ジュース&フィンレー正念場!新世代の友情タッグの夢は「IWGPタッグ」だ

ジュース&フィンレーの正念場!新世代の友情タッグが秘めた可能性についてそろそろ触れなくてはならない。

昨年の「ワールドタッグリーグ」でも順調なスタートダッシュを切り、今回のシリーズでもトゥプ戦線に残っているチーム。それが“フィンジュース”ことジュース・ロビンソン選手とデビッド・フィンレー選手のタッグチームである。

2019年12月1日午前中の時点で、勝点16のチームが2チーム(ジュース・ロビンソン選手、デビッド・フィンレー選手組。SANADA選手&EVIL選手組)、勝点14のチームが3チーム(矢野通選手&コルト・カバナ選手組、タマ・トンガ選手あるタンガ・ロア選手組、石井智宏選手&YOSHI-HASHI選手組)ある。

新日本プロレスヘビー級戦士たちによるタッグの祭典もいよいよ大詰めに入ってきた。

“フィンジュース”の2人が正念場だと、書いた理由はシンプルである。

これからこの上位チームとの対戦カードが全て残っているためだ。

そのため、メインイベントの回数もここからは一番多くなっている。

“令和時代の友情タッグ”はこの勢いのまま「ワールドタッグリーグ2019」を制することができるのだろうか。

ここからは、ジュース・ロビンソン選手、デビッド・フィンレー選手について書いていきたい。

 

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髪を切り、髭を剃った男

2人のベストバウトは2019年2月23日 東京・後楽園ホールで行われた「ROH世界タッグ選手権試合」だろう。ジュース・ロビンソン選手&デビッド・フィンレー選手VS ジェイ・ブリスコ選手&マーク・ブリスコ選手の試合だ。

この試合でデビッド・フィンレー選手がアクシデントにより負傷しまった。ROHと新日本プロレスを股にかけるプロジェクトがスタートしていただけあって、非常に残念な結果となったが、この日以降ジュース・ロビンソン選手に大きなターニングポイントが待ち受けていた。

ジョン・モクスリー選手の新日本プロレス参戦である。

Cody選手から奪還した「IWGP Us'ヘビー級ベルト」を奪われた結果、色々なことを考えたのだろう。トレードマークのドレッドヘアをやめた。けじめとして。漢として勝ちたいという気持ちは届かなかった。

それからだ。ジュース・ロビンソン選手が纏う空気感が夏を境に変化し出した。

そして、髪の毛の次は髭を剃った。そこにいたのは、単なるイケメンて爽やかなレスラーだった。

新日本プロレスファンの多くが「誰!?」となったあの瞬間を僕もしっかりと覚えている。

G.o.Dの2人は優勝に向けて秘密兵器を出してきている。タンガ・ロア選手のOJK(邪道選手直伝)は試合を決める破壊力を持つている。

ここに勝つために必要なのは何か。2人が優勝するために必要なピースもここにある気がしている。

 

旧友の進化に何を思う

本来であれば、と枕詞を置くほど失礼なことはない。それを分かった上で敢えて言えばデビッド・フィンレー選手は最も期待されていたヤングライオンの1人だった。

血筋の話になってしまうが、父親はWWEやWCWのデイブ・フィンレーさん。1991年には新日本プロレスマットにも上がるなど、熱い支持を得た名レスラーである。

親子数代にわたるレスリングエリートの家系に生まれ漢が今、変化の時を迎えている。

髪の毛を銀に染め上げ、憧れた父親の雰囲気から少し雰囲気を変えてきたデビッド・フィンレー選手。

以前よりも身体がシェイプされ、明らかにスピードとキレが増していることが分かる。

あの負傷により、ジュース・ロビンソン選手だけでなく、もう1人の“友だち”であるジェイ・ホワイト選手とはかなりの差が生まれた。

ただ、センスがずば抜けている天才肌のデビッド・フィンレー選手が本気になった時、何かが変わる気がしてならないのだ。

 

フィンレー「勝ったぞ! 今日も勝ったよ! ここ2週間、俺たちは勝ち続けてる。今日も勝てた!」
ジュース「16ポイント!」
フィンレー「そう、16ポイント! これこそ俺たちがこのリーグ戦で獲得した数字だ!」
ジュース「俺たち以上にポイントを稼いでいるヤツっているのかな? いないよね? 16ポイント……石井とYOSHI-HASHIはもしかしていってるのかな? 分からないけど、俺たちが最多ポイントを獲得してるんじゃないのかな? 俺たちが自分たちの運命をコントロールしているという証拠だ! 今日はいい時間を過ごせた。(※「ハッピー・ビア」と書いたカバーをつけた水を示し)ハッピー・ビアだ! でもハッピー・ビアにはまだ早い。俺たちは東京ドームに行かなきゃいけない。その前にこのトロフィーを12月8日に獲得しないといけない。もうジョークを言ってる場合じゃないんだ。明後日はG.o.D、そのあと石井&YOSHI-HASHI、鈴木&ランス、そして最大の強敵、EVIL&SANADAだ。ここからは、一つも落としてはいけない対戦が続くんだ。本気でやらなきゃいけない。でも今日、2ポイント取れたのは大きいな」
フィンレー「そうだな、2ポイントは大きい。そして来週は、俺たちにとって、いや少なくとも俺自身にとっては、キャリア最高に大切な1週間になるだろう。いろいろ言ってきたが、来週勝利を勝ち取るためにここまでやってきたんだと思う。このチームは、勝たなきゃいけないんだ」
ジュース「そうだ、全ては変わった! いま俺たちが目指しているのは、IWGPタッグのベルトだ。そして俺のタッグパートナーはこの男、デビッド・フィンレー。オマエら、もう“デビちゃん”なんて呼ぶんじゃねぇぞ! コイツはデビッド・フィンレーであり、最高のレスラーで、俺の親友なんだ!」
フィンレー「俺たちはこれから、力を証明しなければいけないんだ。俺たちがトップに値するレスラーであるということを証明する。だからこそ、もうジョークは言ってられない。個人的な気持ちもあるが、G.o.Dには負けられないし、石井&YOSHI-HASHI、鈴木軍、矢野もそうだし、誰にも負けたくないんだ!」
ジュース「その通り! ここからの試合で、どれだけ勝てるかは分からない。負けるかもしれない。4分の3勝てるかも分からない中、ここまで来たということは、俺たちにとっては大きなことだ。だからこそ、もう負けられないんだ。Do or Die、やるかやられるかだ。明後日会おう!」

 

2人での勲章を手に入れるために

いよいよバックステージで自分たちの目標を「IWGPタッグ」だと定めたジュース・ロビンソン選手とデビッド・フィンレー選手。

ここからが真の正念場であり、ここを制することができれば頂点が見えてくる。そして、その先にあるのは「IWGPタッグベルト」という勲章である。

最高のレスラー、最高の親友。次世代の友情タッグのこれからに期待したい。

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