鈴木みのるがLA道場のヤングライオンを見てニヤッと笑った

鈴木みのるがLA道場のヤングライオンを見て笑った日。何故だか僕は第3試合で行われた一戦がずっと目に焼き付いていた。

2019年11月10日、正午(日本時間)「New Japan Showdown」がスタートした。

新日本プロレスがアメリカ支部を正式に創設してから初となる合衆国での興行である。

第一試合から注目の高いカードが組まれた。LA道場で修行中の成田蓮選手とアレックス・コグリン選手だ。

多くのレスラーが海外遠征へ旅立った瞬間にコスチュームやヘアースタイルを変化させる中、成田蓮選手はLA道場のブランドを継承するかのように、黒パンツと黒シューズ姿での試合を継続している。※黒シューズに白の文字が入ったのがこれまでとの違いか。

さて、肝心の試合はどうか。とにかく会場が沸いている。これはお国柄の影響もあると思うが、第一試合としての役割を十分に果たしたように思う。

ただ、成田蓮選手にとって幸か不幸か海外遠征に出すぐにこうしてセルリアンブルーのリングに上がると「あれ!?メッチャ変わったな!?」感は出しにくい。

グレート・オー・カーン選手やKAWATOSAN選手はヤングライオン 時代のカケラもないほどの変貌を遂げた状態で海外遠征をスタートさせた。

これまでとは違う海外遠征を体験している成田蓮選手。この遠征がどういった化学反応を生むのか今から楽しみである。

余談だが、つい先日海野翔太が白のロングパンツにコスチュームを変えた。

棚橋弘至選手を継承するような雰囲気になってきているため、ここは一発ヘアースタイルのチェンジにも期待したいところだ。

 

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獣神をプロデュース

成田蓮選手の勝利で幕を閉じた第一試合から雰囲気を変えた第二試合へ。

矢野通選手による獣神サンダー・ライガー選へ手へのリスペクトから試合ははじまった。

開始早々会場を大歓声が埋め尽くす。獣神最後のアメリカ大会。海の向こうにいる仲間たちも別れを惜しむかのように大歓声を贈り続けている。

矢野通選手がコルト・カバナ選手を「カバナさーん!」と呼ぶとフライングボディプレスをすかす形に。その後もコルト・カバナ選手は連続でカバーを行い、アーロン・ソロウ選手の体力を奪っていく。

解説席に座っている真壁刀義選手曰く「矢野と一緒」とは言い得て妙な例えで、2人の相性は抜群。最後はコルト・カバナ選手のスーパーマンで快勝した。

この2人のチームが「ワールドタッグリーグ2019」台風の目になるのは間違いないだろう。

試合後は「怒りの獣神」が流れ、サンノゼのファンに感謝の気持ちを伝えるライガー選手。

花道のファンたちとマッチを交わしながら、堂々とリングを後にした。

この日、タッグを組んだアーロン・ソロウ選手の座礼は獣神サンダー・ライガー選手を尊敬してやまない心が溢れた結果だろう。

 

カゼニナレ!!!

「風になれ」は日本発の楽曲にして全世界共通語になりつつある。イギリスでの大合唱からのアメリカでも大合唱。

入場だけでも金を取れる男とはまさに鈴木みのる選手のことだろう。

ただし、入場の期待を上回る試合を魅せるのも鈴木みのる選手の特徴である。

LA道場のヤングライオン2人を不敵な笑みで一瞥すると、別のヤングライオンを強襲。これが新日本プロレスの伝統だと言わんばかりな一撃に会場は大きく沸いた。

そして、試合がはじまるとある印象を受ける。

“30年前のヤングライオン”が令和のヤングライオンにプロレスを教えている。そんな印象を受けた。

技を受ける姿勢。エルボーだけで会場の空気を一変させ最大のダメージを与える巧みな技術。その全てがカール・フレドリックス選手にとっては財産となる試合となった。

試合後半からは鈴木みのる選手に対して2対1のローンバトルへ。数分間ほど技を受けた後に「ニヤッ」と笑いスリーパー→ゴッチ式パイルドライバーが炸裂。

上には上がいる。その事実を伝ったLA道場のヤングライオンはより強い男へと成長していくに違いない。

 

メインイベント後

オカダ・カズチカ選手のレインメーカーでメインイベントの決着がついた。

その後、オカダ・カズチカ選手は挑戦権利証の入ったブリーフケースを蹴るという「棚橋弘至選手VSオカダ・カズチカ選手」を彷彿とさせる展開へ。

飯伏幸太選手はスワンダイブからのミサイルキックを狙うも敢えてオカダ・カズチカ選手にはヒットさせない。徐々に前哨戦が熱を浴びてきた。

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