「CHAOS座談会」の裏で行われたノアとDDTの無観客試合
「CHAOS座談会」の裏で行われたノアとDDTの無観客試合について書いてみたいと思います。
2020年5月9日、新日本プロレスが動画配信サービス『新日本プロレスワールド』で「CHAOS座談会」を配信しましたね。
“敏腕プロデューサー”矢野通選手をMCにオカダ・カズチカ選手、石井智宏選手、後藤洋央紀選手、YOSHI-HASHI選手、YOH選手、SHO選手と豪華な顔ぶれが勢揃い(オンライン)。
YOH選手が小松洋平時代を彷彿とさせるような黒髪になっていたり、オカダ・カズチカ選手も根元が黒くなっていたり(こちらも岡田かずちか時代がプレイバックされはよう)など、緊急事態宣言がビジュアルからも伝わってきたなぁと。
番組の詳細については有料会員向けのコンテンツなので伏せますが、ファンならば必見の内容だったと言えるでしょう。
結論、みんな石井智宏選手が大好きなんだぁという感じでした。
土曜日の夜に豊かな時間を提供してくれたこと、心から新日本プロレスに感謝したいと思います。
で、ですね。プロレスファンならばお気付きになっていたと思います。
この日、DDTプロレスリング、プロレスリング・ノアがTVマッチ(無観客試合)を開催していたとことに。
各団体毎のカラーが色濃く出た、土曜日の夜。今日はDDTとノア。2つの大会についてと、ブンデスリーガの再開から「動画配信サービス」へのシフトを読み解いていきましょう。
DDT TV SHOW #2はバラエティの富んだ仕上がり
平田一喜選手...の出番は本日も無し。そろそろDDT TV SHOWでも平田一喜選手の軽快なダンスが見たいものです...。
と、個人的な感情はさておき。今、僕が知る限りDDTプロレスリングは最もTVマッチが得意なプロレス団体だと思っています。
TVマッチは観客の歓声が無い分、盛り上がりと熱に課題が残ります。更には同じような試合が続くと飽きてしまう可能性もあり、一戦一戦の違いが必要だとも言えるでしょう。
そんな中、DDTプロレリングは男子と女子の試合や何でもありなバラエティに富んだ展開。さらには、バチバチの熱い試合だってあります。
この日もそう。前半戦で空気を作りつつスタートしたセミとメインはそれぞれ全く違う景色が広がっていました。
クリス・ブルックス選手と勝俣瞬馬選手の試合後、佐々木大輔選手が登場。クリス・ブルックス選手へと襲いかかります。
ユニバーサルのベルトにも関わらず日本人限定だと言い切るスタンスが堪らないですね。
次回のDDTユニバーサル選手権試合は4Wayマッチに決定。柔軟里バラエティの豊富さ。この2つがDDTプロレリングの強みだと言えますね。
そして、メインイベントは期待以上の内容に。KO-D無差別級選手権試合は田中将斗選手VS坂口征夫選手。
熱い...。とにかく熱い。DDTの威信を背負って戦う坂口征夫選手の気迫はとにかく目を見張ります。
さすが、平田一喜選手を1秒で秒殺した漢ですね。
結果が出なかったのは残念ですが、次の樋口和貞選手に期待したいと思います。
中嶋勝彦が2代王者に
「GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合」HAYATA選手&YO-HEY選手vs 小川良成選手&鈴木鼓太郎選手はノーコンテストで試合終了。ベルト返上というとんでもない展開が待っていました。
いやはやまさか、HAYATA選手が裏切るとは...。その後、YO-HEY選手は以下のようにツイート。今後の展開から目を離すことができませんね。
離婚しました。
— YO-HEY (@yo_hey0206) 2020年5月9日
許しません。#noah_ghc
そして、メインイベント「GHCナショナル選手権試合」へ。AXIZの相方である潮崎豪選手が「GHCヘビー級王者」に輝き、ノアの象徴としてばく進する中、中嶋勝彦選手の出番がやってまいりました。
いやね。メチャクチャいい試合だったんすよ。そりゃ観客が入ってた方がいい試合になることは間違いありません。それは間違いないです。
ただ、同じとはまでは言わないまでも美学のある戦いがそこにありました。歴史の授業ももちろん楽しいのですが、やっぱり今ここで起こっているというリアルタイム性というのは、本当に大事なものなのだなぁと。
...やっぱり中嶋勝彦選手カッコいいっすね。杉浦貴がベルトを輝かせたからこそとも言えますが。
👑新GHCナショナル王者誕生!
— プロレスリング・ノア (@noah_ghc) 2020年5月9日
中嶋勝彦
「HOMIES、取ったよ。久々にGHCの温もり感じられて嬉しいよ。GHCナショナルって誰でも挑戦していいんだよね?だから誰でも挑戦を受けるよ。今日が俺の新しい1ページ目。これからどんな2ページ目があるか楽しみだね」#noah_ghc #お家でプロレス #ノアTVマッチ pic.twitter.com/TpXWsK9e0E
配信を伸ばすチャンス
先日、ドイツのブンデスリーガがリーグ戦再開を発表しました。
2020年5月16日から無観客試合がスタートするそうです。こういった状況でも再開に踏み出したのは、収益のバランスが大きいようで。
WWEと同じように配信の収入がチケット収入を大きく上回っている。この状況であれば、配信サービスを伸ばすことで、収益性は確保できるわけです。
話を新日本プロレスへ移します。
僕は会場到着後、試合前、試合後に徹底した消毒を行うことが前提の上で無観客試合を開催した方がいいと思っています。正確には思い始めました。
ピンチはチャンスという発想です。こんな緊急事態は早く解決して欲しいですし、こんなこと二度と起こってほしくはありません。ただ、このままズルズルといったらいつまで経っても開催できないとも思います。既存のルールのままでは、今のチャンピオンたちも半年が経ってしまうと全員ベルト返上になってしまいます。※特別処置を行うと思いますが....。
全てのシリーズは一回中断。新日本プロレスのTVマッチを実施していくべきです。と、言っても海外からレスラーを呼ぶことはできません。タイトルマッチは実施せずに、期間限定のベルト(称号)を用意する。
石井智宏選手やKUSHIDA選手が戴冠してきた「ROH世界TV王座」に近いベルトを新設し、このベルトを巡る展開を作るイメージですね。
今、明らかに「新日本プロレスワールド」へ興味を持ってもらえる時期だと言えます。飲食店や美容室も一部営業再開するところが多く、元通りにはほど遠いですが、そろそろ動き出す時期だとも言えるでしょう。
全てのリスクを鑑みた状況で、一歩踏み出す勇気が必要な時期に入ってきたのかもしれません。
座談会のような企画も最高に面白いのでハーフアンドハーフくらいの目安で実施してくれると嬉しいなぁとわがままを書きつつ、筆を置きたいと思います。
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