上村優也と辻陽太。新日本プロレスの次世代は明るい
上村優也と辻陽太。新日本プロレスの次世代は明るい。
新日本プロレスの公式スマホサイトにてヤングライオン・上村優也選手と辻陽太選手のインタビューが前編、後編にわたり公開された。
2人が今シングルで対決したい相手や必殺技についてのこだわりなどがざっくばらんに語られており、非常に充実の内容となっていた。
インタビューを読み進めていくに連れていくつかのことに気付かされたので、今回は少しまとめておきたい。新日本プロレスの次世代を担う2人は練習生時代を含めて約3年にわたり切磋琢磨を重ねてきた。
海野翔太選手、成田蓮選手よりも下の世代にあるにも関わらず、古風な雰囲気。そして、昭和らしいトンパチさと現代っ子らしい堅実な一面を持った2匹の若獅子。
今回の対談を読んだ感想をまとめておきたい。まずは、辻陽太選手の魅力といい意味で頭が良すぎる、という話から書いてみよう。
辻陽太の魅力と弱点
敢えて弱点という表現をしてみる。辻陽太選手は頭がいい。インタビューの受け答えなどを見ても理路整然としており、クレバーな雰囲気が伝わってくる。
また、目標設定にしてもそう。現実的にコツコツと積み重ねて着実に積み重ねていく。その姿勢は素直に大人だなと思うし、カッコいいとも思う。
ただ、プロレスラーとしては面白さに欠けてしまう。完成度が高すぎる故、爆発できない。
老婆心ながらそんな気持ちが浮かんでしまった。
まず、辻陽太選手は気付けば長髪になり髭を蓄えたビジュアルとなった。身体も厚みがあって貫禄は十分だ。
正直に言ってカッコ良すぎる。“ヤングライオン ”という期間だからこそできる芋っぽさが既にない。
洗練されてしまっているため、海外に行った後が不安になってくる。
どこまで大きく化けられるのか。
ヤングライオンのファイトスタイルからオリジナルへ脱皮しつつ、ビジュアルも大きく変える。
そして、海外での自分探しが本当の性格を解き放つ。
今の辻陽太選手は魅力的だ。魅力的なだけに、10が100になるのような変化を魅せるのは至難の業だろう。
高橋ヒロム選手やEVIL選手、特にEVIL選手は化け過ぎて誰か分からないというレベルにまで至っていた。
また、元々甘いマスクを持った“ロッポンギ3K”のYOH選手とSHO選手は髪の毛の色を派手にしたことで更に華やかさを増した。
辻陽太選手は海外遠征先としてメキシコを希望しているらしい。まだまだ下の世代が出てきていないだけに、先の話だと思うが彼がどんな変化を見せるのかが楽しみで仕方ない。
では、令和時代のあすなろ戦士、昭和の香りがする“ヤングライオン”上村優也選手、25歳の話に移っていきたい。
25歳、ポテンシャルの塊
辻陽太選手とは一転して、時折りトンパチっぷりを見せつけ周囲を騒つかせるのが上村優也選手の魅力だ。
新日本プロレスの興行が社会情勢的に自粛する直前の後楽園ホール大会の第二試合で主役に躍り出たのは25歳のヤングライオンだった。
上村優也選手が鈴木みのる選手を強襲してから1ヶ月ほどが経った。
ヤングライオンが先輩にぶつかる。胸を借りながらドーンとぶつかる様は見ていて清々しいものだが、上村優也選手のアクションには思わず「マジか!?」となった。
静止する佐藤レフリーを跳ね除け、大将の首を取ろうとする上村優也選手。
何かに取り憑かれたかのようにエルボーを見舞い続ける姿は何度見ても素晴らしいものだ。
おそらく100見舞ったように見える。
そして、鈴木みのる選手の逆襲がはじまった。
場外で何度も何度も椅子攻撃を行い、裏側にまで連れて行かれボコボコされる。
更には客席でも血祭りにあげられる。
鈴木みのる選手を奇襲すればどうなるのか。
試合そっちのけで場外でぶつかり合う2人。「こう殴るんだ。人はこうやって殴るんだ」といったメッセージが乗っているかのように、上村優也選手に付き合う鈴木みのる選手。
まだまだ眼中にはない。レベルも経験も違いすぎる。
それでも何かを鈴木みのる選手の胸中に上村優也選手は刻み付けた。
LA道場のヤングライオンや鈴木みのる選手。まだまだ上村優也選手には戦うべき相手がいる。
昭和的な髪型を経て、永田裕志選手と同じ代官山の美容室に通うようになった。
まだまだ伸びるポテンシャルを秘めた25歳。今、一番の期待株だ。
今まで1年間、生活と練習を共にして、俺は、絶対に、ヤングライオンの先輩に、負けないと、ずっと見てたんす!ヤングライオンの先輩だけじゃない、これからもっともっと強くなって、もっと上の立場にいる人全員、潰していきます!新日本プロレスに入ったのは、新日本プロレスで一番になるだけじゃないっす!プロレス界で一番になって、もっとプロレス界を高みに持っていけたらと思います。こんな、今日デビューしたて、しかも負けの俺がこんな生意気言うのも何ですが、絶対に俺がチャンピオンになります。絶対に、一番は譲らないです。これだけは絶対に譲らないです
デビューから2年
明らかに緊張が伝わるインタビューから約2年。そろそろデビュー3年目を迎える2人。入門は2017年4月10日なので、石の上にも三年が経つ。
今回のインタビューを見て、2人のヤングライオンに対しての期待がさらに高まった。
これからも気持ちの伝わる試合に期待したい。新日本プロレスワールドで“ヤングライオン”だから見せられる企画もあると思うので、そこにも挑戦して欲しいと思う次第だ。
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