SANADAとEVILが3連覇へ!鷹木信悟を圧倒した夜

SANADAとEVILが3連覇へ!鷹木信悟を圧倒した夜のことを書きたい。

鷹木信悟選手が新日本プロレスに姿を現したあの日から一年以上が過ぎた。

高橋ヒロム選手の代わりではなく、6人目のパレハとしてドラゴン・ゲートで培ってきた実力を遺憾なく発揮し、今では新日本プロレスで欠かすことのできないレスラーの1人にまで上り詰めた。

高い機動力を軸にした様のプロレスが鷹木信悟選手の持ち味。その実力は「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のリーダーである内藤哲也選手以上という見方もあった。事実、アニマル浜口道場時代に内藤哲也選手は鷹木信悟選手にほぼ勝つことが出来なかったらしい。

2人がプロのリング。それも「G1クライマックス」で激突した時にはそれは大きな盛り上がりだった。

この大会を経て無差別級からヘビー級へと完全に転向を宣言した鷹木信悟選手。となると、2人の男との直接対決も運命で決まっていたことなのだ。

天才と闇の王。新日本プロレスに存在する4強という概念のすぐ側まで上り詰めているのがSANADA選手とEVIL選手なのである。

完全無欠の絶対王者オカダ ・カズチカ選手のライバルであるSANADA選手。

石井智宏選手や飯伏幸太選手など新日本プロレスの名勝負製造機たちと凌ぎを削り、深淵の闇を生み出しつつけてきたEVIL選手。

シングルプレイヤーとしての価値を発揮し続けてきた2人が再びタッグの頂点へ名乗りを上げる時がやってきた。

 

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髪の毛に赤がないということ

EVIL選手のツイッターアカウントで事前に告知されていたことだが、ヘアカラーに大きな変化が起こっていた。

高橋ヒロム選手が欠場となって以降、EVIL選手のトレードマークであパープルの髪の毛に入っていた“赤”が“白”へと変化していたのだ。

少しだけ、渡辺貴章選手が“闇の王”となる以前の話をしよう。

新日本プロレスの野毛道場がリニューアルする以前、2人の“ヤングライオン”がいた。

1人は髙橋広夢選手。もう1人が渡辺貴章選手である。2人は前座でぶつかり合う機会も多く、長い時間を2人で過ごしてきた。

髙橋広夢選手が海外武者修行に入るとき、同じ釜の飯を食べ、汗を流してきた渡辺貴章選手は涙を流した。それもリングの上で、だ。

漢泣き。

このエピソードだけでも渡辺貴章選手にとって髙橋広夢選手が特別な存在であることは間違えようのない事実だ。

プレミアムな男を経て“闇の王”に取り憑かれてしまった彼は“キング・オブ・ダークネス”EVILへと生まれ変わった。

渡辺貴章時代の記憶はおそらく曖昧な筈だ。高橋ヒロム選手が凱旋帰国してからの約1年。その1年で生まれた絆なのか。あるいは渡辺貴章時代の記憶なのか。

EVIL選手は髪の毛に“赤”を入れて、一緒に戦い続けてきた。

高橋広夢選手が復帰したことを誰よりも喜んでいるのは、笑顔一つ見せることのない闇の王なのかもしれない。

 

タッグとしての差

前提としてテリブレ選手も鷹木信悟選手も超一級品のレスラーである。

ただし、この日のメインイベントでは正直SANADA選手とEVIL選手の前に完敗したという印象があった。

セミファイナルの「鈴木軍」対決があまりにも「凄すぎた」という展開はあったものの、意外とアッサリ終わったなぁという印象すらあった。

いや、それほどまでにSANADA選手とEVIL選手のタッグチームは円熟味を増してきているのである。

終盤、マジックキラーを連発。分断し切ったところでEVILで止めを刺す。

金丸義信選手が「あの2人ならこれくらい当たり前だよ」と語るように天才と闇の王のタッグチームは少しレベルが違う印象を受けるまでに成長しているのだ。

だからこそ波乱が起きる空気がなかった。これだからプロレスは面白いのだ。

 

3連覇への道のり

SANADA選手とEVIL選手の試合運びは素晴らしく、「ワールドタッグリーグ」2連覇のタッグチームに死角も隙もないことを証明する一線となった。

シングルで踏んできた場数がそのままタッグチームとして活かされている。新日本プロレスの中でも群を抜いているプロレスセンスを持つ金丸義信選手。彼をもってして、称賛のコメントを出たのだから驚きだ。

タッグチームという括りで言えば、おそらくシングルで敗れているライバルにすら勝利する可能性を秘めているのだろう。

そんな2人が注意すべきなのは間違いなく、矢野通選手&コルト・カバナ選手だ。今日も「IWGPタッグ王座」に約9ヶ月君臨しているタマ・トンガ選手&タンガでロア選手相手に白星を掴んでいる。

何をしてくるかも分からない。ただ、間違いなく「個」の能力が頭抜けつつ、タッグとしてのバラエティに富んだ動きは他のチームから見て明らかな脅威となる筈である。

優勝候補の筆頭であるSANADA選手&EVIL選手にとつてもそれは例外ではない。

この試合結果は間違いなく、「ワールドタッグリーグ2019」の順位に影響を及ぼすとみていいだろう。

天才と闇の王による3連覇への旅路がいよいよスタートした。

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