復帰戦 高橋ヒロムと3人の男たち

「復帰戦 高橋ヒロムと3人の男たち」について書きたい。

新日本プロレスにいよいよ高橋ヒロム選手が帰ってくる。

2018年7月7日のアメリカ。「G1 SPECIAL IN SAN FRANCISCO」の「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」で高橋ヒロム選手は宿命のライバルであるリュウ・リー(当時はドラゴン・リー)選手と激突した。

世界を股にかける名勝負数え歌を繰り広げてきた2人。ストロングスタイルとルチャを高い次元で融合させた2人のプロレスは観るものを魅了してきたが、そこにアクシデントが発生してしまう。あれから約一年半。公の場に一度も姿を晒すことなく、2019年11月の大阪に現れた高橋ヒロム選手は文字通り1000%の回復した動きを見せた。

だが、どんな一年半のブランクはリングの上でどんな影響があるのか未知数の面があるのも事実だ。

まさか復帰戦が「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」ということは流石にないだろう...いや、高橋ヒロム選手であれば...。と思っていたが、2019年12月19日(木) 「有馬記念 presents Road to TOKYODOME」メインイベントでの復帰が発表された。

タッグパートナーは「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」のBUSHI選手。そして、対角線に立つのは“バーズオブプレイ”のウィル・オスプレイ選手&ロビー・イーグルス選手だ。

「スーパージュニアタッグリーグ2019」でも猛威を振るった2人が高橋ヒロム選手の復帰戦を務める。これはただの前哨戦で終わりそうな気がしない。

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ロビー・イーグルスという男

2019年の「ベスト・オブ・スーパージュニア」で名を挙げた男は何も鷹木信悟選手やYOH選手、SHO選手、エル・ファンタズモ選手だけではない。

「スーパージュニアタッグリーグ2018」で石森太二選手のパートナーとして新日本プロレスマットに現れたロビー・イーグルス選手。

彼がシングルプレイヤーとしての魅力を爆発させたシリーズだった言っても過言ではない。

エル・ファンタズモ選手の介入こそあったものの「ベスト・オブ・スーパージュニア26」優勝者であるウィル・オスプレイ選手を破った実績は決して色褪せるものではない。

ロビー・イーグルス選手といえば巧みな飛び技に目が行きがちだが、スナイパーの異名通りの一点集中攻撃から目を離すことができない。

いい意味で地味な巧みな関節技と派手な飛び技のハイブリット。これこそがオーストラリアが産んだ世界最高峰のジュニア戦士ロビー・イーグルス選手なのだ。

 

2019年の敢闘賞

2019年の新日本プロレスでMVPなどの各賞を選抜するのであれば、間違いなくノミネートされたであろうレスラーがウィル・オスプレイ選手だ。

まずイッテンヨンには飯伏幸太選手を破り、「NEVER無差別級ベルト」を戴冠。新日本プロレスの旗揚げ記念日や「ニュージャパンカップ2019」ではオカダ・カズチカ選手と激突し、好勝負を連発。

続く、「ベスト・オブ・スーパージュニア26」ではそれまで新日本プロレスでピンフォールもタップアウト負けも経験せずにリーグ戦を全勝で突き進んだ鷹木信悟選手をうち打ち破るという快挙を成し遂げた。

試合後には日本語を解禁したマイクを披露し、日本へ引っ越しすることを発表。オカダ・カズチカ選手が見出した才能が新日本プロレスで弾けた瞬間だったように思う。

 

両国! みんな最高だったよ! どうもありがとう! (※日本語で)信悟さん、ありがとうございました! (※英語で)今日ここで闘った選手の一人……棚橋弘至選手。彼が20年前に着ていたTシャツにはこう書いてあった“ATTACK FOR THE NEXT GENERATION”と。俺こそがその“NEXT GENERATION”だと自信を持って言う。数々のレスラーがやってきては去って行く。でも、このリングで闘った全てのレスラーが俺たち次世代の場所を作ってくれた。どうもありがとう。だが、『BEST OF THE SUPER Jr』の中でも今年こそが最高だったと、俺は信じている。残念ながら、欠けてしまった人もいた。例えば、高橋ヒロム。たぶんみんな、彼のことを恋しがっているし、会いたいだろうし、試合が見たいと思っているだろう。本当に心の底から会いたいし、早く治ってほしいと願っている。早く試合がしたいよ。だが、止まっているわけにはいかない。何かがあれば、誰かが出て行かなければいけないんだ。俺は日本とイギリスを往復する生活には疲れてしまった。そこで、新日本からもバックアップがあって、これから発表したいことがある。(※日本語で)私は日本に引っ越しします。どうかよろしくお願します。(※英語で)新日本のバックアップがあって、こういうことになった。でも、世界中のファンのみんなにもお礼を言いたい。そしてこれからも、ジュニアだけでなくヘビー級でも闘っていくことを約束する。俺の体、俺の魂を捧げて闘っていく。なぜなら、日本のみんな、そして新日本が俺を幸せにしてくれたからだ。(※日本語で)ありがとうございました!

「ベスト・オブ・スーパージュニア」優勝の実績を提げて、「G1クライマックス29」へエントリー。棚橋弘至選手から勝利を奪うなどこのでも大きな話題を生んだ。

極め付けはライバル関係にあったロビー・イーグルス選手と「バーズオブプレイ」を結成し、「スーパージュニアタッグリーグ2019」に殴り込みをかけた。

「ワールドタッグリーグ」へのエントリーこそなかったものの、春、夏、秋と2019年の新日本プロレスで大きく話題を生んだのはウィル・オスプレイ選手だったのかもしれない。

 

本気のBUSHIで

BUSHI選手については一言だけだ。高橋ヒロム選手をサポートしつつ、ウィル・オスプレイ選手と戦った時のBUSHI選手で試合に臨んで欲しい。これだけ。気持ちの入ったファイトが心を奪うだけに、一歩下がったポジションで試合をするのか。

それとも、ウィル・オスプレイ選手へのリベンジを誓い、復帰戦を意識させないほどに前へ、前へと出るのか。

僕は感情的になったBUSHI選手の試合が見たい。

TIMEBOMB

いよいよ高橋ヒロム選手の復帰が近づいてきた。「TIMEBOMBだけだと思うなよ」と早速謎かけを打ちかますなど、改めて高橋ヒロム選手のエンターテインメント性には頭が下がる。

後楽園のメインイベントに高橋ヒロム選手が姿を現す。あの日、まだ「ロス・インゴブレナブレス・デ・ハポン」に加入前の高橋ヒロム選手を彷彿とさせるシュチュエーションだ。

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