ロッキー・ロメロが“ロッポンギ3K”の2人に敗れた意味

ロッキー・ロメロが“ロッポンギ3K”の2人に敗れた夜。

新日本プロレスジュニアの未来を担う2人にとって、過去最大の壁だったのかもしれない。

この一戦は“ロッポンギ3K”YOH選手、SHO選手にとって非常に重要な試合だった。

2017年10月の凱旋帰国以降、“ロッポンギ3K”は「IWGPジュニアタッグ」ベルトを既に4度戴冠している。ハイペースでの戴冠と言えば聞こえがいいが、王者になった後が課題となっている。

過去の最大防衛回数は「1回」。

勿論、マグレではここまでの「IWGPジュニアタッグ」戴冠数を叩き出せるはずがない。

「スーパージュニアタッグリーグ」だって実質3連覇をという偉業を成し遂げている。

勢いを持って強敵を倒した先にあるチャンピオンロード。そろそろ“ロッポンギ3K”の2人はこの道を走り始めてもいいのではないか。

天敵である金丸義信選手とエル•デスペラード選手を倒したことで、その可能性がグッと広がったように見えた。

次の相手が“メガコーチズ”という曲者と実力者のハイブリット2人組に決まったことで「ここを乗り越えたら...」という熱い期待を抱いたのは僕だけではないはずだ。

仲間ではなく敵。いや、新しいライバルの登場にYOH選手とSHO選手はどんな試合を魅せるのだろうか。

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メガコーチズ

後楽園ホールに「MASTER OF DROPKICK」が鳴り響くとバスケットボールを持ったロッキー•ロメロ選手と田口隆祐選手が入場を果たす。

続いて、いつものエントランスミュージックで“ロッポンギ3K”のYOH選手とSHO選手が姿を現した。

ちなみに“ロッポンギ3K”の入場曲は作詞・作曲ロッキー・ロメロ選手である。

試合序盤、YOH選手と田口隆祐選手のグラウンドレスリングが光る。

ドロップダウンを繰り返しつつ、YOH選手を走らせる。一方で自分はフェイント攻撃を魅せた。

序盤にリズムを掴んだのは“メガコーチズ”だ。

https://twitter.com/njpwworld/status/1230461482426462208?s=21

 

躍動する監督

リング中央でSHO選手がロッキー・ロメロ選手をグイグイ絞っていく。この日のロッキー・ロメロ選手のコスチュームは“銀と金”。2人のテーマカラーを身に纏っての試合となっていることに気付く。ニーパッドにはYOH選手が普段腕に巻いているようなアクセサリーが見えた。

田口隆祐選手がノータッチのトペコンヒーロを見舞う。2017年10月、リコシェ選手と2人で“ロッポンギ3K”から挨拶代わりに見舞われた技をお返しした形となった。

そして、YOH選手にオーマイアンドガーアンクルが炸裂。詰将棋のように若き王者を追い詰めていく。

ロッキー・ロメロ

延髄蹴り一発で流れを戻した田口隆祐選手に代わりリングインしたロッキー・ロメロ選手がすごい。

SHO選手を踏み台にしてYOH選手がエルボー見舞うコンビネーションを完璧に見破り、カウンター合わせてきた。

そして、ロッキー・ロメロ選手の腕ひしぎ逆十字。田口隆祐選手のオーマイアンドガーアンクルが炸裂した。が、20秒後にはYOH選手とSHO選手が同じ技で返す。いよいよ盛り上がってきた。

 

ストロング・エックス

“メガコーチズ”によるブラックホールバケーションが完璧な形で決まる。ただし、このままで終わる王者チームではない。

YOH選手が救出に入ったことで流れが変わった。

リズムを作り3Kの体制へ。ここで田口隆祐選手が介入。3Kを阻止し、ヒップアタックを連発で見舞う。

リングで一番目立っているのはロッキー・ロメロ選手だ。

「ボーイズたち、そろそろ俺を超えられるのかい?」

逆さ抑え込みからフランケンシュタイナー。丸め込みを連発した後は打撃へ。SHO選手へダメージを与え続けていく。

SHO選手のショックアローすらも切り返し、コーチとしての意地を見せ続ける。

だが、YOH選手がノータッチトペコンヒーロを決めたことで流れはチャンピオンチームへ。

最後は“ロッポンギヴァイス”のフィニッシュ技ストロング・ゼロの発展系であるストロング・エックスが炸裂。

“ロッポンギ3K”が2度目の防衛を成し遂げた。

「“3K”は“Vice”の3000倍すごいゾ!」

確か2017年にロッキー・ロメロ選手はXとして2人が現れることを予言した時にこんなことを語っていた。

あれから2人は大きく成長を遂げた。これからの新日本ジュニアタッグ戦線も安泰だと感じさせる一戦だったように思う。

風神・雷神、テンプラボーイズとして海外を渡り歩いた2人をスカウトしたのはロッキー・ロメロ選手だった。

あの日のスカウトに結果でキッチリと返す結果を作ることができた。ロッキー・ロメロ選手が最後まで2人を試すように立ち上がり続けたことにはきっと意味があったに違いない。

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