飯伏幸太、38歳の誕生日にベストバウトを3つ振り返ってみる

飯伏幸太、38歳の誕生日にベストバウトを3つ振り返ってみたいと思います。

2020年5月21日、0時のタイミングで新日本プロレスの飯伏幸太選手が自身の誕生日を祝うツイートを行いました。

38年間生きてきたことを親御さんやファン、そしてプロレスに感謝するというメッセージ。僕は、今朝このツイートを見たのですが、朝からとても暖かい気持ちになりました。

新日本プロレスへ所属したことをセルリアンブルーのリングで高らかに発表し、多くのファンに感動を与えたのが、2019年の春。あれから1年以上が過ぎ、今では“100年に一人の逸材”棚橋弘至選手とタッグチーム“ゴールデン・エース”を結成。

タマ・トンガ選手&タンガ・ロア選手が“フィンジュース”から奪還した「IWGPタッグベルト」を奪取することに成功した...までは良かったのですが、タイチ選手&ザック・セイバーJr.選手の強襲にあったところで戦いはストップしてしまっています。

華のある2人が再び同じコーナーに立つ日、そして飯伏幸太選手が最強のベルトである「IWGPヘビー級ベルト」を戴冠する日を祈りつつ、今日はこれまで新日本プロレスで魅せてきたベストバウトをピックアップしてみたいと思います。

シングルマッチ、タイトルマッチ、タッグマッチの3軸で考えてみましたので、ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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もう、とっくに超えてるよ

飯伏幸太選手が神と崇める棚橋弘至選手と「G1クライマックス2019」で激突。一進一退の攻防が続く中で、カミゴェが炸裂し飯伏幸太選手が5勝目をマークした一戦です。

この試合棚橋弘至選手は飯伏幸太選手の足を徹底攻撃し、機動力を奪うと共にカミゴェ封じをも狙った戦略を魅せてきました。

試合開始から10分が過ぎたところで平手打ちを受けた飯伏幸太選手のスイッチが入り、ビンタ(ドラゴン張り手)の応酬へ。

本気の表情で向き合い、本気の気持ちを手のひらに乗せてぶつけ合う2人。

そうなんです。この試合には“棚橋プロレス”特有の間がありました。

ド派手な展開で魅せるのではなく、間と空気感。そこから波及する感情の動きで魅せる。

極論を言ってしまえば、張り手の打ち合いって僕たちでもできるんです。

ただ、同じことはできても、全く違う。肉体を鍛えていることから生まれる重さではなく、レスラーという生き様からほどばしる重さが全く異質なものを生み出すのです。

運命の一戦を勝ち、棚橋弘至選手を破って「G1クライマックス」リーグ戦突破へ望みをつなげた飯伏幸太選手。楽しい限界を突破していく姿に僕たちファンは夢を託し続けるのだ。

飯伏「これで5勝目ですか、5?(と記者に確認する) 『G1』と、『G1』とまた別の、別の種類の、自分の中だけのストーリーがあるんで……。それが一歩、進んだかなと。でもその自分の中のストーリーというもの1歩、1歩進んだんで。まだまだ終わりじゃないし。僕はいつも『終わりは始まり』ってずーっと言ってきたんで。これが始まりですよ。始まり。僕、試合する前は、これで終わり、そして始まり。そうだと思ってた。でも、『これから始まり』だから。……いやもう、もうね、限界ですよ……。限界。楽しい限界ですよ。楽しい限界。もっともっと、突破していくんで。凄かったですよね。張り手……。気持ちを貰いました。ありがとうございました。(一礼しながら)また、よろしくお願いします 

出典:新日本プロレス公式

G1 CLIMAX 29 2019年8月3日 大阪・大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪) 第8試合 「G1 CLIMAX 29」Aブロック公式戦 棚橋弘至 VS 飯伏幸太

 

最高と最高の激突

タッグでのベストバウトと言えば、やっぱりこの試合が浮かんできます。「Apollo55」VS「ゴールデン☆ラヴァーズ」。

進化し続けるセルリアンブルーのリングですが、この2組のタッグチームは異次元クラスです。

ヘビーとは異なるジュニアの魅力がこれでもかと思うほどに凝縮された一戦となっています。

この試合については...。試合を見ていただいた方が早いかもしれないです。

プリンス・デヴィッド選手、田口隆祐選手、飯伏幸太選手、ケニー・オメガ選手。何度見ても素晴らしすぎる一戦でした。

DESTRUCTION '10 2010年10月11日 東京・両国国技館 IWGPジュニアタッグ選手権試合 田口隆祐&プリンス・デヴィット VS 飯伏幸太&ケニー・オメガ

 

キングとジョーカー

2013年の「G1クライマックス」の一戦は東京スポーツの主幹のプロレス大賞でベストバウトを受賞した対戦カードが再び。

「IWGPインターコンチネンタル王者」として、多くのチャレンジャーを葬ってきた中邑真輔選手の前に現れたジョーカー。それが飯伏幸太選手でした。

ベルトを巻いた中邑真輔選手の背後に忍びよりジャーマン・スープレックスで強襲するという常人ではできないラインを軽々と超えた行動を魅せるとマイクを握りこう発した。

「滾らせる相手、自分じゃダメですか?」詳細はこの動画をチェックしてみてください。

youtu.be

で、当日なんですけど。僕、中邑真輔選手の入場はこの試合が一番好きなんですよね。

王冠、長すぎる赤のマントを身に着け体をくねらせながらの入場。全てが完璧なんです。何度見てもあぁ、ちょっとこれは規格外だなと感じさせるわけですよ。唯一無二ってこういうことなのだなと。

そして、この入場を見た飯伏幸太選手からは笑顔がこぼれているのです。試合前からウォーズマンスマイルですよ。

そして、肝心の試合もヤバい。キックボクシングをルーツに持つ飯伏幸太選手に対して、総合格闘技経験からくるスダンディングで試合はスタート...。

今、ちょうどこの試合見てるんですけど、メチャクチャクオリティ高いですね...。よくよく考えれば、中邑真輔先取と飯伏幸太選手の一騎打ちなのだから、滾る試合になるのは間違いないのですが、とにかく内容が面白すぎる。

プロレスを超えたプロレスをやりたい。そんな異次元の領域にイケるのはこの男しかいない。お互いがそう思っているからこそとんでもない試合が生まれたのかもしれません。

痛みが伝わる。危険技が繰り出される。それ以上に2人の試合が魅力的なのって感情の爆発が見える。圧倒的な非日常感。圧倒的なエンターテイメント性と一触即発で何が起こるか全く分からない危険性。

その全てが詰まった大一番だったような気がします。

飯伏「本当に、本当に全部出し切ったというか…本当に勝てると思ったので。本当に本当に全部出し切りました。でもダメでした…はぁ… でも、今日負けた事で、まだまだ自分のヘビー級は、逆に可能性があると思いました。 

出典:新日本プロレス

WRESTLE KINGDOM 9 in 東京ドーム 2015年1月4日 東京ドーム 第9試合 IWGPインターコンチネンタル選手権試合 中邑真輔 VS 飯伏幸太

以上、3試合をピックアップしてみました。どの試合も本当に素晴らしい内容になっていますので、飯伏幸太選手のお誕生日に視聴してみるのはいかがでしょうか?

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