なぜ、矢野通とコルト・カバナのタッグは勝ち続けられるのか。
なぜ、矢野通とコルト・カバナのタッグは勝ち続けられるのか。
2019年12月日の「ワールドタッグリーグ2019」公式戦で鷹木信悟選手&テリブレ選手を退け、矢野通選手とコルト・カバナ選手のタッグチームが勝ち点を伸ばす結果となった。
これで勝ち点16。ハッキリ言って優勝候補の最右翼の一角と言っても過言ではないレベルで白星を重ね続けている。
SANADA選手&EVIL選手の全勝記録を止め、「IWGPタッグ王者」として防衛記録を伸ばし続ける“G.o.D”タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手を破っている唯一のチーム。現在のタッグ戦線で最強と言ってもいいレベルのチームに仕上がりつつあるのだ。
では、ここで一つ考えてみたい。なぜ、ここまで矢野通選手とコルト・カバナ選手のタッグチームは勝ち星を重ね続けているのか?という点である。
もともと実力者同士の2人が組んでいるわけだが、タッグチームとしては即席に近い。石井智宏選手とYOSHI-HASHI選手も初の組み合わせになるが、「CHAOS」としては約8年同じ時間を過ごしてきている。
なぜ、ここまでの結果が出ているのか。その答えを考えた結果一つの答えが浮かんできた。
矢野通選手とコルト・カバナ選手は爆発的に相性がいいのである。
スーパー・マン
「ワールドタッグリーグ2019」で勝利している試合の大半をコルト・カバナ選手のスーパー・マンで決めている。
スーパー・マンという丸め込み技は凄まじく、ほぼノンモーションからいきなりフォールに入り、試合を決めしまう。
負けた相手は頭を抱えて悔しがるのが常。ただし、何を言っても結果は変わらないので諦めて引き上げるしかないのだ。
「えっ!?マジかよ!?」という表情が何度も何度も登場する。小馬鹿にしたまま勝利を掴む。
その裏側に存在しているのが矢野通選手の恐ろしさなのである。
プロレスIQ180の男
クレバーな矢野通選手は知っている。コルト・カバナ選手のスーパー・マンがキチンと決まれば相手は3カウント以内に返すことができないことを。
ということは、相棒として必要なのはスーパー・マンを確実に決められる瞬間を作るということ。であれば、シングルマッチで自分がやっていたことを分断すればいい。
スーパー・マンをぶち込むための下準備に時間を掛けて、一気に刈り取る。
武蔵(634)やコーナーマット攻撃。一瞬相手レスラーを怯ませるのが仕上げだ。最後は多岐に亘る技で相手の隙を作り出す。それもコルト・カバナ選手の位置を見ながら、だ。
まとめると、矢野通選手がレフリーの目を“盗んで”相手の隙を作る。出せば決まるコルト・カバナ選手の必殺技スーパー・マンで試合を決める。これが必勝パターンであり、理に叶った戦法なのである。
そう、明らかに狙って戦って狙って勝っている。コミカルに見えて、論理的で合理的なプロレスを続けているのである。
そして、メインイベントでSANADA選手とEVIL選手を破った時に、大きな風が吹いた。
コルト・カバナフィーバーの時が近づいてきている。
矢野「カバナさん、ありがとう、ありがとう、ありがとう! 今日はカバナさんの日です。皆さん、何言ってるかわからないかもしれませんが、でもカバナさんが締めます」
■カバナのマイクアピール
「アー……アリガトーゴザイマス? アリガトゴザイマス! ガンバッテ! アー……、アー……、アー……ヨシノヤ! アー……ワカラナイ、ニッポンガ、ハナ~セマセン。ワカラナイ……ガ、スイマセン。ワカラナイ。ニッポン、ガ、ハナセマセン。ハナセマセン、ハナセマセン、ハナセマセン。トール・ヤノ、タマゴッチ、イチバン。タマゴッチ。ノー・タマゴッチ。アー、メイビー、タマゴッチ。タマゴッチ、タマゴッチ。OK、OK。チョットマッテ、チョットマッテ、チョットマッテ、チョットマッテ。ヤノ、ダイキライデス。ダイキライデス。ダイキライ、ダイキライ。イイネ? イイネ? ジョーダン。スキデス。ヤノ、スキデス。シンニホンプロレス、スキデス。アリガトゴザイマス。サヨナラ!」
世界中から求められる人気レスラーが新日本プロレスを好きだと言ってくれた。こんなに嬉しいことはない。
いよいよ後半戦
矢野通選手とコルト・カバナ選手は一体どこまで勝ち続けてしまうのか。
そもそも現時点で「IWGPタッグ王者」へ挑戦する権利を実質は獲得しているだけに、2人のタッグを見る機会はこれからも続きそうだ。
新日本プロレスに現れた究極と至高の2人が揃ったタッグチーム。
目指すは「ワールドタッグリーグ2019」初出場初優勝しかない!
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