高橋ヒロムですら意識した?KENTAによる炎上商法の恐ろしさ

高橋ヒロムですら意識した?KENTAによる炎上商法の恐ろしさについて触れておきたい。

いよいよ日本とアメリカの2ルート興行がスタートした新日本プロレス。アメリカの地では新日本プロレスのエース“100年に一人の逸材”棚橋弘至選手が「愛してま〜す」と満員の会場を締めくくったと(新日本プロレス公式スマホサイトで)更新があってから数時間後、茨城・古河市中央運動公園総合体育館での様子もアップロードされた。

メインイベントは「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」VS「バレットクラブ」のW前哨戦。“二冠王”内藤哲也選手&SANADA選手&高橋ヒロム選手VS KENTA選手&ジェイ・ホワイト選手&外道選手の試合が組まれた。

先に結果から行ってみよう。TIMEBOMBで高橋ヒロム選手が外道選手から3カウントを奪った。すると、高橋ヒロム選手は復帰後初となる締めのマイクパフォーマンスへ。

「もっと、もっと、もっと...みんなで!楽しもうぜ!」

と超満員札止めの会場を締めくくった。2019年12月に完全復帰復帰を遂げた高橋ヒロム選手がこうしてメインを締めるのはファンとしては非常に嬉しく、いよいよ王者として波になってきたな、という感覚もある。

一方で気になる点も一つ。リング上で高橋ヒロム選手がKENTA選手の名前を口にしたのだ。

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ジュニアのカリスマの視界に入っている

よくよく考えると高橋ヒロム選手が「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のメンバーやジュニア以外のレスラーにいて言及するのはかなり珍しいことのような気がする。

だってそうだろう。「獣神サンダー・ライガー選手を違った形で超える」と宣言した高橋ヒロム選手なだけに、今コメントを出すのであればリュウ・リー(ドラゴン・リー)選手一択なはずである。

それでも以下のようなコメントをリング上で残した。その理由とは何なのか、少し考えてみたい。

 オイオイ、ヒロムちゃんがいまからマイクするんだよ。さっさと帰ってくれよ。頼むから、さっさと帰ってください。(※帰れコール)ほらほら、みんなヒロムちゃんのマイクが聞きたいんだよ!やっと帰ってくれたようですね。まあいいや。改めまして、茨城の皆様、ただいま!(※大歓声)いや~、凄い人数、凄い人数。新記録じゃないのかい。オイオイ、ありがてーな。まあもちろん、皆さん、SANADAでもなく、内藤哲也でもなく、KENTAでもなく、この高橋ヒロムを観にチケットを買ってくれたんだろ?(※大ヒロムコール)まあ、いいや。最高だよ、みんな!来てくれて、本当に、本当に、本当に、ありがとう。もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、みんなで、楽しもうぜ!

 

話題の中心は誰か

おそらく高橋ヒロム選手はKENTA選手に対して、それほどの興味はないだろう。ただ、興味はなくとも名前を口にするレヴェルまでKENTA選手が到達していたのは間違いない。今、いい意味でも悪い意味でも新日本プロレスで注目を浴びているのはKENTA選手だ。

あのイッテンゴの乱入事件で“炎上”し、注目を集めることに成功したKENTA選手はそこから正論を語るようになった。流れが早く色々なことが風化しやすい現代社会で、今やイッテンゴの乱入問題から“KENTAと鉄也”の前哨戦へと興味が移っている印象すら受ける。

インターネットには“炎上芸人”なる存在がいる。あれは自分が叩かれることを理解しつつも、一部ファンからの支持率を高めるため手法なのだ。敢えて炎上し注目度を高める。あなたも少し考えてみたら、思い当たる人がいるかもしれない。炎上するような発言をして、その後に正論を残す人が。

