海野翔太が "DEATH RIDERS"ジャケットを披露。4人の若獅子について

海野翔太が "DEATH RIDERS"ジャケットを披露したワケを考えてみたい。

インターネットが普及した時代におけるヤングライオン の海外遠征は難しい。特にSNSが爆発する以前であれば、海外と日本には確かな距離があり、情報がリアルタイムに拡散されることもなかった。

おそらく雑誌やBBS(掲示板)などで海外遠征中のレスラーがこうなった!という情報を得る機会も少なかったことだろう。

ただし、インターネットが普及した今では、情報出し方すらもドンドン難しくなってきている。

例えば、“ロッポンギ3K”のYOH選手やSHO選手は風神・雷神やテンプラボーイズとしてメキシコ、アメリカのリングで武者修行をしてきた。

それ以前は高橋ヒロム選手がイギリス、メキシコ、アメリカと3カ国を股にかけ過去最長の海外遠征を記録。“カマイタチ”とリュウ・リー選手(当時、ドラゴン・リー)は新日本プロレスのリングでも試行われるなど注目の対戦カードにもなっていた。EVIL選手はアメリカでプレミアムな漢として活躍。その後彼の身に何が起こって“闇の王”となったのかは未だ秘密のベールに包まれている。

では、新世代のヤングライオン的海外遠征はどうなっているのか。

ジョン・モクスリー 選手から薫陶を受けた海野翔太選手以外ことにも触れていきたいと思う。

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KAWATO SAN、未来の開拓者

CMLLでリュウ・リー選手も戴冠したCMLL世界スーパーライト級王座に輝くなど、ヤングライオン から大きく成長した実績を残している。ちなみに高橋ヒロム選手もカマイタチ時代にCMLL世界スーパーライト級王座に輝いた実績を持つ。つまり、当時の高橋ヒロム選手ひいてはカマイタチ選手クラスの実力を身につけたと言っても過言ではない。

ファンタスティカマニアが終わった2018年の2月に海外遠征へ出発したということで、そろそろ2年が経過しようとしている。

川人拓来選手はまだ22歳。大卒レスラーの場合、ヤングライオン以前の研修生として過ごしている年齢である。

高校を卒業後、最速、最短でKUSHIDA選手いわく、エリート中のエリートコースをバク進する川人拓来選手。

未来の開拓者としてジュニア戦線に新しい化学反応を起こす存在となるか。いよいよ海外遠征も大詰めの時期が近づいてきている。

 

グレート・オー・カーン 全てを統治する者

ヤングライオン時代に溜まっていた鬱憤が海外で爆発し、凱旋帰国時に全く異なる姿となっている。

海外経験もさることながら生まれ変わった姿を楽しむこともプロレスファンの醍醐味だろう。

グレート・オー・カーン(岡倫之)選手の海外遠征は文字通り規格外。完成されたキャラクター性、ゲリラ的な海外遠征、そしてレスリング技の封印。バックボーンを捨て、生まれ変わり“ドミネーター”となった。

永田裕志選手の付き人を経て、天山広吉選手の18番モンゴリアンチョップを使いこなす怪奇派レスラー。

彼が新日本プロレスに帰還し、「IWGPヘビー級ベルト」に挑戦表明した時、革命的なエピソードが生まれる可能性もあるだけに期待しかないレスラーだ。

 

ジョン・モクスリーとの関係性

海野翔太選手。棚橋弘至選手の系譜とも言えるような華を持つレスラーは、海外で白とピンクを基調としたコスチュームに身を包み、ライオンマークを背負った。

また、ここぞと言う時に“赤い靴”を履くという隠し球まで持っている。まさに持っている男である。

持っている男はさらにもう一つの可能性まで手繰り寄せた。ジョン・モクスリー選手との師弟関係。つまり、"DEATH RIDERS"の結成だ。

現在、海野翔太選手はジョン・モクスリー選手の決め技デスライダーを使用しているという情報も出ている。

LA道場のヤングライオンに敗れ去った現実。この過去を拭うために、新日本本隊の系譜を引き継ぐのか。それとも、"DEATH RIDERS"として帰還するのか。

はたまた「CHAOS」が見逃さないのか。そして、野球特訓のつながりから内藤哲也選手が暗躍するか。

“赤い靴を履いた獅“”がセルリアンブルーで躍動する未来はそう遠くない。

"DEATH RIDERS"のジャケットを着てライオンマークを背負う。2つの道が彼にはある。

 

成田蓮 ヤングライオンのまま進化する漢

ラストは成田蓮選手だ。これも規格外の海外遠征を行なっている。

野毛道場→LA道場。柴田勝頼選手に師事し、プロレスを学ぶ日々を過ごしている。

2019年9月22日。ヤングライオン杯で優勝を逃した成田蓮選手は棚橋弘至選手をもって新日本プロレス最高のベビーフェイスだと評されたLA DOJOのヘッドコーチの元へ向かった。

そして、柴田勝頼選手の眼前で懇願した。

「もっと強くなりたいんです。お願いします!」

地面に膝をついて、頭を下げた“後輩”へ柴田勝頼選手は「1からプロレス教えてやる!」と応えた。

書いていて指が震えてくるほどに健気で美しい光景がそこにはあった。

ヤングライオン・成田蓮選手が「喧嘩道」を引き継ぐのか。「2代目 ザ・レスラー」となるのか。

彼が再び日本のリングに戻ってくるのは、柴田勝頼選手の許しが出て「強くなった時」しかない。

セコンドに柴田勝頼選手を迎えたタイトルマッチを早く見たいと思うのは僕だけじゃないはずだ。

ヤングライオン

最後に。辻陽太選手、上村裕也選手以降のヤングライオンがそろそろ登場してもおかしくない時期になってきた。

2人が海外遠征に旅立つためには下からの突き上げも必要不可欠な要素である。

次の若獅子はどんな魅力を持っているのだろうか。今から登場が楽しみだ。

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