僕は“新日本プロレスのヤングライオン”辻陽太の本気が見たいんだ

僕は“新日本プロレスのヤングライオン”辻陽太の本気が見たいんだ。

「ニュージャパンカップ2020」のトーナメント表をじっくり見で絶句した。新日本プロレスの未来を担うヤングライオンの一人辻陽太選手の名前がない。

「嘘だろ!?」と思ってもう一度見直してもやっぱりない。柴田勝頼選手の薫陶を受けているカール・フレドリックス選手やアレックス・コグリン選手の名前はあるが、辻陽太選手はエントリーされていなかった。

本人の力不足か。はたまたLA道場贔屓なのか。新日本プロレスの春とヤングライオンの動向について、色んな考えがグルグルと頭を巡った結果、2019年9月に開催された「ヤングライオン杯」にたどり着いた。

そう、今回のヤングライオン枠はこの時の結果が反映されているのだ。

勝ち点12で優勝者のカール・フレドリックス選手は今回の「ニュージャパンカップ」エントリーだけではなく、冬にも後藤洋央紀選手のパートナーとして「ワールドタッグリーグ」にも出場を果たしている。

そこに勝ち点10の海野翔太と成田蓮選手が続き、さらに勝ち点8にLA道場のリーダーであるクラーク・コナーズ選手、アレックス・コグリン選手が並ぶ。

辻陽太選手は勝ち点4。それも勝ち点2で当時は残念ながら同点で最下位だった上村優也選手とマイケル・リチャーズ選手から奪った4点であり、上位層からは白星を飾ることができなかった。

常に上を目指していた辻陽太選手にとって会社が下した決断は“ブレーキ”なのか。それともエントリーしないことでの“アクセル”なのか。

海野翔太選手、成田蓮選手、上村優也選手の現状も振り返りつつ、僕が辻陽太選手に期待していることを書きたい。

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海野翔太という才能

“元ヤングライオン”海野翔太選手は吉田綾斗選手と「ワールドタッグリーグ」にエントリーしたり、「ニュージャパンカップ」で棚橋弘至選手と激突したりなど、海外遠征前からトップ戦線に食い込む活躍を見せていた。

2019年3月11日 香川・高松市総合体育館大会ではオカダ・カズチカ選手、棚橋弘至選手と3人チームを組んだこともあるなど、若獅子としては異例の抜擢を受け続けてきた。

また、イギリス遠征後には“師匠”ジョン・モクスリー 選手のフィニッシュムーブ“デスライダー”を披露した。海野翔太選手は、新しい居場所でも存在感を発揮し続けている。

 

次世代の育成方針

インターネットの発達以前、海外遠征へ行ったレスラーの成長を知る術はほぼ無かったと聞く。

ヤングライオンを脱皮し、どんな試合をするようになったのか。ビジュアルはどう変化しているのか。

色々と妄想を膨らませた後、「あの若手が精悍な顔つきになって帰ってきた」ことに意味があったようにも思う。

一方で、成田蓮選手だ。彼は「ヤングライオン杯」でLA道場のヤングライオンと試合したことで、柴田勝頼選手からプロレスを学びたいと思うようになった。

そして、令和のヤングライオンたちにとってXデーとなった2019年9月22日。成田蓮選手は柴田勝頼選手の御前で両膝を地面につけて「僕は柴田さんの元でプロレスを教わりたい」と懇願した。

「一つ言っておくぞ。俺の練習、メチャクチャ厳しから」

「成田蓮...一からプロレスを教えてやる」

この日の約束から早くも半年。成田蓮選手は...時折「新日本プロレスワールド」でいくつかの試合が配信されている。

ここが次世代の育成方法になる。海外遠征には違いないが、柴田勝頼選手のプロレスを徹底的に叩き込むということは守破離の“守”からやり直しを意味する。

逞しく、精悍に。ヤングライオンとしての強くてニューゲームを始めた成田蓮選手がタオルに黒パン、レガースのDNAを引き継いでくれたらこんなに嬉しいことはない。

 

ヤングライオンのフレッシュ王

最後は辻陽太選手にとって同期となる上村優也選手について。これはもう最近の試合を見ている方であれば分かると思うが、上村優也選手がヤングライオンいや、プロレスラーとして覚醒しつつある。

若手ということを差し置いてもレスラーからの評価が圧倒的に高い。

熱いハートを全面に押し出したファイト。常にヤングライオンらしく全力投球を続ける姿は、あの“プロレス王”鈴木みのる選手の目に残った可能性がある。

ここ最近の上村優也選手が持っている期待値はストップ高を更新し続けている。

柴田勝頼選手、金丸義信選手ら実力派レスラーから「フレッシュ」と呼ばれた魅力はそのままに、「誰に喧嘩を売れば美味しいか?」という狡猾さも併せ持っている。

上村優也選手。将来が楽しみな逸材だ。と、ここまで同期、先輩2人について書いてきたが、本題へ入っていこう。

 

もっと不器用でカッコ悪くてもいいじゃない

LA道場のヤングライオンに全敗。特に初戦でアレックス・コグリン選手に文字通り圧倒されてしまった。

逆水平チョップの撃ち合いで鳴り響く音が違いすぎる。

実際に受けるダメージ量や重さ全くわからない(多分まともに食らったら内臓破裂すると思う)が、観客に痛みを伝えるのであれば音は非常に重要なものである。

また、ソルジャーのようにギラギラとした目つきにもファンは魅力されてしまった。

柴田勝頼教官に鍛え上げられたソルジャーたちは、何か特殊訓練を受けているのではないかと思うほどに強い。

そうなのだ。辻陽太選手はLA道場のヤングライオンにリベンジしなければならないのである。

“選ばれた男”アレックス・コグリン選手と対峙するするXデーは2020年3月4日(水) 後楽園ホールの第一試合。このタッグマッチで辻陽太選手がどんな試合を見せるのか。僕はこの日を楽しみにしたいと思う。

「子どもが3人いるんですよね」と言っても全く違和感のない落ち着きと風貌、貫禄を持つ辻陽太選手のフレッシュさ、本気を僕は見たいのだ。

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