2019年新日本プロレスで“想い出”に残った3つの試合

2019年新日本プロレスのベストバウトについて考えてみたい。2019年12月27日、平日が仕事の方にとって年内最終出勤日となるこの日にちょっと振り返りっぽい記事を書いてみたい。

現在、新日本プロレスが2019年新日本プロレスベストバウト投票を開催している。

2019年。振り返ってみると、色々な試合があった。

まずは東京ドームのイッテンヨン。メインイベントで棚橋弘至選手とケニー・オメガ選手が激突。

ハイフライフローで「IWGPヘビー級ベルト」を奪還し、「愛してま〜す」という最大級のメッセージを東京ドーム全体に響かせた。

あれからもう一年が経とうとしている。改めて考えるとこの試合がベストバウトだったような気もしつつ、ターニングポイントだったようにも思う。

アスリートプロレスの流れから少し角度が変わり、3Wayマッチの開催は激減した。今ではスッカリと2018年とは違った景色が広がっている。

改めて今年も一年、新日本プロレスを堪能させてもらったことに敬意を表し、僕の心に残った試合を3つほど紹介していきたい。判断基準は試合を見ていて号泣したことである。

 

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棚橋弘至VS KUSHIDA

Road to THE NEW BEGINNING 2019年1月29日 東京・後楽園ホール 第7試合 スペシャルシングルマッチ 棚橋弘至選手VS KUSHIDA選手。

2019年のはじまりは突然の別れと共にはじまった。

長年新日本プロレスジュニアを牽引したKUSHIDA選手がWWEへ移籍することを発表。最後の相手として試合が組まれたのは棚橋弘至選手だった。

記者会見の段階から感情的に涙を堪えきれなかったKUSHIDA選手。総合格闘技として頭角を表すも、プロレスへの想いを捨てきれなかったKUSHIDA青年。色々な団体を渡り歩いた彼を新日本プロレスへ導いた恩人が棚橋弘至選手なのだ。

最後の試合はヘビーとジュニアの壁を感じつつも、KUSHIDA選手は棚橋弘至選手を通じて新日本プロレスを身体中で感じていたようにも思う。

棚橋弘至選手は「IWGPヘビー級王者」としてKUSHIDA選手にたっぷりと刻み込んだ。

決め技となった最後のテキサスクローバー・ホールド。棚橋弘至選手からいつもとなりにいたKUSHIDA選手に同じ新日本プロレスのレスラーとして贈ったのは、四葉のクローバーだった。

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飯塚高史引退試合

NEW JAPAN ROAD ~飯塚高史引退記念大会~ 2019年2月21日 東京・後楽園ホール 第7試合。

天山広吉選手、オカダ ・カズチカ選手、矢野通選手VS飯塚高史選手選手&鈴木みのる選手&タイチ選手の6人が繰り広げた記念試合がやはり印象深い。

2つの“友情”に揺れたこの日の主役は最後までプロレスラー・飯塚高史を貫いた。

友情タッグとして最後にたくさんのお花を受け取る道を敢えて選ばず、漢は漢のままで姿を消したあの日、「プロレスラーとはなんて気高い存在なのだろう」ということを学んだ。

天山広吉選手はさようならのムーンサルトプレスを見舞い、3カウントを奪った。鈴木みのる選手が別れの10カウントを鳴り響かせた。

そして、飯塚高史選手はサンボ式の技を見せ、ブリザードまでを披露しようとした。

新日本プロレスの頂点を極めるオカダ ・カズチカ選手のレインメーカーを完全に切り返したあのムーブは、今年1番の大歓声を生んだようにも思う。

そして、試合後。飯塚高史選手はさようならのパレードを魅せ、客の眼前が消えた。

いつまで経っても帰らない観客。正気に戻って出てくるのか...と期待が高まる中、飯塚高史選手が帰ってくることはなかった。

タイチ選手が受けとったアイアンフィンガー・フロムヘルは今でもリングの上で輝き続けている。

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鈴木みのるVS獣神サンダー・ライガー

プロレスの試合を見ていて、入場から度肝を抜かれる試合は多い。時には花道を歩く姿だけで、感情的になってしまうことだってある。

鈴木みのる選手と獣神サンダー・ライガー選手の一騎討ち。この2人の入場、試合は一生忘れることができない時間となった。

大切な日であることは重々承知の上で“敢えて”普段通りの黒を選んだ鈴木みのる選手。

ヘビー級の鈴木みのる選手を全力で叩き潰すと“バトルライガー”の出立で現れた獣神サンダー・ライガー選手。

新日本プロレスで獣神サンダー・ライガー選手がシングルマッチを戦ったのはこの試合が最後である。

KING OF PRO-WRESTLING 2019年10月14日 東京・両国国技館 第4試合。あれから2ヶ月が経ったが全く色あせることはない。

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プロレス王

2019年は飯塚高史選手、獣神サンダー・ライガー選手と2人の名レスラーの引退に関わった“プロレス王”鈴木みのる選手。

「G1クライマックス」にエントリーされないなど、様々な物議を呼ぶなど新日本プロレスに欠かすことができないレスラーであることは間違いない。

来年こそは鈴木みのる選手が「IWGPヘビー級ベルト」戴冠が見たい。そして、日本でオカダ ・カズチカ選手とタイトルマッチを開催してほしい。

2020年、プロレス王の仕掛けが今から楽しみだ。

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