ノアの若き王者・清宮海斗の無事を心から祈る
ノアの若き王者・清宮海斗の無事を心から祈る。今日は祝日。「新日本プロレスワールド」で「保険見直し本舗 Presents Road toPOWER STRUGGLE ～SUPER Jr. TAGLEAGUE 2019～」の配信もないため、映画を2本ほど見てきた。
「カメラを止めるな!」で一躍スターダムへと躍り出た上田慎一郎監督がメガホンを取った最新作「スペシャルアクターズ」。本作のクオリティが大変素晴らしいだけでなく、プロレスファンが見た場合「なるほど」と思わず膝を叩きたくなるような演出に溢れていたため、本来であればその内容を書くはずだった。が、映画館から出た僕の目に飛び込んできたのはを日本で2位のプロレス団体を目指す」と公言し、様々な仕掛けを行なっているプロレスリング・ノアで起きたアクシデントだった。
新日本プロレスは2019年11月3日に大阪府立体育会館（エディオンアリーナ大阪） での大一番を控えている。
内藤哲也選手とタイチ選手のスペシャルシングルマッチやジェイ・ホワイト選手と後藤洋央紀選手による「IWGPインターコンチネンタル選手権試合」。更には「NEVER無差別級選手権試合」KENTA選手VS石井智宏選手。オカダ・カズチカ選手＆YOSHI-HASHI選手VS飯伏幸太選手＆棚橋弘至選手のスペシャルタッグマッチも決定している。
極め付けは「SUPER Jr. TAG LEAGUE 2019」の優勝決定戦。新日本プロレスファンとしては楽しみで仕方ない日が11月の大阪なのだ。
プロレスリング・ノアは11月2日に両国国技館で「NOAH the BEST 2019～美学のある闘い～」を開催する。そんな矢先に今回の一件は起こった。
熱を生み出すための美学
「GHCヘビー級選手権試合」で王者清宮海斗選手が拳王選手を迎え撃つ。また、丸藤正道選手はあのグレート・ムタ選手とスペシャルシングルマッチを戦う。
新日本プロレスファンとして大注目なのは、“ビッグ・マイク”マイケル・エルガン選手が「GHCナショナル選手権初代王者決定戦」にエントリーすることだろうか。初代王者決定戦ともなれば、団体としての歴史にも名を刻むことにもなる。マイケル・エルガン選手の続きが見たければプロレスリング・ノアに足を運ぶしかない。
そして、つい先日「有田と週刊プロレスと」で特集されたばかりの田村潔司さんがプロレスリング・ノアの親会社であるリデットエンターテイメントにて重責を得た。社外取締役＆エグゼクティブディレクターに就任のだ。
赤いパンツの頑固者。高田延彦を介錯した男が、プロレスの世界にどんなアクションを起こすのか。そんなニュースで持ちきりだったのだ。
ダイビングフットスタンプ
タイガースープレックスホールドでブリッジを決めていた清宮海斗選手。そこに拳王選手がダイビングフットスタンプを放った。
おそらく視界に入っていないところからの攻撃。首と爪先で己の体重を支えているところに、拳王選手の重力がそのまま乗っかった形となった。そのまま担架で送りとなった清宮海斗選手。
彼の容態を案じる声がTwitterに溢れたことで、僕も事実を知ることになった。
プロレスリング・ノアが新しい船出をはじめた矢先の出来事に胸が痛い。僕は当時プロレスをきちんと見たり、追っかけていたりはしていなかったが、三沢光晴さんの一件は認識していた。
新日本プロレスの柴田勝頼選手や本間朋晃選手、髙橋ヒロム選手などアクシデントを乗り越えたレスラーも目の当たりにしてきた。
清宮海斗選手について今朝段階でも発表がない。朝を迎えても不安で胸がいっぱいだ。
プロレスとは
もっと刺激的に、もっと激しく。プロレスは常に危険と隣合わせであり、レスラーは毎試合命を懸けている。
お客が喜ぶこと。ここ対しての表現をエスカレートさせていくと、危険な技が出やすい方向になってくる。
新日本プロレスもアスリートプロレスが台頭した時代には危険な香りが常に漂っていた。鍛え上げているレスラーにも限度があるだろう。
新日本プロレスは棚橋弘至選手の手で方向転換を成し遂げた。今では3Wayマッチがほぼ廃止され、雪崩式の技が飛び出すケースも減ったように思う。
「IWGPヘビー級戦線」に新しく加わったのはSANADA選手とジェイ・ホワイト選手。
「頭から落とすプロレス」を否定する2人がオカダ・カズチカ選手とぶつかり合ってきたのだが2019年の新日本プロレスだった。
プロレスリング・ノアは今、新体制となりロゴも一新した。三沢光晴さんの作ってきた世界から一歩踏み出すことを決め、そこに清宮海斗選手が現れた。
そう、新日本プロレスのブシロード体制が幕を開けた時に、“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手が台頭したように。
僕は清宮海斗選手の無事を心から祈っている。今はそのことしか考えることができない。プロレスリング・ノアの公式発表を待っている。
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