飯伏幸太が今語る「内藤哲也とKENTA」に共感

飯伏幸太が今語る「内藤哲也とKENTA」に共感した話を書きたい。

2019年の夏を制し、その勢いを持って東京ドームへと突き進んだ“ゴールデン☆スター”は今、新しい価値観を実現するために邁進している。

2020年3月16日、新日本プロレス公式スマホサイトは飯伏幸太選手のロングインタビューを公開した。

3月11日に出た記事では無観客試合やイッテンヨンでのオカダ・カズチカ戦についてがテーマだったが、後編の今回は更に踏み込んだ内容となっていた。※無料公開された部分のみ。有料会員になって読めるパートはもっと凄かったので、ぜひ会員登録をお勧めする。

まずは「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」内藤哲也選手から。

今、内藤哲也選手に関しては不運という言葉しか出てこない。

前人未到の「IWGPヘビー&インターコンチネンタル」Wチャンピオンに輝いたにも関わらず、1ヶ月以上の自粛期間はあまりにも残酷な現実だ。

と、ネガティブなことを考えていても仕方ないので、本題へ入っていきたい。

飯伏幸太選手は内藤哲也選手に関してズルいと語っていた。

2019年の下期。何も持っていない内藤哲也選手が一番美味しい舞台に立ち、一番美味しい結果を得た。

プロレスにも現実にもたられば存在しないが、改めてこのことについて考えてみたい。

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正論と棚橋弘至

飯伏幸太選手のインタビューを読むと、改めて挑戦権利証を守り抜くこと、そしてメインイベンターとしてリングに立ち続けることの重みが伝わってきた。

飯伏 わかってない! ボクは去年の夏から、初戦でケガして、ドン底を味わって、そこで優勝して、もう限界のまま権利証を守り続けたわけですよ? 

――たしかにそうですね。

飯伏 なんなら地方でもタッグだったりでメインイベントをやり続けて。で、ようやくたどりついた1.4、1.5なんですよ。もちろん、『G1』優勝後に自分で「東京ドームでダブルタイトルマッチ」と発言したので、その責任を取るためにがんばるのはあたりまえなんですけど、絶対に自分が一番苦しんだはずなんですよ。

 

2019年の夏。新日本プロレス所属と正式に発表されてからはじめて迎えた熱い夏。飯伏幸太選手は初戦でアクシデントに見舞われた。

KENTA選手との試合で生命線とも言える足を負傷してしまったのだ。

キックボクシングのキャリアに裏打ちされた蹴り技と現代の四次元殺法とも言える華麗なる空中技が使えない。

ディスアドテージを背負いつつも、更に進化することでオカダ・カズチカ選手、ジェイ・ホワイト選手を打ち破り真夏の最強戦士となった。

その後、新日本プロレスの話題は二冠戦で持ちきりとなった。

ある意味で歴史と伝統ある「G1クライマックス」と「IWGPヘビー」すらも二冠戦の渦に巻き込まれていった。

順番待ちの列ってなんだよ

そして、全てを掴んだのは内藤哲也選手。その上、マイク中に“横から”襲撃したKENTA選手とあっては自分の努力はなんだったのか!?と思っても仕方がないのである。

ただ、こういった見方もある。以前、棚橋弘至選手はプロレスラーとして「順番待ちの列に並ぶなんてお行儀のいいことはできない」と語ったことがある。

棚橋弘至選手の理論だとKENTA選手のアクションは度胸があり、序列をぶっ壊すという是の行動ということになるのだ。 

www.njpwfun.com 

2020年、天才は変わり続ける

新日本プロレスの「NJPW Togetherプロジェクト」を見ていて気になったことがある。

それは飯伏幸太選手の雰囲気が少し変わったということ。吹っ切れた感じもするし以前よりも明らかに雄弁になっている。

プロレスを広げるためにできること。この意味を見出して真っ直ぐに進んでいる。そんな予感を感じさせるほどに爽やかで人を惹きつけるいい表情をしているのだ。

大きく変わったのは棚橋弘至選手だろう。

この2人の共通点は2020年の東京ドーム大会で敗れているということだ。

飯伏幸太選手はオカダ・カズチカ選手、ジェイ・ホワイト選手からリベンジされる結果となり、棚橋弘至選手はクリス・ジェリコ選手との初シングルマッチで黒星を喫した。

 

新日本プロレスを代表するベビーフェイスの2人が苦い経験を負った東京ドームを経て、今は“ゴールデン☆エース”として大きく輝いている。

2人のスペシャルトークを見ていて「なんだか顔も似てきていないか?」とも思った。

優しい眼差しと勝負の時に見せる鋭い眼光。リングを降りれば穏やかな雰囲気。

まるで兄弟のようにも見えなくはない。

神ではなく、兄。そんな関係性に変化したような気がする。

“ゴールデン☆エース”がタッグ戦線で輝くことで、また一段とヒールにも注目が集まる。

更にズルいKENTA選手とジェイ・ホワイト選手が手を組んで飯伏幸太選手と棚橋弘至選手に挑戦なんて展開になっても面白いではないか。

辛い思いをして挫折して、それでも新しい化学反応を探し続ける。

2020年も新日本プロレスのレスラー・飯伏幸太選手から目を離すことができない。

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