新日本プロレスファンが100日後に死ぬワニで思ったこと
新日本プロレスファンが100日後に死ぬワニに思ったことを書きたい。
2019年12月11日にTwitterでスタートした「100日後に死ぬワニ」が完結を迎えた。
2019年12月といえば、新日本プロレスは「ワールドタッグリーグ2019」の真っ只中。SANADA選手&EVIL選手組を破り、フィンジューズが天下を取る少し前の時期になる。
あのシリーズから100日が経つのかと思うと考え深い。ゴールデン☆エースが中心となり、これからの新日本タッグ戦線を盛り上げていくことになるのか?これからの楽しみは膨らむばかりだ。と、話を本題に戻そう。
100ワニの最後のコマは一面に広がる桜。死因の詳細や見方によっては主人公のワニが浮かび上がってくるようにも受け取ることができるなど、一定の謎を残しつつ堂々の完結を迎えたと言える。
一方で、「100日後に死ぬワニ」の完結直後から考察以上の盛り上がりを見せたのが、ビジネス展開に関する憶測だ。
ポイントは大きく3つある。昨日からロフトでポップアップストアがスタートすること。2020年4月と比較的早い段階での書籍化、最後に映画決定の発表だ。
なぜ、本当は喜ぶべきことであるメジャー進出に対して、ファンたちは「冷めた」という言葉を残したのか。その理由を考えていきたい。
※これはあくまでも感想であり、作家さんや作曲家さん、作品を否定した内容ではありません。こういったテーマを書くと、曲解して受け取った方から稀にそういった声が届くのであらかじめ否定しておきます。
ビジネス展開に関して
まず、僕の考え方として、100日後に死ぬワニがビジネス展開することは全く悪いことではないと思っている。
漫画に限らずIPをグッズにすることで、ファンの所有欲を満たすこともできるし、より多くの人々へ広がるキッカケにもなる。
ただし、100日後に死ぬワニはその話題性もあり、色々なものをすっ飛ばした展開を次々と発表し過ぎてしまった。
確かにTwitterフォロワー200万人超えのアカウントで一番盛り上がっている時に発表するのは、決して悪いことではない。新日本プロレス公式Twitterの約5倍である。
一番注目が集まった時がチャンス。色々な協力者はそう思ったのだろう。
ただ、その瞬間に本来あるべきものが見えてこなかった。そこが起点となり、大手広告代理店やその否定配信にまで話が飛んだのだろう。
では、一番欲しかったものとは何か。ここを考えてみたい。
ピープルズチャンプのはずが
武藤敬司選手はプロレスの試合の「作品」だと語っている。リングの上で対戦相手と共に極上の試合を披露した後に欲しいのはマイクだろう。
メインイベントを戦い抜いたレスラーの心の声を聞きたい。今、率直にどんな気持ちなのか。
言葉にしなきゃ、誰にも何にも伝わらない。だからこそ、一番盛り上がる時に必要なのは、ファンへのメッセージだったような気がする。
「100日間、応援ありがとうございます」
この言葉を7分後、あるいは100秒後、100分後にツイートする。49分後でも構わない。
100日後に死ぬワニが連載終了した瞬間に欲しかったものは届けられずに、前述した3つの発表が行われた。
あくまでも一例だが、内藤哲也選手がオカダ・カズチカ選手を破り、「IWGPヘビー、インターコンチネンタル」のダブルチャンピオンになったタイミングでこんな展開になったらどうだろう。
「モニターをご覧ください!」からの新日本プロレスオフィシャルグッズ発売中!明日から闘魂ショップで新製品も出るよ!今大会のBlu-ray化が決定!みたいな発表がマイクよりも先に来るのだ。
ファンは大合唱したいのである。なぜ、このタイミングなのか。
これはKENTA選手の襲来以上に「えっ...今それやる??」となるのではないだろうか。
ファンと公式の気持ちのギャップ。綺麗に終わるはずの作品に賛否両論が生まれたことにはこうした背景があるのだと思う。
と、この記事を公開して3分後に著者の方気持ちをツイートした。
100日間、ワニの話を読んでくれてありがとうございました。
— きくちゆうき (@yuukikikuchi) 2020年3月22日
自分の描きたいことは描けましたので、満足です。
これからも作品を描いていくので、気が向いたら見てください。
生き様と心
作品を通じて伝わっていたはずの著者の心は本物なはず。100日後に死ぬワニは、リアルで起きたエピソードをオマージュした作品であることも昨日分かった。
実際、この一件は非難されることでも何でもなく、ただファンと公式側でのボタンのかけ違いがあっただけだ。
それが大きな盛り上がりを生んだのも事実。むしろ、後の騒動でコンテンツを知った方もいると思う。※Twitterのトレンドがほぼワニ関連だったため
ファンの期待と違ったものを提供すること。ハッピーエンドは美しいが、トゥービーコンティニューのためには、綺麗に終わらせ過ぎても、話題が続かないのかもしれない。
結局...何が言いたかったかというと、KENTA選手が内藤哲也選手を襲撃してから80日が経ったってこと!
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