバチっとハマり、一気に一大ムーブメントを作り上げたのだ。

重要なのはこれから日本代表戦以外の試合も盛り上がるかどうかだが、代表戦の盛り上がりとしては大成功と言ったところだろう。

では、新日本プロレスはどうすればいいのか。現在、新日本プロレスとラグビーの違いで大きな点をいくつかピックアップしてみよう。

  • 代表戦という理由なく盛り上がる展開
  • ゴールデンタイムのテレビ中継
  • 圧倒的な広告出稿数

ここまできたらお金の勝負になってくるのかもしれないが、理屈抜きにやっぱり広告は強い。

ただし、新日本プロレスは一つの企業が行なっている興行である。投資するにしても限度がある。であれば、最低限の投資で最大限の効果を狙いたいところだろう。

僕はここらで一度攻めに出てもいい気がしている。

イッテンヨン「レッスルキングダム14」をテレビ放送する。あるいはインターネットのメディア(YouTube、Twitter、Facebook、ニコニコ、AbemaTV)で無料同時配信を行うのだ。

 

感情の導線

ラグビーは広告で徹底的に盛り上げた後、ゴールデンタイムのテレビ放送があったため受け皿があった。

ここでまず試合を見る。熱さが伝わってくるし、SNSも盛り上がっている。これは、誰かとのコミュニケーションになるなとアンテナが働き「ラグビーは面白い」となる。

「盛り上がっていいんだ」という空気。清々しいほどの清潔感のあるラグビー文化も寄与し、安心して盛り上がることができているのである。

新日本プロレスを爆発させるには面白い試合を見せつつ、大仁田厚さんが作ったイメージを改めて一新しなければならない。

たった3試合で定着したプロレス=デスマッチのイメージを崩すには、「レッスルキングダム」を無料生配信するしかないのかもしれない。

テレビで見たことのある棚橋弘至選手や真壁刀義選手、オカダ・カズチカ選手が凄かった!!!と「にわかファン」に言われることで、更なる飛躍に直結する。新日本プロレスはここまで攻める時期が来たと僕は思っている。

プロレスラーが主役のドラマ。現在連載中の「プ女と野獣 JKが悪役レスラーに恋した話」を持ってきても面白い。

兎にも角にも、これからのプロモーション。ゴールデンタイムへのリーチが大切。試合内容は必ず満足させるレベルにあるため、勝負の鍵は認知度向上、イメージアップにあると思う次第だ。

 

レインメーカー

オカダ・カズチカ選手がSANADA選手からベルトを防衛すれば、イッテンヨンのメインイベントへ返り咲くことがほぼ確定する。

過去に一度、「G1クライマックス」が終わった時期にAJスタイルズ選手が「IWGPヘビー級ベルト」を保有している際、棚橋弘至選手に敗れベルト手放したことがある。

そのまま東京ドームのメインイベントは棚橋弘至選手が立った。既にジンクスはない戦いだ。

オカダ・カズチカ選手が目標とする東京ドームの満員札止め。その瞬間をメインイベンターとして体感するためにも絶対負けられない戦いだ。

最後に。

2020年。オリンピック開幕を前に日本を最高に熱くするのは、新日本プロレスだ。

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