高橋ヒロムとベルトさんが530日振りとなる感動の再会!

高橋ヒロムとベルトさんが530日振りとなる感動の再会を果たした。2019年12月19日、新日本プロレスは東京ドーム大会に向けた公開調印式を開催した。

ジンクスを主張した“フィンジュース”ジュース・ロビンソン選手&デビッド・フィンレー選手と“G.o.D”タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手。獣神サンダー・ライガー選手の最終戦終了直後の試合を務める“ロッポンギ3K”YOH選手&SHO選手、石森太二選手、エル・ファンタズモ選手。

ブリティッシュヘビー級選手権試合、NEVER無差別級試合の2つにも注目だ。

「紫色のパンツを着用している限りサインできない」と言い放ちSANADA選手を困惑させたザック・セイバーJr.選手。

プロレスとはこういう殺伐とした空気の中で試合をするものだったと思い出させてくれるような後藤洋央紀選手とKENTA選手の言い争い。

タイトルマッチでぶつかり合うレスラーが次々と登場する中で、いよいよこの選手の出番がやってきた。

「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」ウィル・オスプレイ選手VS高橋ヒロム選手である。

最初の撮影後、腹痛を訴える高橋ヒロム選手。そして、いよいよあの王座返上以来、久しぶりにベルトさんが口を開いた。

「皆さんこんにちは。ベルトさんです」と。

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勝負のとき

高橋ヒロム選手が新日本プロレスに完全復帰する。プロレスの聖地である後楽園ホール。イギリス、メキシコ、アメリカ。約3年にも及ぶ過去最長の海外遠征から復帰した時もこのリングが彼を待っていた。

高橋ヒロム選手は今回の復帰についてこう語っている。「とっくに病み上がっていた」と。

高橋ヒロムというブランドを改めて見せ付けることができるコンディションを作り出すまでに530日が掛かった。

ひょっとすると他のレスラーてあれば、もう少し早い復帰を遂げていたかもしれない。だが、高橋ヒロム選手はその道を選ばなかった。

「IWGPジュニアヘビー級ベルト」が戴冠できる自信ができたから、海外から新日本プロレスへと帰ってきた。

完璧な高橋ヒロムを魅せることができるまでに回復と成長を遂げたから復帰する。

530日振り。いよいよその瞬間が訪れた。

 

おかえり!ヒロム!

エントランスミュージックはリミックスされている。530日振りの復帰ともなれば僕はこうも思っていた。

高橋ヒロム選手のことを知らないファンもいるのではないか、と。なぜならば、僕だって後一年遅ければ高橋ヒロム選手のことは知らないままに新日本プロレスを観戦していることになる。

一体どんな空気感の中、迎えられるのかと思っていたら特製のボードが用意されて、万雷の拍手と声援の中、新しい音楽、新しいコスチュームに身を包んだ新生・“高橋”ヒロムが姿を現した。

入場時から飛び出す独特の空気感。後楽園ホールからの「おかえり」という声援に応える高橋ヒロム選手。時折、リングに戻ってこれたこと、ファンからの熱い声援に喜びを隠しきれないのか恍惚の表情も浮かべている。

一回り厚くなった印象を受ける復活ボディ。その対角線に立つのは新日本プロレスジュニアを牽引してきたこの漢だった。

 

復帰戦、タイムボム2.0

KUSHIDA選手がWWEへ旅立ち、高橋ヒロム選手が欠場した間、新日本プロレスジュニアを支え、発展させてきたのは間違いなくウィル・オスプレイ選手だ。

初来日時とは全く違う身体の分厚さは「VSヘビー級」のために作り上げてきたハイブリッドボディだ。破壊力と飛び技を融合させるギリギリの肉体調整。このコンディションをキープできているのは、日本へお引越しをした影響も少なからずあると思っている。

久しぶりに2人が対峙した時にまずはじまったのはエルボー合戦。思えばKUSHIDA選手との最終戦も終わることないエルボー合戦を高橋ヒロム選手は繰り広げていた。

そして、このエルボーを見ただけでも伝わってくるものがいくつかあった。

まずは、スピードが以前と比較しても落ちていないこと。次にパワーは増していること。そして、コンディションがよいということだ。

試合の中で高橋ヒロム選手は水平チョップを何度も打ち込んでいた。以前はメキシコ風というかそうした打ち方が印象的だったが、昨日は正統派の水平チョップを何度見舞っていた。とにかく音が凄まじい。受けたロビー・イーグルス選手が悶絶の表情を浮かべるほどのキレ味だった。

試合こそ、ロビー・イーグルス選手に直接ピンフォール負けという結果に終わったが本番は来年の東京ドームだ。焦りすぎる必要はない。

帰ってきたヒロム。新日本プロレスのレスラーやファンから深く、深く愛されている男がいよいよセルリアンブルーのリングに戻ってきた。

「これから新日本プロレスの大逆襲がはじまるからよ」真壁刀義選手よろしく。「有馬記念 presents Road to TOKYODOME」は最高の形で2019年を締めくくるシリーズになりそうである。

 

伝説が帰ってきた

高橋ヒロム選手のコンディションを見る限り、「IWGPジュニアヘビー級ベルト」いや、ベルトさんを取り戻す準備は万端だ。

最後に、記者会見でベルトさんが語った言葉はこうだ。

「俺の代わりにベルトさんがしゃべってくれるみたいだから。オイ、メインのカメラどこだよ! オイ、ベルトさんだけ映せ! わかったか? ベルトさんだけ映しとけ! 俺、ちょっと休んでるからよ」とカメラへIWGPジュニアヘビー級ベルトのアップを要求。

ベルトさん「(※カメラがベルトのアップ映像になると)皆さん、こんにちは! ベルトさんです。ヒロム君、復帰おめでとう。やっと帰って来てくれたんだね。でも、ボク、ウィル・オスプレイがチャンピオンで凄い楽しい時間を過ごしたよ。でも、やっぱりアナタのもとに帰りたいと思う。だから、ヒロム君、1月4日、絶対ボクのこと……ボクのこと……捕まえてね! 応援してます!」

本当の再会はイッテンヨンの東京ドーム。2017年にはじめて高橋ヒロム選手がベルトさんを抱きしめてからちょうど3年後となる。

ヒロム劇場開幕。そのダイナマイトバディいっぱいに詰まった広い夢をこれから一つでも多く実現して欲しい。

一日でも長くあなたのプロレスを見ていたい。改めて、高橋ヒロム選手。おかえりなさい。

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