新日本プロレスの観戦マナー問題は続く

新日本プロレスの観戦マナー問題は続く。何も2019年11月最後の月曜日からこんな話題を書かなくてもいいのでは?と思ったが、僕がずっと思っていたことなので、書き残しておきたい。

僕はプロレスが好きだ。会場で見るのも好きだ。ただ、「新日本プロレスワールド」が存在している中で会場で観戦するという意味が大きく変わってきている気がする。

チケットを買って会場に行った際に感じるストレス。ここが大きな弊害になってきているような気がするのだ。

2019年11月23日に開催された「ワールドタッグリーグ2019」神奈川・カルッツかわさき大会。Twitterを見てみると会場のマナーが守れていない点を嘆く声で溢れていた。

掻い摘んで見てみても、座っていたらリングが見えない状況の方もいたようで、これは流石に「キツイなぁ」と思う方も多かったに違いない。

会場マナー問題について、僕は度々このコラムで取り上げてきた。

何に数回しか生で新日本プロレスを観戦できる贅沢な時間に酔いしれる気持ちも分からなくはないが、「新日本プロレスが定めているマナーを真面目に守っている観客」からすればたまったものではない。

溜まったヘイトはSNSで発信、拡散され、「これから会場に行ってみたい層」にも届く。

新日本プロレスがこれから先広がっていこうとする中で、ゆっくりとたが確実に広がっていっている問題だと僕は捉えている。

 

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マニアがコンテンツを潰す

ブシロード創始者であり、新日本プロレスのオーナーである木谷高明さんは「マニアがコンテンツを潰す」と以前口にしていた。

改めてそれが露見されたのがラグビー日本代表ブームだったように思う。

“にわかファン”という存在を団体や既存のファンがポジティブに捉える。そのアクションが大きな熱を生んだ。

それまでラグビーで当たり前だと思っていたことが「素晴らしい」と称賛される。その点に違和感を感じつつも「ありがとう」と返すことができるのか。ここが大切なのだ。

今、新日本プロレスに必要なのは新しい“にわかファン”。この事実をしっかりと受け止めなければならないのかもしれない。

 

目が肥えてきた

僕の本音をそのまま書くと、会場で見るよりも「新日本プロレスワールド」での観戦の方がいいと思いはじめている節がある。

これは金の問題ではない。単純に会場で見る際のトレードオフを考えた時に、家などの場所で見た方が楽だし楽しいと思えるようになってしまった。

リアルな現場で盛り上がるのは大事。ただ、リアルな現場で得るストレスをいちいち感じるくらいなら、ゆっくりとリラックスした状態で見た方が楽しいと思うようになってきた。

念のために書いておくと、一番最高な観戦は「会場で見た後に新日本プロレスワールドで復習すること」である。

 

生で見たものを実況、解説付きで見直す。これこそが極上の体験であり、今新日本プロレスを最も楽しむならばこの流れが一番美しく楽しい。

ただ、会場に足を運ぶと最低でも一度は嫌な思いをすることがある。ここがネックになってきているのだ。

僕のように思う人が増えれば増えるほどチケット代に影響が出てくる。それはまだまだ先の話だと思うが、現場の状況を改善することも大切なのだと思う。

 

多様化する時代で

ハッキリと言ってしまえば、プロレスを観ているファン層が大きく変化しすぎた点が「マナー」に関しての論点だと思う。

ファンの多様化が進んだ結果、座ってお行儀良く見るファンの総量が増えたのだ。

大仁田厚選手が真鍋アナウンサーと大仁田劇場を展開している頃、花道にはゴミが投げられていた。

おそらくあのような光景は新日本プロレスで二度と見ることができないだろう。あの頃とは時代性とファン層が違いすぎるのだ。

だからこそ思うわけだ。新日本プロレスはどの客層を選ぶのか、と。

試合が終わったら花道にダッシュする。当然、新日本プロレスの公式としては是としていない行為だ。

だが、そういった方々を注意し、外に出している印象も出禁にしているような雰囲気もない。

つまり、ある程度は黙認している状況なわけだ。これでは真面目にお行儀よく観戦している層から不満が飛び出すのも無理はないだろう。

おそらく一回でも注意のアナウンスを流せば、多少収まると思うのだが、そうした動きを新日本プロレスがみせることはない。

会場で試合を観ると変なストレスが残る。この状況だけは避けなければならない。そして、マニアがコンテンツを潰すのであれば、そのために取るべき最良の一手とは何なんのか。

動かない新日本プロレス。僕はその訳を知りたいと思っている次第だ。

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