天才・飯伏幸太がオカダ・カズチカをビビらせた日

天才・飯伏幸太がオカダ・カズチカをビビらせた日。2019年11月10日のメインイベント終了後に事件は起こった。

言葉にしてしまえばなんて事はない。2020年のイッテンヨン「レッスルキングダム」の権利証が入ったアタッシュケースを自ら蹴り、ミサイルキックを準備し、不発に終わらせただけ。

「飯伏幸太らしいな」そう思った方も多いはず。真壁刀義選手は「オカダはビビったね」と続ける。

うん。何をしでかすのか分からない。閃きの男・飯伏幸太選手らしい。

ふと思った。新日本プロレスは昭和から平成を経て、令和に突入してもこういう時は乱闘に発展していなかったか?と。

そもそもいくら“トンパチ”だと言っても、ベビーフェイス側の人間がアタッシュケースを蹴ること自体がレアすぎる。

彼が神の崇める棚橋弘至選手は以前、オカダ・カズチカ 選手にアタッシュケースを蹴られ、ブチ切れたことがある。

それをチャレンジャー側から雑に扱うこと自体があまりにも新しいエピソードだったように思うのだ。

 

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ゴールデン☆スターだからこそ

オカダ・カズチカ選手がバックステージにて「飯伏さんも熱くなってきたね。あんなミサイルキックのフェイントを出すなんて」と言及している。

イッテンヨンのメインイベントが正式に決定して以降、2人の前哨戦は続いてる。だか、数ヶ月に及ぶ期間にわたって前哨戦が組まれ続けるため、どこでエンジンを掛けるのか。どこでアクセルを踏むのか。

ここが2人にとっても大きなテーマになってくる。

EVIL選手と石井智宏選手のような前哨戦を繰り広げていてはおそらく本番まで持たない。また、タイチ 選手やKENTA選手のようにバックステージとSNSを駆使するにもXデーまでの時間が長い。

2人の立ち位置も絶妙な距離にある。直前まだ同じコーナーに立つことすら珍しくなかった。

これはここ最近の新日本プロレスでは考えられなかったことである。

イッテンヨンの前哨戦と言えば、「完全敵対関係」にあるレスラーたちが長期にわたってぶつかり合ってきた歴史だ。

「CHAOS」と新日本本隊、「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」、「バレットクラブ 」。

それぞれのユニットのトップが目指し、激突した歴史が「レッスルキングダム」には詰まっている。※レインメーカーショック以降は特に顕著である。

 

棚橋弘至が破ったジンクス

今回の「レッスルキングダム」メインイベントが過去と圧倒的に違うのは“ジンクス”の話題が一切出てこないことだ。

内藤哲也選手ですら「G1覇者は東京ドームで勝ったことがない。俺が歴史を変える」と語っていたのである。

それほどまでに夏男の天下取りは難易度が高かったのだ。

だが、そのジンクスを新日本プロレスのエース“100年に一人の逸材”棚橋弘至選手が変えてしまった。

あの日、ケニー ・オメガ選手を打ち破り、東京ドームで新日本プロレスの行き先を決定付けたのは棚橋弘至選手だった。プロレスに品がない。今思えば言い得て妙な表現で、何を言わんとしていたのかが分かる。

ただし、歴史とは勝者の歩いてきた軌跡である。棚橋弘至選手が思う大切なこと、変わるべきものじゃない本質ですら敗者になれば「古い」と一蹴されてしまうのだ。

あの日、勝利したは棚橋弘至選手。そして、敗者は新日本プロレスのリングを去った。

飯伏幸太選手は“恋人”と袂を分かつた。彼からコメントが出る事はほぼない。

飯伏幸太選手は新日本プロレスに懸けている。プロレスを広げるチャンスは新日本プロレスにある、と彼には視えているのである。

 

お茶の間に出るレスラー二人

オカダ・カズチカ選手も飯伏幸太も地上波のテレビに露出されている。友人と話していても「見たことある」という人も多く、新日本プロレス内では獣神サンダー・ライガー選手や真壁刀義選手、棚橋弘至選手に次ぐ露出があると言っても差し支えないだろう。

そんな2人の激突なのだから必然的にプロレスファン以外にもリーチできる可能性を秘めていると言えるだろう。

あっという間過ぎてビックリしたのだが、棚橋弘至選手が大晦日の渋谷で服を脱いでアピールした日から一年が過ぎようとしている。

あぁいった街頭でのパフォーマンスは間違いなく今年も狙ってくるはずだ。

プロレスを広げる。そのためにすべき最高の一手はこれしかない。テレビ朝日との兼ね合いが半端じゃなく難しいが、YouTube全試合生中継だあるいはゴールデンタイムでの生放送だ。

先日のボクシングで井上尚弥選手の神試合が話題になった。試合内容はさることながら、ここまでボクシングが話題の中心来たのは久しぶりでビックリした。

やはりまだまだ地上波は強いのだ。そして、オカダ・カズチカ選手と飯伏幸太選手の2人でしかなし得ないテレビでのプロモーションがあると思っている。

アメリカはダラス。飯伏幸太選手のミサイルキックのフェイントが産んだ前哨戦の熱はこれから寒くなる日本列島と反比例するように高まっていくに違いない。

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