「KENTAのプロレスを見せる」と新日本プロレスに参戦してから約半年。KENTA選手は今や団体においてジョン・モクスリー(ディーン・アンブローズ)選手以上の注目を集めている(スポット参戦と定期参戦の違いについては目を瞑って欲しい)。ここは純粋にすごいと思うわけだ。

そして、いよいよ約2週間振りにKENTA選手がバックステージで火を吹いた。

 

KENTA「アレちょっと、昔の話になっちゃうけど、(1.6)大田区の時、アレ、(コメント放送が)ライブだったの? 言ってよ? 俺ずっとおまえ(のカメラ)に向いて話してて、俺ずっとヨ・コ・ガ・オ。言ってくれ、あっち(のカメラ)に話したのに。ま、そんなことはいいんだけどさ。いや~、ひさしぶりだね。前のシリーズ終わってから今日まで、けっこう時間あって。俺いろいろ考えたんだよ。鉄矢(哲也)について考えたんだよ。なんでアイツがあれだけ支持者を得ているか? 顔がいいわけでもない、髪型ヘン。なのに! あれだけの人気を誇っている理由。なんだかわかる? 教えてやるよ。アイツの言葉だよ? アイツが発する言葉の力。それにアイツら引き寄せられてるんだよ。俺はそれに気づいたよ。コレ知ってるかな、アイツが言った言葉の中で……。『一歩踏み出す勇気』。知ってる? フッ。最高におもしれー言葉だなと思って(苦笑)。ずっと、新日本っていう大きな会社に守られているアイツが、『一歩踏み出す勇気』? めちゃくちゃおもしれーじゃん? それにファンが『内藤さん! 勇気もらいました! 一歩踏み出す勇気が出ました!』。……いやっ、そんなキレイごとで渡っていけるほど世の中甘くねーから。一歩踏み出して、うまくいかないこと、ダメだったヤツ、たくさんいるよ。むしろそっちの方が多いかもしれない。ダメになった時、世間は一歩踏み出した勇気なんか、誰も評価しねーから。世間が評価するのは結果だよ。結果だけ! そんな気休めの言葉で、『勇気が出ました』。そんな甘ったれたこと言ってんじゃねーよ。肝心なのは、そっから自分で這い上がることだよ。だから、俺もここに来てるんだよ? 大阪まで存分に楽しもうじゃねーか。おまえの言う、“ちっちゃい”一歩踏み出す勇気。見せてくれよ。アホなロス・インゴファンに見せてやってくれよ? まだまだ始まったばっかだぞ。とりあえず、俺が何が言いたいかって言うと……『今年の主役は俺だ』ってこと!」

 

正論の挑戦者に“二冠王”はどう出る

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「一歩踏み出す勇気」

KENTA選手は内藤哲也選手が「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも使用し、2018年の名言とされていた言葉にすら切り込んでいく。

(生え抜きの)新日本プロレスに可愛がられている人間が何を言うのか?と指摘した。

いやはやこの指摘は上手い。言われてみると、確かにそうだよな。という気分にもなってくる。

ただ、結果を内藤哲也選手で紐解くと「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」での成功となる。グッズの売上で新日本プロレスを牽引し続ける人気ユニットのリーダーは大成功以外の何者でもない。

KENTA選手は内藤哲也選手に対して、言葉で人気が出たと語る。誰しもが思っていても口にできなかった正論を後ろ盾に内藤哲也選手はレスラーとしての格を上げてきた。

 

今、その役割を担っているのはKENTA選手だ。伝説を創った“二冠王”たが未だビジョンは語れていない。

また、もう一つ正論が残されている。キーワードは「リマッチ」だ。この点については改めて書きたいと思う。

表の権力を手に入れた内藤哲也選手が次に目指す打ち手とは何か。大阪でのWタイトルマッチが気になるところである。

ジュニアのカリスマ高橋ヒロム選手ですら思わず口にしてしまったKENTA選手の勢い。これはもう見過ごすことができないところまで到達していると思うのだ。

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