新日本プロレスの生観戦と映画館スマホ問題の相関性について

新日本プロレスの生観戦と映画館スマホ問題の相関性について書きたい。

最近、Twitterで映画館で映画を見ている最中にスマホをいじることについてのアンケートが公開され物議を醸し出していた。

映画の上映中にスマホを見る。そもそもで本編開始前にスマホのルールは切るように告知も十分に流れている。つまり、途中入場しかしたことがない(可能性としてはほぼゼロだが)方を除けば、ルールは浸透していると考えてもいいだろう。

ただし、ルールを守る気がない。その主張が今回の議論のテーマになってくる。

新日本プロレスの会場で起こる花道へのダッシュや選手への必要以上の接触、動画撮影などは僕の視点から見れば、「映画館でスマホをいじるユーザー」と同列に位置している。

運営側がNGを出していても、そのルールに従わず己のやりたいことを貫く。

言ってしまえば、邪道の道。僕の尊敬する大仁田厚選手になるわけだが、なんだがそこを同じグループにするのは憚られるわけだが。

ちなみに大人側の意見では映画館に来ているのだから、マナーやエチケットくらい守るべきというものが目立った。

一方で、時代性の問題という見解を示した層もいる。僕もどちらかと言えば、後者にあたる。

早い段階からスマホに触れ、“情報”を浴び続けることが当たり前になっている。そんな層は「僕らの世代」と価値観が違うのだ。

新日本プロレスと映画館。どうすればよりよい生観戦が実現できるのか。改めてゴングを鳴らしてみたい。

 

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生でプロレスを観る若者

こういう説もある。一定の年代から下の世代は「映画が見れない」らしい。

なかなか面白い話ではいだろうか。僕もこの話を聞いた時には呆気に取られてしまった。

ただ、どうやら事実なのだ。

正確には2時間座って同じコンテンツにじっくり浸ることができないというのだ。スマホが遮断された状態を我慢することができない。

ようするにエンターテインメントに向き合う集中力がない。つまり、娯楽と長時間向き合う筋肉がないのだ。

繊細な心の機微に触れるよりも、ガチャを回した結果飛び出す脳内麻薬が当たり前の世代。

本や活字を向き合うよりも140文字のTwitterや写真が可愛いかどうかのInstagram、15秒動画のTikTok(※チックタックと読んでしまいそうな方は僕と同じ人のファンに違いない)。

SNSは限りなく受動的に違い能動的な情報の受け取り方を実現した。ソーシャルゲーム(ガチャゲー)は隙間時間を埋めて、気分を高める方法で覇権を取った。

そうした情報で埋め尽くされた世代からすれば、2時間という映画はYouTube動画を10本以上見れるという価値観に置き換えられてしまうのだろう。

とは言え、大ヒットしたアニメ映画があるのではないか。そう指摘する方もいるだろう。その通りである。

ただ、新海誠監督は「君の名は」から映画の構成を変えている。中高生が飽きずに見られるという計算を入れた構成になっているのだ。※プロレスも試合ごとに選手が変わるため、興行として時代にあっていると僕は思う。

僕たちの世代は映画の良さもインターネットの強さも体感しているだけで、今の暮らしでは同じ景色は見続けている。

病気だと揶揄する方もいたが、僕はそういった時代なのだと思っている。

 

プロレス観戦とスマホ

プロレス観戦をしながらTwitterで実況していないだろうか。これは新日本プロレスの会場がスマホの使用を動画撮影以外基本的に禁じていないからできることなのだ。写真も同様である。

写真、スマホをいじることに規制が入ったらどうなるか。

試合への没入感は必ず高まる。ただし、我慢できない層が出てきてルールを破ってしまうのではないだろうか。

では、ここからがミソである。今現状、マナーが守れていないと言われている層の人たちの行動原理についてだ。

ルール自体を知らない層は一定数いる。金払ってるんだから別にいいだろ。と、モラルの無い人がいいそうな言葉を並べたらそれは黄色信号である。

また、1人目の支援者が危険なのだ。誰かがルールを破ったことをする時に注意をせずに賛同してしまう。

そりゃルールを破った方が「自分は」楽しいのだから2人目、3人目はすぐに現れる。

つまり、問題は空気なのだ。

プロレス会場でのマナーが叫ばれる昨今。現地スタッフへの教育も考えたらコスト面でも課題も多い。

ただ、全国ツアーができるエンターテインメントとして数少ないジャンルであるプロレスはこの点を改善するかより無法地帯にまだ戻さなければならない。

棚橋弘至選手がいつも言っている通り、ゼロか100なのだ。

 

ルールを作りのワークショップを提案

新日本プロレスは今、ファン向けのイベントもたくさん開催されている。

つい先日も棚橋弘至選手や田口隆祐選手らとのバーベキュー大会が開催されていた。

ここで、レスラーやフロント、ファンが一堂に集まり、プロレス観戦におけるワークショップを開いてみてはどうだろう?と僕は提案する。

それぞれの立場から意見を出し合い、今にピッタリなルールを模索していく時間だ。

反映されるまでに時間は掛かったとしても、物事はいい方向に向かう気はしている。

この時、鍵を握るレスラーは1人しかいない。

ファンと会社の架け橋は「ヒロシじゃーないと!」

 

後書き、制約の思い出

時代が変われば人も変わる。その中で旧態依然のルールだけで生きていくのは難しく息苦しさも感じてくる。

僕は学校の校則がこの上なく嫌いだった。その反動が今でも残っている実感があるほどに、制約は人の中に何かを生んでしまうのだ。

僕に会ったことのある方は髪の毛がチャラいと思う人が一定数いるはずだ。

高校時代に刈り上げ、坊主を強制させられていた反動が今も残っているから、僕は髪の毛をいじるのだ。

黒髪しかNGの会社ではパーマをかけ続けた。制約がない今は「人から覚えていただきやすい」メリットを享受するため金髪にしている。

少し脱線したがルールの中で我慢できない層は反発を起こす。

その反発が表に出てきたのが新日本プロレスの生観戦と映画館スマホ問題である。

よりよいルールに変えていく。あるいはサードプレイスを用意する。

多様性を謳う時代のルール作りはこうあるべきなのではないだろうか。

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