感動のラスト!『HIGHER AND HIGHER! 新日学園 内藤哲也物語』が最終回へ
感動のラスト!『HIGHER AND HIGHER! 新日学園 内藤哲也物語』が最終回を迎えた。
ダ・ヴィンチニュースにて隔週連載がスタートしたのは2018年6月16日。
約1年10ヶ月、第45話にて堂々の完結となった『HIGHER AND HIGHER! 新日学園 内藤哲也物語』のラストに思わず感動した方も多いことだろう。
今回、改めて本作について振り返ってみるにあたってその魅力について考えてみたいと思う。
タイトル通り、物語の主人公は現「IWGPヘビー級&インターコンチネンタル王者」内藤哲也選手をモチーフにした内藤哲也だ。
彼が新日学園(新日本プロレス)を舞台にどんなスターダムを突き進んできたのか?そのサクセスストーリーが丁寧に描かれている。
史実に基づきながらもその内容はまるでドラマのよう。
各レスラーの魅力を掴んだキャラデザと圧倒的な画力。そして何よりもストーリーにのめり込ませる構図が素晴らしい。今後の展開を知っているはずなのに、毎回ドキドキしてしまう。改めて楽しすぎる1年10ヶ月だった。
【連載】『HIGHER AND HIGHER! 新日学園 内藤哲也物語』第45回(最終回) https://t.co/A2b3FHXD6V
— ダ・ヴィンチニュース (@d_davinci) 2020年4月22日
2018年の東京ドームで終わった意味
内藤哲也少年の夢が全て叶った瞬間。それが2018年のイッテンヨン東京ドームだったうように思う。
新日本プロレスのレスラーになること。IWGPヘビー級王者になること(20代のうちに)。東京ドームのメインイベントに立つこと。
2014年に2つの目標を叶える最大のチャンスを迎えたものの、ファン投票の結果で中邑真輔選手(作中では名前は未登場。あの人として度々登場したものの、明確な姿が描かれることはなかった...。)と棚橋弘至選手に東京ドームの実質的なメインイベントを奪われ、当日はオカダ ・カズチカ選手の前に砕け散った。
夢を叶えられなかった男に世間の風は厳しい。
いつも通りに試合をしているにも関わらず、ブーイングが飛び交う日々。
ヒールレスラーでさえ、歓声が飛び交うセルリアンブルーのリング。
ベビーフェイスが普通に試合をしていてブーイングが飛ぶなんて、今の新日本プロレスでは考えられない光景だろう。
だが、内藤哲也選手はそこまで追い詰められた。だからこそ、変わる必要があったのだ。
『HIGHER AND HIGHER! 新日学園 内藤哲也物語』も45話中約半分以上がメキシコで「ロス・インゴベルナブレス」に加入し、新日本プロレスで「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」を結成してからの話となっている。
傷だらけのベビーフェイスが制御不能となり、居場所と仲間を見つける。
そして、子供の頃に描いた夢を叶える。2018年で物語がいったん終了したのにはそういった理解があるのだと思う。
この先の夢は内藤少年の夢ではなく、プロレスラー内藤哲也の目標と夢なのだ。
もう一人の主人公 オカダ・カズチカ
『HIGHER AND HIGHER! 新日学園 内藤哲也物語』もう1人の主役はオカダ・カズチカ選手だった。
と、その前に。一番美味しいキャラクターは棚橋弘至選手だ。カッコよさと可愛さのバランス。先輩としての立ち位置など、人気投票を開催したら一番を取る可能性はブッチギリで高いと思われる。
話を元に戻す。オカダ・カズチカ選手は内藤哲也選手にとって切っても切り離せない存在だ。
本来、内藤哲也選手があの位置にいたはずなのだ。
新日本プロレス入門前から憧れてい棚橋弘至選手に引導を渡し、新時代のエースとなる。そして、ファンからの大歓声を浴びる。
その全ての役回りをオカダ・カズチカ選手が手に入れてしまった。
リング上で魅せる圧倒的な華とは真逆にも見える人間臭い一面。
“あの人”こと中邑真輔選手が新日学園を去ったシーン。オカダ・カズチカ選手は泣いていた。
漫画を読んで2016年を想い出した。そして、僕も泣いた。
作中、若手時代の内藤哲也選手と岡田かずちか選手が仲良く過ごしているエピソード(買い物や釣りなど)を経て、レインメーカーとなったオカダ・カズチカ選手は登場した。
「内藤さん!内藤さん♪内藤さん!」と笑顔を浮かべていた可愛い後輩が化物以上の存在になる過程。そんな外伝をもし叶うのであれば読んでみたいと思う。
有田と週刊プロレスとでの出会い
僕がプロレスにハマったキッカケとなる『有田と週刊プロレスと』のオープニングイラストを担当されていたこともあり、著者の広く。 さんのことは知っていた。いや、毎週の楽しみの一つたも過言ではなかった。
そん作品が感動の最終回を迎えたということで、筆を取ってみた。
感動の最終回はこちらから!「ちっ、しょーがねーなぁ」とめんどくさそうな素振りをしつつ、物語で一番重要な役割を担ったあの選手を見て、目頭を熱くしたのは内緒だ!
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