新日本プロレスファンに劇場版『SHIROBAKO』を勧めたい理由

新日本プロレスファンに劇場版『SHIROBAKO(シロバコ)』を勧めたい。その理由を書いて行こうと思う。

2020年2月29日に劇場公開がスタートしたTVアニメ『SHIROBAKO』。アニメ制作現場を通じて、働く理由や仕事の定義、向き合い方を丁寧に描いた“お仕事アニメ”だ。

TVアニメの放送は2014年10月〜2015年3月。つまり5年越しに『SHIROBAKO』がファンの前に帰ってきたことになるのだ。

現在、新日本プロレスは予定されていた大会を中止し、自粛期間へと突入している。

「新日本プロレスワールド」の過去試合も大切だが、時には違うエンターテインメントに触れてみることも大切だと思い、筆を取った次第である。

今回紹介する『SHIROBAKO』は放送から5年がたった今でもファンの中では語り継がれる超名作アニメとして名を馳せていた。

とにかく色濃いヒューマンドラマの数々。成長し、変化していくキャラクター群。そして、何よりも一つの作品を作る裏側を大胆に斬新に描いている。

新日本プロレスファンの方であれば、必ず『SHIROBAKO』に興味をもっていただけるはず。なぜならば。この作品にはヒューマニズムがあるためだ。

 

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プロレスとは生き様を見るもの

プロレスの楽しみ方は人それぞれに存在する。ストーリーを追っている方もいれば、カッコいい筋肉に惚れ惚れしたり、会場で写真を撮り続けている方もいる。

新日本プロレスの会場に足を踏み入れてみれば、性別も年齢はバラバラ。老若男女問わず、多くの方が集まっている。

昭和や平成初期の映像を見てみると、本当に多様性に溢れた現場になったとしみじみ思う。

新日本プロレスの現場はダイバーシティだなぁとつくづく思う。

ただ、一つ共通しているものがあるとするならば、プロレスラーの生き様に共感していることではないだろうか。

ビジュアルがいい。パワーがすごい。試合に勝ちまくる。

それだけでファンの支持を得ることができないのがプロレスの難しさでもある。

会場や配信を見ているファンを魅了し、感情移入させるファイトを魅せなければならない。

これこそが内藤哲也選手が「プロフェッショナル仕事の流儀」で語っていた「勝った負けた。そんな小さいことでプロレスをやっていない」ということにつながってくるのだ。

我々は既に自然とナチュラルに、プロレスをプロレスラーを応援する中で生き様や生き方へ強く共感する術を身に付けている。

『SHIROBAKO』は作中で人の生き様や生き方を丁寧に描き切っている。

 

日常系アニメの歴史的快作

『SHIROBAKO』はアニメ制作の現場を描いているがその本質は冒頭で記述した通り、「人の生き方、仕事との向き合い方」にある。

少しTVアニメ版の物語を説明する。主人公の宮森あおい。宮森の同級生の安原絵麻、坂木しずか、後輩の藤堂美沙、今井みどりらは高校の学園祭で自主制作アニメーションを発表した。

卒業後、「商業アニメを作ろう!」と誓いを立てた5人は、それぞれの道でアニメ業界を目指す。

憧れだったアニメ制作現場。そこに広がっていたのは、夢も希望もなく、万策も尽きるほど過酷な場所だった、と辛さを描くのではなく、「辛く厳しい現場を明るく描いている」のが『SHIROBAKO』の特徴なのだ。

主人公・宮森あおいを中心に描かれていく人間ドラマ。

例えば、物語の中盤以降、自分の仕事にケチを付けてくる年上の後輩が登場する。

一見すると、仕事にやる気もなく、愚痴ってバッカリの人間。その態度から衝突も多く、アニメーターからは担当を変えて欲しいと依頼が入るほどだった。

“制御不能”で無気力。前半の物語にはいなかったタイプの人間が登場した理由は物語後半で明らかにされる。

これからアニメを見る方にはネタバレになるため、詳細は伏せるが「夢を追う、夢を叶える、夢を捨てきれない」そんな一人の男の生き様がここで描かれている。

ちなみにこのキャラクターの人気はあるエピソード後、大爆発した。僕もこのキャラクターが大好きだ。

 

偉大な先輩との別れ

もう一つ、エピソードを紹介する。

まずは「CHAOS」の話から。話新日本プロレスの“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手は2016年まで新日本プロレス次世代の象徴とい見方だった。

兄貴分であり『IWGPヘビー級王座』最年少記録を持つ中邑真輔選手が同じユニットに君臨していため、トップを走りつつも超えるべき偉大な先輩がトップ戦線には存在していた。

だが、中邑真輔選手が新日本プロレスを退団し、WWEへと移籍した事で事態は一変。オカダ・カズチカ選手が背負う側になった。

責任感は人を変える。あれから4年でオカダ・カズチカ選手はユニットの中心人物であり、新日本プロレスの顔になったのだ。

ここで『SHIROBAKO』の話へ。主人公・宮森あおいの周囲にいま優秀な先輩が自身の夢を追うためや引き抜き、家庭の事情により現場を離れてしまう。

そこで宮森あおいは現実に屈することなく、自らが動き、後輩をじっくり指導した。

人を変えるのは責任感と自分がやるしかないというガッツなのだ。

今、世の中全体でエンターテインメントが自粛ムードになり、週末は何をして楽しめばいいのかと迷っている方もいるだろう。

ただし、必要以上に自粛する流れができてしまうと、経済的な打撃が出てきてしまう。

街のパン屋さんやご飯屋さん、行きつけの飲み屋などお金を消費できるところは消費する。そうした姿勢は崩さずに行きたい。

そんな週末に僕は『SHIROBAKO』をお勧めしたい。

新日本プロレスの試合がない週末を楽しめていないのであれば、ぜひお勧めしたいアニメをぜひチェックいただきたい。

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