なぜ、鷹木信悟はジャイアンと呼ばれるのか?
なぜ、鷹木信悟はジャイアンと呼ばれるのか?
新日本プロレスの大会が自粛されているなか、改めてこの謎について迫ってみたいと思う。
結論から書くと最初に鷹木信悟選手をジャイアンと呼んだのは解説席でお馴染みのミラノ・コレクションA.T.さんらしい。
新日本プロレスで鷹木信悟選手をジャイアンだと最初に言い放ったのは石森太二選手で間違いない。
2018年10月に新日本プロレスの参戦が決定し、それ以降「無敗」で突き進んでいた鷹木信悟選手に対して、「俺が綺麗なジャイアンにリ・ボーンしてやるぜ」と今書いてみても意味が分からないコメントを残した。
石森太二選手は鷹木信悟選手の無敗記録を止められるのか?ジャイアンは浄化されるのか。
そんな周囲の期待を胸にスタートした「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26」。グループリーグ最終戦で2人は激突した。
新日本プロレス、セルリアンブルーのリングで躍動する「龍の遺伝子」。「獅子」とは違う世界で生まれ、育ってきたことが分かる試合展開。最後は鷹木信悟選手の「ラスト・オブ・ドラゴン」で決着。
綺麗なジャイアンになることなく、現在も鷹木信悟選手はノーマルなジャイアンとして、存在感を放ち続けている。
鷹木信悟選手と言えばジャイアン。そのイメージに間違いはない。では、改めて国民のガキ大将こと剛田武(ジャイアン)について考えてみたい。
俺はジャイアン
乱暴な性格で同級生に腕っ節を見せつけ、おもちゃなどを奪う(貸せ!と言っているため一応返す気はあるのか...?)。
一方で人情味があり涙脆い。義理堅く「心の友」を大切にする。これがジャイアンのイメージだ。
と、書いていて気付く。少し言葉を入れ替えれば鷹木信悟選手になる。
鍛え上げた肉体を魅せ、力強い攻撃と機動力を活かした戦術で相手に付け入る隙を与えない。そして、時には相手の技を盗む(鷹木式G.T.Rなど)。
一方で、和の心、「NEVER」を心から愛し、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の“パレハ”たちと良好な関係も築いている。
なるほど。キャラクターとしての特徴だけを見てみたら共通点しかなかった。では、もう少し踏み込んでみたい。
シェイクスピアとジャイアニズム
ジャイアンといえば名言のインパクトも忘れてはならない。「お前の物はオレの物、オレの物もオレの物」という言葉を一度は聞いたことがあるはずだろう。
これはウィリアム・シェイクスピアの戯曲「尺には尺を」に似たものがあるという説があるという。
ジャイアニズムの源流にはそうした奥深さがあるのだ。
では、鷹木信悟選手はどうか。まず、今の新日本プロレスでトップを独走するほどのマイクを持っていることが特徴的だ。
歌こそ披露しないものの、“制御不能”なジャイアン・リサイタルは圧倒的な盛り上がりを生み出す。
「今の気分分かる?最高の気分だぜ!」など、『NEVER王者』に輝いた時には長渕節も炸裂。技も奪えば、ベルトも奪う。
更には「ニュージャパンカップ2020」直前には、「俺が楽しめるヤツとの対戦カードを組め!」と新日本プロレスへ要求。もはや誰も彼を止めることができないまでの独裁体制を作りつつある。
また、圧倒的なジャイアンがいるからこそ、BUSHI選手にもスネ夫という個性が生まれた。ブランド品に身を包んだり、コスチュームを毎回変えるという彼の個性も相まって、ジャイアンとスネ夫のタッグは機能していたように思う。
強引なMy Way...🔥#我道驀進 https://t.co/15LRMXTnkA
— 鷹木 信悟(SHINGO TAKAGI) (@Takagi__Shingo) 2020年3月12日
NEVERの龍王
鷹木信悟選手が『NEVERの龍王』となった今は、初対決で泥をかけられたウィル・オスプレイ選手に対して、「俺の方が格上だ」と豪語した。
イギリスの至宝を手中に納め、ヘビー級への完全転向を発表したウィル・オスプレイ選手。
あれからどちらが強くなったのか。そして、今どちらの方が上なのか。
2人の再対決が発表されていただけに、残念としか言いようがない。
が、ネガティブに考えても仕方がないだろう。夏なのか。秋なのか。冬なのか。
2人がプロレスラーとして生きる限り再戦の日は必ずやってくる。
鷹木信悟選手が『NEVER』戦線を大きく盛り上げることで、ウィル・オスプレイ選手とのダブルタイトルマッチだって実現する可能性もある。
鷹木信悟選手が新日本プロレスにやってきて約一年半が経った。今ではすっかり絶対に欠かすことのできないレスラーの1人だ。
新日本プロレスのジャイアンこと鷹木信悟選手をこれからも応援していきたい。
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