チェーズ・オーエンズが新日本プロレスを退団する現実について

チェーズ・オーエンズが新日本プロレスを退団する現実について書きたい。

2020年1月31日の夜頃、チェーズ・オーエンズ選手がTwitterで、今日が新日本プロレスとの契約最終日であることを発表した。

確かに新日本プロレスの契約は1月末まで。飯塚高史さんや中西学選手など、引退を控えたレスラーが特別に1カ月延長するケースはあるが、長年新日本ジュニアを牽引したKUSHIDA選手も2019年1月末の後楽園ホール大会が最後の試合だった。

と、理屈から入ったがぶっちゃけ寂しい。昨日の夜はパレハとお好み焼きを食べており、ほぼぼTwitterを見ていなかったため、今朝(現在、8時14分)までこの事実を知らなかったのだ。

新日本プロレスのレスラーが裏のモニターで試合を見ていて思わず唸る実力者。

ウルティモ・ドラゴン校長の“最高傑作”ミラノコレクションA.T.さん(何と昨日、ドラゴンゲートのリングに上がり暴れ回っていた)が心から愛してやまない名レスラー。それが「バレットクラブ」のチェーズ・オーエンズ選手だ。少し大人っぽい雰囲気を持つが現在29歳。

まずは、チェーズ・オーエンズ選手について振り返りたい。

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16歳でプロレスデビュー

チェーズ・オーエンズのプロレスデビューは13年前にまで遡る。29歳という年齢を考えればとてつもないキャリアの長さである。

師匠は何とつい先日、棚橋弘至選手とタッグを組んだばかりのリッキー・モートン選手だった。

――その後、オーエンズ選手は学校に通いながら07年2月に弱冠16歳という年齢でプロレスデビューしているそうですが、この経緯は?

オーエンズ じつは、年上の友人がアメリカのインディー団体界隈のリングアナをやっていて、その繋がりでCWA(チャンピオンシップ・レスリング・アライアンス)のオーナーにつなげてもらったんだ。で、その団体でトレーニングをやらせてもらえることになったのさ。

――それからどのくらいでデビューを?

オーエンズ 半年くらい経って、地元のブリストルの小さな大会でデビューした。それからは学校に通いながら、レスリングの練習がないシーズンの週末にプロのリングに上がるようになった。その頃にオレはWWEのホール・オブフェイマー(殿堂入り選手)のリッキー・モートンに出会い、いろいろなことを教わったんだ。

――リッキー・モートンといえば、ロバート・ギブソンとのロックンロール・エクスプレスとして80年代から活躍した名レスラーじゃないですか!

オーエンズ そのとおりだ。どこかに遠征に行くときはリッキーと行動を共にするようになり、彼の家に泊まることもよくあった。オレにとってリッキーはプロレスの師匠である同時に、歳は親子ほど離れているけどベストフレンドと言える存在だね。

 

新日本プロレスのリングに上がったのは2014年10月13日から。当時は本隊にいたBUSHI選手とNWAジュニア王座を懸けた防衛戦を行った。

そして、NWA社長のブルース・サープさんが獣神サンダー・ライガーさんを指名。獣神サンダー・ライガーさんには敗れたものの、これが「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」へのエントリーにつながった。

2015年10月に「バレットクラブ」へ加入すると、ジュニアからヘビーへ階級を変えた。

ヒールになっても最近は特にラフファイトを見せる傾向は少ない。

懐が深く、「上手い!」という実力を随所に見せる人気レスラー。気付けば「バレットクラブ」でも古株のレスラーとなったチェーズ・オーエンズ選手が新日本プロレスから少し距離を置く。この現在がとても寂しいのだ。

 

 

泣かすぞ!このやろー!

契約最終日、最後の相手はロッキー・ロメロ選手。発表前までは特に意識していなかったが、この事実が分かった途端になんだか感情的になってしまう対戦カードである。

確かにロッキー・ロメロ選手のコメントがはほぼ報道がない「THE NEW BEGINNING USA」の中でいくつか取り上げられていた。

その内容はチェーズ・オーエンズ選手との一騎討ちについてばかり。

彼のKADODEを思い、新日本プロレスジュニア、新日本プロレスを色々な意味で支えているロッキー・ロメロ選手か動いたのではないだろうか。

「泣かすぞ!このやろー!」泣いてしまうのは僕の方かもしれない。

そして、日本で発表されている試合は「釣り★スタ presents THE NEWBEGINNING in OSAKAスペシャル」の8人タッグマッチ。

これからはフリーとして新日本プロレスのリングに上がることを期待したい。

 

最後に

チェーズ・オーエンズ選手は飯伏幸太選手を「バレットクラブ」へスカウトし続けていた。

その裏にあったのは2人でタッグのベルトを戴冠するという目標があったからなのかもしれない。

あれだけの実力者で試合も上手いチェーズ・オーエンズ選手が新日本プロレスでは一度も腰にベルトを巻いていないという事実には正直驚いた。

次はどの団体で彼の勇姿を見ることができるのだろう。何はともあれ、チェーズ・オーエンズ選手の新しい一歩を心から応援したいと僕は思う。

2020年2月1日14時58分追記

つい先程チェーズ・オーエンズ選手が新日本プロレスと複数年契約を更新したとTwitterで発表しました。ビックリしたなぁもう!!!

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