後藤洋央紀と“カール”。KENTAとの運命の一戦が迫る

後藤洋央紀と“カール”。KENTAとの運命の一戦が迫る。TOMOからTONOへ。もう一度荒武者が柴田勝頼選手が育てた「NEVER」に挑戦する時は近いのかもしれない。

いよいよ今週末から新日本プロレスヘビー選手によるタッグの祭典「ワールドタッグリーグ2019」がスタートする。

例年、シングルマッチで東京ドームにエントリーするレスラーが不参加となるため、“盛り上がりに欠ける”と揶揄されがちなシリーズだが、始まってみれば熱狂の渦となるのだから面白い。

今回の主役は勿論、僕が矢野通選手や高橋裕二郎選手と並び愛してやまない後藤洋央紀選手だ。※僕は「CHAOS」推しなのか?

「NEVER無差別級王者」KENTA選手の乱入によりジェイ・ホワイト選手の前に散ってしまった荒武者。だが、生まれ変わった後藤洋央紀選手が次に目指すステージは「ワールドタッグリーグ2019」のテッペン。そして、「バレットクラブ」の“G.o.D”ことタマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手が長期政権を築いている「IWGPタッグ」だ。

今回、後藤洋央紀選手のタッグパートナーを務めるのは“カール”・フレドリックス選手。LA道場の若獅子が「ヤングライオン杯」優勝の実績を引っ提げて、タッグの祭典に殴り込んできた。

後藤洋央紀選手と“カール”。この組み合わせだけ見れば2012年を思い出す方も少なくないだろう。「バレットクラブ」結成前夜。後の“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン選手と後藤洋央紀選手はタッグパートナーとして、対角線に立つライバルとして凌ぎを削って来た。

後藤洋央紀選手と“カール”。その歴史を少しだけ振り返っていきたい。

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SWORD&GUNS

後藤洋央紀選手がはじめて「ワールドタッグリーグ」にエントリーしたのは2007年のこと。その時のパートナーは今では解説席でお馴染みミラノコレクションA.T.さんだった。それから毎年パートナーを変えてエントリーをし続けてきた。中邑真輔選手や岡田かずちか(現、オカダ・カズチカ)選手。また、タマ・トンガ選手や棚橋弘至選手ともエントリーを果たしている。

新日本本隊として多くのレスラーとタッグを組んできた後藤洋央紀選手が最初に栄冠に輝いたのが“カール”・アンダーソン選手とタッグを組んでいた時になる。

タッグ名は“SWORD&GUNS”。メチャクチャカッコいい名前ではないか。この時は準決勝で“テンコジ”天山広吉選手&小島聡選手。決勝で“KES’ランス・アーチャー選手&デイビーボーイ・スミスジュニア選手を破って栄冠へと輝いている。

田口隆祐選手が多くの“ガイジン”レスラーと共に偉業を成し遂げてきたように、後藤洋央紀選手がタッグ戦線で花開いたのは“カール”と共に居た瞬間だった。

 

柴田勝頼との同級生タッグ

一番好きなタッグチームを答えて下さい。そんな質問が来たら、僕は大きく悩んでこのタッグチームを口にする可能性が高い。

後藤洋央紀選手&柴田勝頼選手の同級生タッグ、と。そう、この2人のタッグを非常に見応えがあるだけでなく、とてもエモーショナルなチームだった。しょっちゅう誤爆するところを含めて、彼らの相性は抜群だったように思う。

同級生タッグが到達したのは、負傷欠場を挟んでの後藤洋央紀選手の連覇だった。試合後に魅せた、桑名工業高校時代のポーズも堪らない。世界中で2人にしかなし得ない感動がそこにあった。そして、時は流れ2019年。2人目の“カール”と共にタッグのいただきを目指す瞬間が訪れたのだ。

 

カール・フレドリックス

規格外のヤングライオン。この言葉から連想させられるレスラーはこれまでに何人も登場したが、完成度という文脈で言えば、カール・フレドリックス選手は郡を抜いていると言える。

黒パンツ・黒シューズは柴田勝頼選手へのリスペクト。既にコスチュームを変えても全く違和感のないところまで成長していると言っても過言ではないだろう。

事実、2019年のヤングライオン杯ではほぼ無双していたように思う。そんな柴田勝頼選手のDNAがギッシリと詰まったカール・フレドリックス選手と後藤洋央紀選手がタッグチームを組むのだから期待しかない。

W牛殺しが飛び出す可能性もあるし、アイデア豊富な後藤洋央紀選手なだけに合体技を考案してくる可能性だってある。また、ZANMAIポーズを2人でぶちかませば会場の空気はこの2人のものになるのは間違いない。

KENTAとTONO

ジェイ・ホワイト選手に破れ、シングルベルトでは一歩後退してしまった後藤洋央紀選手。だが、あの試合を通じて新しい因縁が生まれた。それも柴田勝頼選手が心血を注いで作り上げた「NEVER無差別級」で、だXデーは11月17日の第4試合。ここでTONOいや後藤洋央紀選手がKENTA選手から直接ピンフォールを奪えば再び、シングルベルト戦線に挑むことや東京ドームでの挑戦も視野に入ってくる。YOSHI-HASHI選手と石井智宏選手。「CHAOS」の仲間が敗れ去った今、戦いを挑むのは後藤洋央紀選手しか居ないのだ。

荒武者と若獅子。武者ライオンのタッグチームが「ワールドタッグリーグ2019」に嵐を巻き起こす。

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