ジェイ・ホワイトが“二冠王”になった未来について

ジェイ・ホワイトが“二冠王”になった未来を考察してみたい。

新日本プロレスは現在「ワールドタッグリーグ2019」の真っ最中。興行も内藤哲也選手とジェイ・ホワイト選手の前哨戦を除けば全ての試合が公式戦となっており、連日目を見張る試合が行われている。

が、やはり「新日本プロレスワールド」での生中継がない日々は些か寂しいものがある。外の気温もグッと下がってきたということもあり、ここで捗るのは妄想だろう。

ということで、今回はジェイ・ホワイト選手が「IWGPヘビー級ベルト」、「IWGPインターコンチネンタルベルト」の二冠王に輝く未来について考察してみたい。

伝説作るイッテンゴ。ここで、ジェイ・ホワイト選手が天下を手中に納めた場合、新日本プロレスの勢力図がガラッと書き変わる。

現在で「バレットクラブ」のリーダーは4代目。未だかって誰も成し遂げていない金字塔を打ち立てるのは新時代を標榜する若き破壊者なのだろうか。

新日本プロレスを代表するヒール中のヒールレスラー。その歴史を少しだけ振り返りつつ、2020年への期待を書いてみたい。

 

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人の道を外れた男

オカダ・カズチカ選手を見出し、「CHAOS」で伝説を作った外道選手が再び人の道を外れ、新時代を作る側に回ったのは2018年の秋。そこからジェイ・ホワイト選手は外道選手と共に文字通り新日本プロレスで革命を起こし続けてきた。

大きな節目は2019年のイッテンヨン「東京ドーム」大会でオカダ・カズチカ選手を破ったことだろう。

パンタロンの赤髪バルーンお兄さんから「完全無欠の王者モード」へ原点回帰したオカダ・カズチカ選手を相手に勝利を飾った。ブレード・ランナーの恐ろしさが改めて分かったのはこの時だ。隙がなく、決まればその場で終わり。圧倒的な破壊力を持った技をシームレスに繰り出す。

新日本プロレスの「NEW ERA」はレヴェルが違うのだ。

 

努力家

ジェイ・ホワイト選手が新日本プロレスに凱旋した当初と今を比較すると比べものにならないレベルでの進化を遂げている。

髭が伸びて貫禄が出たのは分かりやすいポイントだが、それ以上に2つのポイントがダンチだ。

プロレスの魅せ方と肉体。この2つが明らかに違う。

凱旋帰国後の「CHAOS」時代に魅せていたサイコな雰囲気から「バレットクラブ」加入後は悪の親玉が魅せるファイトへと変化していった。

僕の感想をそのまま言えば、以前は先輩の胸を借りる雰囲気があったのだが、今は全くそんなものは存在していない。

オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手、飯伏幸太選手を相手に貫禄でも内容でも凌駕するような試合を行なっている。技の数も制限し、引っ張る殴るなどのシンプルな構成になった。

人の道を外れた男のアドバイスが存在しているのは間違いない。外道選手はセンス抜群で努力家の“ガイジン”レスラーを「バレットクラブ」の中心人物でありオカダ・カズチカ選手に最も強いと言わしめる存在へと進化させた。

優れたマネージャーの元で人は育つと考えれば、外道選手が道を作っているとも言えるのだ。

肉体についてもそう。脂肪が明らかに減って、バギバキの肉体へと変貌している。

外道選手もバキバキの肉体をウリにしていた時代があった。その流れを踏襲しているのは間違いないだろう。

見かけ、内容、インパクト。全てで新日本プロレスのトップクラスに位置しているのが現在のジェイ・ホワイト選手なのだ。

 

スターダストから制御不能へ

明確な時期の名言は避けるが、ある時を境に内藤哲也選手は“スターダスト・ジーニアス”に戻った。正確には表面は制御不能、中身は“スターダスト・ジーニアス”という感じである。

主役になれなかった男が主役になった時。かつての自分が表面化してきた。

人はそう簡単に変われない。内藤哲也選手はユニットのトップに立ち、声援のみを集める日々の中で何かがゆっくりと変わっていった。

ベビーフェイスからヒールを経て、ダークヒーローへ。そして、ダークヒーローの姿のままベビーフェイスとなった内藤哲也選手は今、新しい自分を見つけようともがき苦しんでいる。

悪の親玉と化したジェイ・ホワイト選手と戦うことで、あの頃の牙を取り戻そうとしているのかもしれない。

そんな内藤哲也選手を超えたジェイ・ホワイト選手を待ち受けるのは絶対王者であるオカダ・カズチカ選手なのかそれとも飯伏幸太選手なのだろつか。

どちらにせよ高過ぎる壁

飯伏幸太選手が勝ち上がってきた場合、ジェイ・ホワイト選手は「G1クライマックス29」の借りを返す展開となる。

ただし、オカダ・カズチカ選手は60分1番勝負「IWGPヘビー級選手権試合」で反則介入や特殊ルールなどの例外を除き、真っ向勝負では約4年は負けていない。

どちらにせよ壁がある。この壁を乗り越えた時に新時代がある。

 

ジェイ・ホワイト政権

2019年の春はジェイ・ホワイト選手への挑戦権を掴むという流れで「ニュージャパンカップ」が開催された。マディソン・スクエア・ガーデンで待つジェイ・ホワイト選手VS春の王者という構図だ。

この時の準優勝者とジェイ・ホワイト選手は全く絡んでいないことをご存知だろうか。

「新日本プロレスワールド」で調べたところシングルマッチの経験すらないのかもしれない。

ライバルを退けた男を倒すためにSANADA選手が立ち上がる。

うん、素晴らしい展開だ。そして、白ではなく黒のみを懸けた戦いへと進んでいく。

そんな新しい挑戦者との未来を想像しても面白い。

今から僕は京都へ向かう。その車内でもう少しジェイ・ホワイト選手についても考えてみるつもりだ。

ヒール版棚橋弘至。そんな言葉が不思議と浮かんでくるジェイ・ホワイト選手の可能性は止まるところを知らない。

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