高橋裕二郎が棚橋弘至とアメリカの地で向き合うということ
高橋裕二郎が棚橋弘至とアメリカの地で向き合うということについてキッチリと考えておく必要がある。
2020年1月8日、新日本プロレスは1月〜2月の対戦カードを発表した。
これは別で取り上げるが、ジョン・モクスリー選手の新日本本隊あるいは、CHAOS入りはオカダ・カズチカ選手とのタッグパートナーという新しい可能性を生み出した。
「G1クライマックス」が秋に開催されるということで、タッグの動向からも目が離せない今、“レインメーカー”דデスライダー”はあまりにも魅力的に映る2人である。
他にも沢山のニュースがあったが、僕の心を掴んで離さなかったのは一つのシングルマッチだ。
「THE NEW BEGINNING USA」2020年1月26日(日) に行われる興行の第6試合。
ハッキリとこう書いてあった。30分1本勝負、棚橋弘至VS高橋裕二郎と。
新年早々、新日本プロレスは贅沢なプレゼントを用意してきたものである。ただし、アメリカ。新日本プロレスワールドの後日配信に心からの期待を込めつつ、令和初となる高橋裕二郎選手の特集を組んでみたいと思う。
高橋裕二郎選手が最後に新日本プロレスでシングルマッチを戦ったのは、以下の試合だ。
NEW JAPAN CUP 2018 2018年3月9日 東京・後楽園ホール<開幕戦> 第6試合 「NEW JAPAN CUP 2018」1回戦 ジュース・ロビンソン VS 高橋裕二郎
つまり、2019年は「ニュージャパンカップ」も「G1クライマックス」にもエントリーされていなかったため、約2年振りのシングルマッチとなる。※新日本プロレスワールド調べ
この晴れ舞台を応援せずして、何を応援できるというのだろうか。
4年振りのシングルマッチ
「背中の傷はよぉ!男の勲章だよな...。俺もよぉそこまで愛されてみたいぜ」
2012年に行われた高橋裕二郎選手による棚橋弘至選手への挑戦表明は、未だに語り継がれる新日本プロレスきっての名シーンである。
ぜひ、このマイクを見たことがない方は「新日本プロレスワールド」にてチェックしていただきたい。
棚橋弘至選手が「本当に勘弁してくれ」という顔を浮かべた後、現在のエースにも通じる名言を残した。
「俺は全てを背負っていくから!」
カッコいい!流石エース!とも思うが、高橋裕二郎選手の挑発に対しては全く返答していないし、その内容に触れてすらいない。
“新日本プロレスのエース”棚橋弘至選手には男としても尊敬できる点がまだまだあると感じさせたエピソードだったように思う。
この時から4年後。再び棚橋弘至選手と高橋裕次郎選手は後楽園ホールで相対した。そして、更に4年後アメリカの地で対角線に立つ。
2012年から続く棚橋弘至選手と高橋裕次郎選手のシングルマッチ。次回は2024年の可能性もあるだけに、楽しみで仕方ない。
2020年初のシングル
クリス・ジェリコ選手に惜しくも敗れた棚橋弘至選手と「バレットクラブ」のバランサーこと高橋裕二郎選手がシングルマッチを行う。
ジュース・ロビンソン選手やバレッタ選手など“ガイジン”レスラーとのシングルマッチはあったものの、日本人レスラーとの試合は久しぶりだ。
だからこそ思う。アメリカで新日本プロレスのエースと最高の試合をし、「ニュージャパンカップ」への弾みにして欲しい、と。
タッグでの試合運びは一級品。ピーターさんという“飛び道具”もあり、入場の華やかさもパーフェクト。高橋裕二郎選手の活躍はまだまだこれからだと僕は信じている。
そう、例え解説席に座った時に怪我の影響で以前ほどの試合ができないことを本人が自覚していたとしても、だ。
裏切りの東京ピンプスを
「ワールドタッグリーグ2019」を見ていても時折り、“マイアミ・シャイン”を繰り出そうとするシーンがいくつか見られた。
高橋裕二郎選手の魅力と言えば“R指定”のキャラクター性に対して、堅実な試合運びにある。
内藤哲也選手と「NO LIMIT」を組んでいた時はパワーで押すタイプだったが、そこに技巧が上手くハマっている。
ただし、ド派手でオリジナリティ溢れる必殺技も忘れてはならない。
“ピンプジュース”は身体への負担も加味した上で控えめな印象を受けるが、“マイアミ・シャイン”と“東京ピンプス”は相手を担ぎ上げた瞬間から大歓声が鳴り響く大技なのだ。
このタイミングで棚橋弘至選手を破り、ファンの期待をいい意味で裏切る“東京ピンプス”を見舞って欲しい。
そして、アメリカで高橋裕二郎選手が棚橋弘至選手から3カウントを奪った!?というビッグニュースが流れることを心から待っている。
俺たちの高橋裕二郎は2020年も輝き続けるのだ。
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