大仁田厚がDDTに参戦!男色ディーノを電流爆破の餌食に
大仁田厚がDDTに参戦!男色ディーノを電流爆破した。うん。書き出しから言葉の圧が強くていい。
「大仁田劇場」で新日本プロレスの東京ドームを満員にした男が7度目の現役復帰を経て、DDTへとやってきた。
プロレス興行がなく、どうしても元気が出ない世の中に必要なのは電流爆破だったのかもしれない。
そう思わせるほどのインパクトがこの日のAbemaTV配信にはあった気がする。
2020年3月12日、19時からスタートした「DDT LIVE! 不要普及の路上電流爆破プロレス in さいたまスーパーアリーナ」。
僕が注目していたのは、やっぱり大仁田厚選手の電流爆破だ。
伝説のデスマッチファイター。涙のカリスマ。プロレス界の邪道が“文化系プロレス”を標榜するDDTでどんな生き様を見せてくれるのか。
その一挙手一投足に僕の興味は惹かれていた。
大仁田厚選手の出番は後半だった。それまでは昭和、平成のように配信の途中途中でコメントを残していく。
「おい!そんなこと関係ないんじゃ!誰がこようと!何をしようと!おい!一つなんだよ!電流爆破一つなんだよ!分かったか!?」
毎週のように見ている「大仁田劇場」その続きを見ているような気がしていた。
ディーノ軍の刺客
名曲「ワイルドシング」が鳴り響く中、大仁田厚選手が登場。クリス・ブルックス選手とMAO選手を従えて、入場を果たす。
この日の大仁田厚選手は恍惚の表情というよりも鬼気迫るピリっとした雰囲気を感じさせる。
試合開始早々、グレートニタを彷彿とさせる毒霧を発射し、椅子攻撃に椅子攻撃で相手レスラーを滅多打ちにする。まさに邪道の仕事である。
そして、電力バットにスイッチが入れられる。いよいよ運命の時間が近付いてきた。
令和の時代、邪道の生き様
「邪道、大仁田厚」
僕はこのフレーズが好きで仕方ない。資金5万円てFMWを旗揚げし、インディーのカリスマへとのし上がった男の生き様をAbemaTVで見たときこう思った。
当時と62歳でファイトスタイルに大きな変化がない。電力爆破という世界を切り開いた時点で大仁田厚選手というプロレスラーは完成していたのだ。
ジョブで言えば邪道。レベルは当時から99。お手製の電流爆破バットが一本あれば、全てが大仁田厚の世界になる。
僕が憧れてやまない邪道の生き様。その全てが詰まった電流爆破を生配信で見ることができた。それも男色ディーノ選手のお尻に直撃するという形で、だ。
無観客試合の極み
大仁田厚選手の電流爆破バットをまともに食らった男色ディーノ選手は文字通り悶絶していた。
少し整理すると。まず、バットで尻をスイングされるだけでめちゃくちゃ痛い。続いて、普通に電流を流されただけで、絶句するほどの破壊力があるはず。
では、その2を同時に受けたとなればどうだろう。
痛いのか、熱いのか、痺れるのか。それとも、男色ディーノ選手にとっては気持ちよかったのか。
とにかく悶絶している姿を見て、色々な感情が動いていく。
そう、大仁田厚選手の電流爆破にはヒューマニズムがある。
日本のプロレスが自粛している。その空気をぶち壊すために必要なのが電流爆破だったのかもしれない。
「無観客試合だろうが何だろうが、関係ないんじゃ!俺たちは熱く、熱く、熱く!生き様を魅せるしかないんじゃ!たった1人でも結構。大いに結構!携帯電話やテレビで!配信を見てるお前のために戦うんじゃ!真鍋!」とあの頃の大仁田さんであれば、今の世の中に対してどんなコメントを発信しただろうか。
電流爆破甲子園がスタートした今、大仁田厚選手最後の挑戦は始まっている。
あの日涙ながらに「俺にはこれしか無いんじゃ!」と叫んだ男は令和の世の中になってもまだまだバリバリの現役だ。
そろそろ生の大仁田厚を見なければならない。僕は今回の配信を見てそう決意した次第だ。
AbemaTVでの配信は残り数日。ぜひ、チェックいただきたい。
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