大仁田厚の「人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた」から学んだこと

大仁田厚の「人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた」から学んだことについて書きたい。

つい先程、ボランティアレスラーこと大仁田厚選手の著書「人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた」を読了した。

僕のコラムをよく読んで下さっている方はご存知だと思うが、僕は大仁田厚選手の大ファンである。

なぜかプロレスファンになる以前から大仁田劇場だけはチェックしていたし、その後著書に関しても大半は買い揃えている。

今回発売になった「人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた」は還暦を突破しつつもリングに上がり、電流爆破と共に歩み続けてある大仁田厚選手の今を切り取った書籍である。

昔から“邪道”を追いかけている熱心な方からすれば、周知の事実も多い。ただ、その瞬間瞬間で人の考えとは変わるもの。令和の時代から振り返る歴史も味わい深いものだった。

はじめて大仁田厚選手を知る方も、名前は知っているという方も大仁田劇場が大好きという方にもぜひ、読んで欲しいと思いつつ僕の感想をまとめておきたい。

あのジャイアント馬場さんも「きっと推薦してくれるはず!と本の帯に入れるあたり、まさに邪道の生き様はさらに磨きが掛かっている。

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世間に対するアンチテーゼ

大仁田厚選手は己のプロレス観についてこう触れている。

俺がプロレスを通じて見せたいのは「世間に対するアンチテーゼ」なんだ、と。

世間に対するアンチテーゼ。インターネットの普及により爆発的にユーザーとコンテンツは密接なものとなった。

一方で、リアルなものが見直される時代にもなってきた。新日本プロレスの売上が継続して右肩上がりになっていたのは、レスラーやスタッフが作り出す“作品”が大きく評価された点もありることながら、リアルに対しての渇望があるのだと思う。

リングの上で本気を魅せるレスラーたちを直接目の当たりにしたい。会場へ足を運ぶ度にそんな熱気を何度も体感してきた。

ただ、今は大会の自粛が続いており、再開のメドすら全く分からない。

そんな今だからこそ、“邪道”が次に何を仕掛けてくるのか。ここに刮目すべきなのかもしれない。

 

プロレスとは大衆文化である

と、YouTubeチャンネルを覗いてみたがなんと2ヶ月間の更新はなし。ガックリと肩を落としたところで、改めて印象に残ったワードを紹介する。

「プロレスとは大衆文化」であるということだ。

大衆文化とは、一般大衆に広く愛好される文化を指す。選手の名前を知らずともプロレスを全く知らないという人はほぼいないだろう。

確かに戦後の日本と比較すると、ニッチなジャンルになったのは間違いない。

ただ、昭和、平成を経て令和のプロレスは新しい大衆文化になるチャンスに溢れている気がする。

プロレスファンをターゲットにしつつ、新しいファンを開拓する一手を緩めない。

アフターコロナの後は、間違いなくリアルへの飢え表面化してくる。そこでどんなものを魅せるのか。

インターネットが発達した時代で、数ヶ月も経てば今の生活にも慣れる時がやってくる。

自宅で楽しむことに慣れた人々へどんなコンテンツを提供していくのか。ここの差が後々、大きな差になってくるような気がする。

 

最後はやっぱりこの言葉を

今、僕たちがすべきことは不要不急の外出を控えることである。

肉体の活動を自宅などに限定することがその先にいる人々の役に立つということだ。

家の中に閉じこもり続けるとストレスが溜まる。この時間をどう過ごすのか。

ここでこの先の人生は大きく変わっていくに違いない。

“邪道”大仁田厚選手はこの言葉をファンに訴え続けてきた。

「前に進むしかないんだよ!自分に正直に生きななかったら、人生、ナンボのモンじゃあッ!邪道と言われようとも、俺は自分の人生、真っ直ぐ生きたいだけなんじゃあッ!お前らが認めようと認めまいと、構わん!俺の人生じゃ。電流爆破じゃー!」と。

“邪道”とは“王道”の道に背を向けることで、生まれた価値観であり生き様だ。

決して、人の迷惑になることをしろという意味ではない。意味もなく奇をてらったことをする訳でもない。

今、家にいる時間を使って、誰もまだやっていないことに取り組んでみたい。

そんな思いにさせられる、胸がいっぱいになる。「人生に必要なことは、電流爆破が教えてくれた」はそんな書籍だった。

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