矢野通&コルト・カバナの「Wrestling Dreams」が止まらない!

矢野通&コルト・カバナの「Wrestling Dreams」が止まらない!

新日本プロレスは現在、「ワールドタッグリーグ2019」の真っ只中。後楽園ホールね迎えた第3戦を終え、それぞれのチームの個性や色が浸透してきたように見える。

テンコジやG.B.H(真壁刀義選手&本間朋晃選手)、G.o.d(タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手)などの深SANADA選手&EVIL選手、

矢野通&コルト・カバナの罠とトラップ。底無し沼のプロレスがそこにあった。

「You Go?」

「頑張って!!!」

「カモン!」

令和の初の冬。イッテンゴの「レッスルキングダム」で二冠戦が話題ひしめく新日本プロレスに現れたのは、最強でも最高でもなく“究極”と“至高”のタッグチームだった。

初戦こそ、ジェフ・コブ選手&マイキー・ニコルス選手を相手に黒星を喫したものの、圧倒的な存在感で終始試合の空気を支配していた。

第2戦では「IWGPタッグ王者」“G.o.D”タマ・トンガ選手タンガ・ロア選手を圧倒。第3戦では「IWGP US王者」ランス・アーチャー選手から直接ピンフォールを奪った。

王者食いを続ける究極と至高の個性が重なった珠玉のタッグチーム。その魅力とは何なのか。僕の考察を書き残しておきたい。

 

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至高。チャンピオン狩りの男

矢野通選手の勢いが止まらない。「G1クライマックス」では内藤哲也選手やジェイテンホワイト選手、ジョン・モクスリー選手を撃破するなど“4強”の概念から外れた存在として白星を量産している。

今回の「ワールドタッグリーグ2019」もそう。“G.o.D”を破り勢いづくと、今度は昨晩のベストバウトだった「鈴木軍」「IWGP USヘビー級王者」ランス・アーチャー選手から勝利を掻っ攫った。

改めて書こう。矢野通選手に4強の概念やタイトルホルダーとしての勢いは全く関係がない。

むしろ、その流れを逆手に取って一気に試合を決めることができる猛者なのである。

現在、日経COMEMOでも自身の哲学を連載中。全方位にアンテナを張る矢野通選手はリング内外で破竹の勢いを魅せている。

この勢いで「ワールドタッグリーグ」の頂点へと上り詰める可能性は十分にある。

そんな究極の味を求めて、カレーの次は鍋つゆに挑んだ男...。いや、究極のプロレスラーが今回チームメイトに選んだのは「言葉の通じない」コルト・カバナ選手だった。

 


究極。コルト"Boom Boom"カバナ

身長185センチ、39歳。プロレスラーとしてのデビューは1999年。

スティールドメインレスリングスクールの同期生はCMパンク。ジャイアント馬場さんも巻いたNWA世界ヘビー級王座に2度輝いている。

そして、ROH世界タッグ王座も2度戴冠。

...と、コルト・カバナ選手の歩みをWikipediaなどで調べてみたら、プロレスリング・ノアに参戦して、グローバル・タッグ・リーグにエントリーし、「GHCタッグ王者」だった“K.E.S”に勝利を掴んでいる。※タイトルマッチでは敗れている。

ユニークで陽気。そんな明るいキャラクターの裏側にある卓越したテクニックで相手レスラーを翻弄し続ける男。それがコルト・カバナ選手である。

鍋つゆを持参し、宣伝活動に励む矢野通選手の入場に合わせて自身も絵本を持参している。

その絵本について調べてみると、以下のことが分かった。

「Wrestling Dreams」はコルト・カバナが2017年に発売した絵本である。Amazonレビューは19件。そして驚異の星5を記録していた。そのあらすじについては以下が記載されている。

Colt loves to wrestle. He dresses in his best wrestling gear, practices his moves, and bench presses his friends. But when the neighborhood doesn't approve of his habits, will anyone believe in his dream? Join Colt as he follows his passion, and discovers who will always be in his corner.

この内容を見るに、主役はコルト・カバナ選手自身であり、彼の物語を追う絵本のようだ。

Amazonで現在も発売しているため、コルトてカバナ選手が気になった方はゲットしてみてはいかがだろう。

 

前にも先にもない

オカダ・カズチカ選手は2017年5月の「IWGPヘビー級選手権試合」でバッドラック・ファレ選手に勝利を掴んだ後、「プロレスラーは超人」だと語った。

人を超えた存在。どんな壁でも乗り越えることができる。人に夢を与えることができる。

それが超人のあるべき姿だろう。

ただし、“スーパーマン”も存在する。陽気で愉快。それでいて狡猾な一面もある。

矢野通選手はコルト・カバナ選手についてバックステージで「超人!スーパーマン!」と連呼している。

新日本プロレスに現れた“スーパーマン”。そんな彼の隣で魅力を伝える座組みを作る“敏腕プロデューサー”。

究極と至高の2人なら並び立った今、最も恐怖しているのは他のエントリーチームなのかもしれない。

今から次の対決が楽しみで仕方ない。

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