麺ジャラスK・店主川田利明さんの本には深すぎる人生経験談が綴られていた

麺ジャラスK・店主川田利明さんの本には深すぎる人生経験談が綴られていた。

プロレスラー。“デンジャラスK”。いや、“麺ジャラスK”の店主・川田利明さん。

全日本プロレスデンジャラス四天王の1人。天龍源一郎さんがSWS、三沢光晴さんがプロレスリング・ノアを立ち上げた際にも全日本プロレス一筋で生き抜いてきた不器用で武骨なプロレスラー。

そんなイメージを覆す実業家としての一面のみを綴った本が発売された。

タイトルは「開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える「してはいけない」逆説ビジネス学」。

少々長いタイトルだが、川田利明さんが本に込めたメッセージはしっかりと伝わってくる。昨日本を読み始めたわけだが、とても読みやすく、数時間程度で読了してしまった。

川田利明さんは同書を通じて、「脱サラしてラーメン屋をはじめる」という幻想に対して、現実を伝えている。ネタバレはこれから読む方たちのために控えたいが、目次に書いてある内容がそのまま延々と続いていると言えば、伝わると思う。

  • 第1章 「デンジャラスK」が「麺ジャラスK」に“転職"した理由
  • 第2章 ラーメン屋は四天王プロレスばりに過酷な世界だった!
  • 第3章 そして、俺はベンツを3台、スープに溶かした……
  • 第4章 個人経営店の難敵! ラベリング効果と大手チェーン店の奇策
  • 第5章 それでもラーメン屋をやりたい人に教える『俺だけの王道』辛口10箇条!

なんとAmazonレビューは驚異の4.4。読み応えがあり、誰かに伝えたくなる内容の本であることは間違いないのだ。

ここからはネタバレなしで読んだ感想と“僕だけの王道”について伝えていきたいと思う。

 

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人は失敗から学ぶ生き物

僕が編集者としてのキャリアをスタートさせた時、師匠からも明確に教わったことなので、今でもハッキリと覚えている。

本屋さんに行けば、人が普遍的に欲している情報が3つ並び続けている。それは、お金、ダイエット、自己啓発だ。

内二つは今回外すとして、自己啓発については「成功談」よりも「失敗談」の方が受ける(受けやすい)のである。

失敗から何を学んだのか。ここに価値が生まれるのだ。今回、川田利明さんが語っていた内容の大半がラーメン屋を出店した後に身を持って学んだエピソードばかりだった。

正直、あの本を読んでラーメン屋さんになろうと思う人は多くないとだろう。※麺ジャラスKに一度足を運んでみたいと思ったことは待ちがいないので、その辺りは店主の狙い通りだと言える。

ただし、ラーメン屋を本気でやりたいと思っている人に、ブッ刺さる生き方がそこにはあった。

想像するだけでも大変なラーメン屋という飲食店の王道。そこに自分流をどれだけ混ぜられるのか。

川田利明さんの本にはラーメン屋を開業するための費用から赤裸々に書いてある。器用にやるための術も書いてある。ぜひ、ラーメン屋さんに興味が出ている方に読んで欲しい。

全日本プロレス時代のお話や随所にユーモアを交えつつ、俺流の道を綴った川田利明さんの名著は必読の本と言えるだろう。

 

僕の失敗体験を書いておこう

では、川田利明さんに乗っかって僕の失敗談も少しだけ。

僕は大手企業を退職した後、フリーランス となった。知名度はないが、腕はある(はず)。フリーランスになれば仕事がある程度は届くだろうし、そこでの経験は将来のために活きるものとなるだろう、と。

甘すぎた。僕は前述した師匠からギャラの基準を伝えられていたため、相場よりも単価が高い。年齢が多少上がっていたため、若いスタッフから見れば扱いにくい。そして、ここが大きな問題だった。

知名度が低く、人脈も少ないため依頼される先の企業が足りていなかった。

仕事を選ぶどころかダボハゼのように欲しがる状況。川田利明さんが「ベンツを3台スープに溶かした」と何度も何度も書いていたが、僕は32歳にして24歳の時の年収をしたら回るところにまでなってしまった。

生活水準は中々下げられない。下げられないからストレスが溜まる。好循環など生まれるはずもない1年半を過ごした。

 

僕だけの王道。そして、僕流の生き方

数年前からフリーランスを推奨するメッセージが溢れているが、無責任なことは言うな。としか僕は言えない。

有名企業で有名になった人が人脈も分かりやすい実績も持っている状態で、独立しているから仕事が来るのであって知名度の低いフリーランスなんて仕事の依頼は来ないのだ。

なので有名な方か登壇するイベントに行って、「フリーランスとはふむふむ。働き方が〜」とか妄想するよりも、「今の環境で実績を出す」ことにまず目を向けて欲しい。

社内の出世レースに勝つためには、社内での立ち居振る舞いが大切だ。ただ、将来独立を考えているのであれば、社外への魅せ方も大切なのである。

最後に。

僕だけの王道。それは師匠から教わった「コンテンツの作り方、考え方」という王道に僕が最も得意とするパロディ力(インスパイア)を足すことで、新しいものを生み出すということ。

このNJPWFUNもそう。新日本プロレスと何かを掛け合わせて、コンテンツを作ることも珍しくない。

ただの妄想だけでも、ストレートニュースだけでもない。これが“僕だけの王道”NJPWFUNであり、本業の仕事なのだ。

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