エル・デスペラードとDOUKIが“新潟”でライガーと向き合った意味とは?

エル・デスペラードとDOUKIが“新潟”でライガーと向き合った意味とは一体何なのか?その背景について僕は考える必要があると感じた。

身長、体重不明。公式での出身地はメキシコ。

エル・デスペラード選手の正体はデビューから5年が経った今でも秘密のベールに包まれている。

エル・デスペラード選手は決してヤングライオン を中心とした若手のお手本になっていいような正統派ファイターではないが、基礎技術、高いパフォーマンスを生み出すための柔軟性、魅せるためのテクニックが非常に高い。

非常に純度の高いプロレスラー。だからこそ、復帰戦で新日本プロレスジュニアを牽引するタッグチーム「ロッポンギ3K(SHO選手&YOH選手)相手に勝利を飾ることができるのだと思う。

派手な技術よりも勝てる技術を。勝つことだけが全てではないのがプロレスラーという職業だが、負け続けては未来などあるはずがない。金丸義信選手とのタッグチームが再びジュニアタッグの覇権を握る日は近いのかもしれない。

少し話は逸れるが、新日本プロレスで新潟県出身のレスラーといえば高橋裕二郎選手とSANADA選手のイメージが強い。

だが、もう1人新潟県出身のレスラーがいる。いや、いたと言った方が正しいか。

エル・デスペラード選手に対して、「正体が分かった」と語った髙橋ヒロム選手、「バレットクラブ」のバッドラック・ファレ選手と同じ時期に野毛道場で汗を流し、メキシコに渡った後消息を絶った三上恭佑選手である。

三上恭佑選手が育った新潟県でエル・デスペラード選手はDOUKI選手をパートナーに迎え、獣神サンダー・ライガー選手、ロッキー・ロメロ選手と対峙するのだ。

そして、この日の新潟は嬉しいニュースと獣神サンダー・ライガー選手による的確なコメントも飛び出していたようである。

 

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僕の愛する高橋裕二郎

新潟・胎内市総合体育館の試合速報を見ると思わず口角が上がる結果が目に飛び込んできた。

SANADA選手が「スカルエンド」、高橋裕二郎選手がピンプジュースで勝利を収めていた。

高橋裕二郎選手はバックステージで「はじめてホームタウン」で勝ったとコメントを残している。キャリア15年。はじめて錦を飾れたことを僕は自分のように嬉しく思った。

 

ライガーさんの本音

新潟大会。獣神サンダー・ライガー選手はドラスティックなコメントを残している。テーマは鈴木みのる選手との試合後に集まった一部からの声についての反論だ。

世界の獣神は怒っている。コメントを掲載した後、その理由を考えてみたい。

 そういう感じで、鈴木戦が終わって。あのー、僕が鈴木戦の後に出したコメント、『まだまだあきらめない』と。『もう1回やらせろ』と。そう言ったことに対していろんな意見があるけど、考えてくれよ、よく。負けたレスラーが、『ハイ、負けました。もう勝てません。終わりにしまうす。さようなら』っていうバカ、どこにいんだ? そやろ? そうやって自分を鼓舞するんだ。『まだまだ』って。だから、ああいうコメントなんだ。それを『もう終わったんじゃないの』とか『しつこい』とか。違うだろ? じゃあ、あそこで俺がコメントで、『鈴木さんには、僕もう引退するんで勝てません。彼はまだ現役でやっていきます、僕は引退します。だから勝てないんです。皆さん、応援ありがとうございました』って言って、ファンのみんなが『よくやった、よくやった』ってなるか? 考えてコメントしろよ、するヤツらも。なんかなあ……。俺はまだまだ。確かに引退は4日、5日だ、(来年)1月の。だからといって、おとなしく収まるつもりは毛頭ねえ。誰でもかみついてこい。俺も、誰にでもかみついてやる。現役でいる以上㎡そうなんだ。引退が決まってようが決まってなかろうが関係ねえ。レスラーはリングにどうして上がるんだよ? 勝つために上がるんだ。それだけだ

獣神サンダー・ライガー選手が怒ったのは、プロレスラーという生き方を伝え、残さなければいけないと感じたためだろう。引退する身だからといって、一歩引いたりしない。一歩引くのは引退してからでいいんだ。

こんな経験はないか。仕事で「もう辞めるからさ」と心ここにあらずになってしまったり、そうなってしまっている人を見たりしたこと。

悪いことじゃないんだ。ただ、プロレスラーに置き換えたら許されることではないんだ。

リングで戦う相手にも。リングを見つめるファンのためにも。

プロレスはゼロか100か。中途半端が存在しないからこそ、獣神サンダー・ライガー選手は「新日本プロレスが許せば、肌を触れさせてもらえれば。対戦カードが組まれれば」いつだってぶっ倒す勢いで準備する。

ただ、対戦カードが組まれるという自分の意思を超えたことが起きれば、の話なのだが。

 

Twitterで飛び出した本音

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試合後。エル・デスペラード選手は再び復活を遂げたTwitterアカウントでDOUKI選手と自分のタッグチームについて語っていた。

新日本プロレスを介さずにルチャでキャリアをスタートさせたDOUKI選手がセルリアンブルーのリングで戦っている。この意味はあまりにも大きい。#perrosdelmalのメンバーが新日本プロレスで試合をしていることに価値がある、と。

メキシコの情報を調べ尽くせていないファンに向けて、DOUKI選手がおこなってきたことを「もっと調べろ」と要求したエル・デスペラード選手。

自分はDOUKI選手とのタッグを主張する。これはまさか、満を辞して金丸義信選手が新日本ジュニアのシングル戦線に絡む日がやってくる布石なのだろうか。

深読みもそこそこにまずは、#perrosdelmalについて調べてみたいと思う。

 

「解釈は自由」と有田さんたちは語っていた

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最後にタイトルで書いた本題を書きたい。2019年に新日本プロレスが新潟県で興行を行うのは今回で最後になる。つまり、獣神サンダー・ライガー選手の新潟県最終試合がこの日だったのだ

本当のところ、この第二試合にどんな意味があったのかは誰にも分からない。ただ、何かの訳があったと勝手に解釈するくらいは許してもらえるはずだろう。

僕の誕生日である1月11日。ナマハゲ選手は新日本プロレスを去ると発表したKUSHIDA選手を何か特別な意味を込めて見つめていた。

エル・デスペラード選手&DOUKI選手VS獣神サンダー・ライガー選手&ロッキー・ロメロ選手の試合は「新日本プロレスワールド」で配信されることはない。

新潟・胎内市総合体育館に足を運んだファンだけが見届けた“マスクマン”の矜持。これからも新日本プロレスを応援するための道標の一つになったことは間違いないはずだ。

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