金丸義信が高橋ヒロムを認めている理由を分析してみた

金丸義信が高橋ヒロムを認めている理由を分析してみた。

「鈴木軍」の“ヒールマスター”金丸義信選手。ここ(頭)とここ(腕)が違うんだよ?と渋いコメントを残すナイスミドルはプロレス界におけるスーパーエリートの道を歩んでいることをご存知だろうか。

1996年7月6日に全日本プロレスでデビューすると1998年には東京スポーツのプロレス大賞で新人賞を受賞。

その後、プロレスリング・ノアではGHCジュニアヘビー級王座に7度輝く。この記録は未だ破られていない。ちなみに、最長戴冠記録は現「バレットクラブ」の石森太二選手。※有名な話だが石森太二選手は金丸義信選手に一度も勝ったことがない。

全日本プロレスでも世界ジュニアヘビー級王座として7度の防衛を記録。

タッグとしても一級品だ。GHCジュニアヘビー級タッグ王座に4度輝いている。ちなみKENTA選手とのタッグで戴冠した実積もある。

秋山準選手、ウルティモ・ドラゴン選手とアジアタッグ王座としても君臨した。

新日本プロレス参戦後はIWGPジュニアタッグ戦線で猛威を払い、圧倒的なテクニックと試合運び、受け身で特に玄人ファンから熱視線を浴びている。

獣神サンダー・ライガーさんが引退した今、新日本プロレスジュニアで最高のテクニシャンは金丸義信選手で間違いない(と、僕は思っている)。

そんな名レスラーが現王者である高橋ヒロム選手に対して口を開いた。

まあ、「アイツがジュニアチャンピオンなのは当然だな」っていうのはあるよ。

そして、「色々と考えている」と続けた。

解説席ては辛口な指摘もある金丸義信選手なだけに、ここまでライバルを褒めるのは珍しい。

そこで、高橋ヒロム選手の試合を改めて勉強してみることにした。

選んだ一戦は、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」と「鈴木軍」が全面対抗戦を行ったレスリング火の国 2018 2018年4月29日 熊本・グランメッセ熊本 第7試合 スペシャルシングルマッチ 髙橋ヒロム VS 金丸義信だ。

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エル・デスペラード選手とBUSHI選手の試合に乱入する形で登場した金丸義信選手を制裁するために、高橋ヒロム選手が登場。

「鈴木軍」を蹴散らした後で試合開始を告げるゴングが鳴り響いた。

ロープ越しでのボストンクラブをキメたところで、真壁刀義選手とミラノ・コレクションA.T.さんが金丸義信選手を絶賛。派手さはないが、とにかく上手いとコメントを残す。

一方的に攻められ、腰にダメージの残る高橋ヒロム選手だったが、カウンターのラリアットをぶちかます。

高橋ヒロム選手の強みは機動力。ストロングポイントを潰すのであれば、腰を狙う。試合中ボストンクラブは3度繰り出した。

金丸義信選手の策略にハマる中で、ボロボロになりながらも相手の力を利用しつつ、逆転への糸口を掴もうと粘る、粘る。

 

焦らずに仕留める洞察力

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そして、BUSHI選手の毒霧が反撃の糸口となった。

ダイナマイト・プランジャー、デスバレーボム、TIME BOMBのフルコースで金丸義信選手をマットに沈めた。

大チャンスを目の前にして、いきなりTIME BOMBを狙うのではなく、キチンと完璧な状況を作り上げる。よく考えているとはこのことだろうか。

また、別の試合を振り返ってみても高橋ヒロム選手は相手レスラーで戦い方を変えてくる。

KUSHIDA選手とドラゴン・リー選手の対戦を見比べて見ると分かりやすいと思うが、全く別物てあるかのような展開になる。

相手の土俵に立った上でその上をいくプロレスを魅せる。ある種、オカダ・カズチカ選手に近い感覚があることに気付いた。

(※独自のラベルを張ったウイスキー角瓶のボトルを手にして)ノブおじさんとの闘いに、せっかく持って来たのによ、使えなかった。これでカッコいい入場しようと思ったのに、ノブおじさんにあげようと思ったのに……さすが匠だよ。ノブおじさん、楽しかった。ああ……イテェ。ノブおじさん、スゲェ年下の俺から教えてやるよ、プロレスを。(※腕を叩いて)ここと、(※頭を指して)ここだけじゃねぇ。(※胸を指して)ここも必要なんだよ。っていうか、ここが一番大事だ。さて、さて、『(BEST OF THE)SUPER Jr.』、『SUPER Jr.』、始まるな。金丸、デスペラード、(同じブロックに入るのは)どっちかな? まあ、どっちか入るんだろ? 『SUPER Jr.』でもう1回やろうぜ。もう1回と言わず、何度でもやろうぜ。お前とやるのは、楽しくて仕方ねぇよ。ああーーーー、もっと! もっと! 楽しもうぜ

 

ヒールマスターとカリスマの再戦

2019年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の参戦レスラー紹介では、バロン高橋として「新しい髪型似合ってる」とコメント。 

敢えて書くがあの試合は両陣営の介入があり、真っ向勝負のシングルマッチというわけではなかった。

もう一度、正式に激突するのであればどんな試合になるのか。また、「IWGPジュニアヘビー級選手権試合」の場合、どんな展開になるのか。

活動自粛が終わったタイミングで二人のシングルマッチとタイトルマッチに期待したい。

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