獣神サンダー・ライガーが棚橋弘至をチャンプと呼ぶことの意味

獣神サンダー・ライガーが棚橋弘至をチャンプと呼ぶことの意味について考えてみたい。

2019年11月7日、新日本プロレス公式スマホサイトで「“獣神”カウントダウン対談」の最新回が公開された。今回の対談相手は新日本プロレスのエース“100年に一人の逸材”棚橋弘至選手である。

エースとリビングレジェンド。新日本本隊としてもタッグを組むことも多い2人だが、実際に2人の会話を覗いてみると、獣神サンダー・ライガー選手が棚橋弘至選手を尊重し、リスペクトしていることが伝わってくる。

対談はお互いがお互いをどう呼び合っているのか?この話題からスタートした。棚橋弘至選手は「ライガーさん」、獣神サンダー・ライガー選手は「たなっちょ」。あるいは「チャンプ」だと語ってる。

ベルトを持っていても持っていなくてもチャンプ。その言葉の裏には、棚橋弘至選手がこれまでに行ってきた新日本プロレスへの貢献とその姿勢に対するリスペクトが込められているように思う。

そして、その翌日にはPodcastのスポーツ部門1位の『棚橋弘至のPodcast Off!』が早々に更新された。

そこで話されたのは、クリス・ジェリコ選手、高橋ヒロム選手の復帰、二冠問題。そして、新日本コンクルソに関してだ。

 

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新日本コンクルソの進展

いよいよ新日本コンクルソに関して口を開いた棚橋弘至選手。その第一声は「新日本コンクルソは順延ですね」だった。

「ワールドタッグリーグ2019」に突入する新日本プロレスだが、ほぼヘビーのレスラーしか出場しないシリーズとなっている。

棚橋弘至選手が目を光らせたレスラーが全員エントリーしなければ開催自体の意味がない。

SHO選手、YOH選手、石森太二選手などのジュニア戦士なしで新日本コンクルソを開催するわけにはならない。やむおえない理由がそこにはあった。

初代・ミスター新日本を決する。それを決めるのはファン投票になる可能性が生まれてきた。

新日本コンクルソ開催。それまでに逸材ボディは完成するのか。

「親の大胸筋が見てみたい!」そんな掛け声が後楽園ホールで生まれていくのは近い...のか?

 

YOSHI-HASHIという男

「IWGPヘビー級王者」オカダ・カズチカ選手と飯伏幸太選手の前哨戦。そのパートナーに選ばれた棚橋弘至選手だが、その対角線に立っていたのはYOSHI-HASHI選手だったのだ。

突如「ひろし!」と叫んだYOSHI-HASHI選手が今度はマイクの電源だけで神を下ろしてきた。殺伐する王者と覇者。その空気を意図せずにほぐしてしまう天賦の才を持ったYOSHI-HASHI選手。

次のタッグマッチはいつになるのか。今から楽しみである。

 

イッテンヨンとイッテンゴ

クリス・ジェリコ選手からのビデオレターでイッテンゴのスケジュールが確定した棚橋弘至選手。

棚橋弘至選手が狙うのはトーア・ヘナーレ選手との「ワールドタッグリーグ2019」優勝。そして、タッグチームとしてのエントリーだ。

今回、「ワールドタッグリーグ」へエントリーを果たすだけに、どんな試合が繰り広げられるのか楽しみだ。

四強というブランド

オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手、飯伏幸太選手、ジェイ・ホワイト選手。

この4人が2019年現在の新日本プロレスの顔だと棚橋弘至選手は語った。

ここで棚橋弘至選手はある問題に気付いてしまった。4強と呼ばれる括りから外れたレスラーが戻ってきたことがない。

とは言いつつも、ポスターの並びから自身が5番手に付けていることを確認した逸材はリベンジを心に誓っている。

 

プロレスを広げるということ

最後にタイトルについてしっかりとまとめておこう。獣神サンダー・ライガー選手が棚橋弘至選手をチャンプと呼ぶのは、「ベルトを持っていても持っていなくても、ファンを増やすことを念頭において活動している」ことが大きいと思う。

プロレスファンを振りまかせるのではなく、プロレスに興味を持っていなかった層へリーチし、新規のファンを獲得していく。

これが中々難易度が高い。エンターテインメントは飽和と言ってもいいほどにジャンルがある。その中でプロレスに興味を抱いてもらうのは至難の業だ。

更に昭和から時代は変わり、過激なことをすればいい時代ではない。

会社や一握りのトップが引っ張ってドヤ顔をするよりも、共感性がズバぬけて強い人材にコアなファンが付く時代だ。

そんな時流に対して、棚橋弘至選手は真っ向から勝負を挑んでいる。

棚橋弘至を知ってもらって、興味を持ってもらって会場に人を呼び込む。

異種格闘技のリングではなくSNSのリングに立ち情報を発信し続けている。

チャンピオンベルトを持っているだけでは、“ピープルズチャンプ”にはなれない。

ファンからライバルからリスペクトを受けるまでにならなければ、真の王者にはなれないのだ。

棚橋弘至選手はカッコつけているではなく、カッコいい大人のプロレスラーになった。

以前であれば「絞れない」とは口に出していなかったはずだ。

弱みも全部見せて等身大の自分を伝える。

棚橋弘至選手。現在所有ベルトなし。ただ、その立ち居振る舞いはチャンプと呼ばれて遜色ない輝きを放っている。

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