スターダムが新日本プロレスのイッテンヨンで試合をする件

スターダムが新日本プロレスのイッテンヨンで試合をする件について書きたい。

やはり来たな。なのか。それとも、もう来たなのか。

新日本プロレスの親会社であるブシロードが女子プロレス団体スターダムを買収したのは2019年10月のこと。新日本プロレスで培ったノウハウ、ナレッジを女子プロレスの世界に注入する。

そして、日本国内での女子プロレス復権を実現する。全日本女子プロレスの物語や壮絶な試合内容について少しだけ知見があるため、男子だから女子だからという枠や軸で試合を見ることはない。

面白いものは面白い。これだけだ。世界を見渡してみると、女子プロレス人気が盛んになってきている。

WWEではレッスルマニアのメインイベントを女子選手が務めた。AEWも積極的に女子の登用を行っている。

男子と女子が同じ興行にエントリーする。海の向こうでは、これが当たり前な光景になっているのかもしれない。

そんな世界を目指して、何人ものレスラーがチャンスを掴み移籍を実現させている。その裏側には陰でトライアウトに挑み、合格ができなかった人もいるはずだ。

日本で目立った活躍をして海外へ挑む。とても素晴らしいことなのだが、話題性があり、華もある優秀なレスラー、利益を出せるレスラーが海外に流れてしまうのは、日本全体で見ても勿体ないなとも思っている。

そこで起こったブシロードの買収劇からのスターダムのイッテンヨン進出。色々と物議が巻き起こっているので、その点についてもこれから触れていこう。

結論から先に書くと「僕が経営者でも絶対にやる。やらない理由がない」ということなのだ。

 

f:id:yukikawano5963:20191225090431p:plain

グループメリットの活かし方

2年で売上を3倍に伸ばす。6億円にする。これがブシロードがスターダムを買収した時に掲げた目標売上である。では、新日本プロレスはブシロード買収後どんな売上推移だったのか。

以下が年間売上になる。

  • 2012年:11億円
  • 2013年:16億円
  • 2014年:22億円
  • 2015年:27億円
  • 2016年:32億円
  • 2017年:38億5千万円
  • 2018年:49億円
  • 2019年:54億円

 

2年で約2倍まで伸ばし、現在は5倍。このプロモーションノウハウやグッズ販売、Web活用などを組み合わせつつ、スターダム人気を爆発させるのがブシロードの狙いだ。

事実、お得意の広告戦略はすでに始まっており、各選手の顔を見る機会も増えた。

小島聡選手なミラノコレクションA.T.さんが道場に顔を出して、稽古を付けている動画なども上がるなど、レスラーや現場での関係性は良好なようだ。

一方でどこかで仕掛けてくるに違いない。とも思っていた。

プロレスという同じジャンルである以上、合同だけでなく、ビッグマッチにスポット参戦は必ずあるだろう、と。

すぐに何かがあるわけではない、と否定にも取れるようなメッセージをインタビューで発したいたが、やはり2020年のイッテンヨンで攻めてきた。

なぜ、イッテンゴではなくイッテンヨンなのか。その理由を含めて書き進めていく。

獣神サンダー・ライガー引退試合

人生変えるイッテンヨン、伝説創るイッテンゴ。この意味が対戦カードにも色濃く出てきた。

 

人生が変わる中にスターダムのレスラーも含まれる。女子プロレスがいよいよ東京ドームに帰ってくる。この瞬間、セルリアンブルーのリングに立ったレスラーは間違いなく注目を集めることになるだろう。

取材も来るし、テレ朝での中継もある。一気に名前を売るチャンスなのだ。

ただ、“伝説を創る”獣神サンダー・ライガー選手の前座としてエントリーしてしまうのは、少しニュアンスが違うとも取れる。

スターダムが伝説を創るのはこれからなのだ。

そして、イッテンゴは毎年恒例のものではなく、イッテンヨンと土日が重なるというメモリアルイヤーだからこそ実現できたことでもある。

スターダムが東京ドームで試合をするのであれば、「毎年恒例」にした方が色々と収まりもいい。

「イッテンヨンにはスターダムも出るんだよね?」2年で売上を3倍に伸ばしたいのであれば、グループメリットなんて使いまくるのが礼儀である。一部のファンが対戦カードなどについて、SNSで何を言っても大きな波にはならないのはすでに立証されている。また、KUSHIDA選手を含めた人気レスラーが抜けても動員数は更に伸びた。

新日本プロレス人気はブームではない。スタンダードになりつつあるのだ。

 

決まったものを楽しむ心理

少し触れたがTwitterなどでアレルギー反応が出た方をチラホラ見かけた。

大半が推しのレスラーが出てないのに...!という文脈である。

じゃあその“推しレスラー”がセコンドに登場したらどんなリアクションをするのだろうか。

など、小さい話をしてもしょうがないし、元々新日本プロレスには女子レスラーは何度も登場しているため、前代未聞というわけでもない。

であれば、目の前の試合を楽しむだけである。

親会社からのミッションが降ったとしても、決めるのは現場だ。そこで納得できるものがあったから今回のカードは実現しているのだ。

スターダムがイッテンヨンで試合をする。ダークマッチだけでこれで3試合となった。どんな展開になるのか今から楽しみである。

→【ランキング参加中】人気プロレスブログはここからチェック!【クリックで応援お願いします】

→NJPW FUNのTwitterフォローはこちら