DOUKIボムという技の重さが金丸義信のシングル戦線本格参戦を生み出す?

DOUKIボムという技の重さが金丸義信のシングル戦線本格参戦を生み出す?

2019年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」に突如姿を現したメキシコからの逆輸入レスラーDOUKI選手。

僕が彼の名前を初めて知ったのはこの大会の少し前のこと。“パレハ”とDMのやり取りをしている時に名前が登場していました。

プロレスラーになりたい。若者はミラノ・コレクションA.T.さんを頼ってメキシコへと渡り、“ハポネスデルマル(日本の悪)”へと成長しました。

エル・デスペラード選手の欠場により突如出番が来た「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」では、勝ち星にこそ恵まれなかったものの圧倒的な存在感を残したことは間違いない。

入場時に鉄パイプを持参し、シリーズの後半になるといびつな形に曲がっていたことからも、その危険性がビンビンに感じられる。

そして、何よりも試合内容だ。“混沌の荒武者”後藤洋央紀選手張りにオリジナル技を連発。狂気とはこんなにも美しいのか?と思わえるような身のこなしと何が何でも勝利を掴むというハングリーさを感じさせるファイトスタイルは多くのファンの胸を打ち、今ではすっかり新日本プロレスにレギュラー参戦する存在にまで成長しました。

そして、昨日のツイートです。

生き延びる。これは多くの方が感じたことだと思いますが、“ルチャドール(プロレスラー)”として生き抜くために作った技であることに違いありません。

だって、日本のメジャー団体から海外遠征で渡墨した若手レスラーとは全く立ち位置が違うじゃないですか。

言葉も通じない誰も自分のことを知らない。そんな土地で信じられるのは、きっと自分だけいや、ルチャドールになりたいと決めた自分の信念だけなのです。 

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逆境こそが人を強くする

身長制限で新日本プロレスへの入門を許されなかったDOUKI選手。

すごく残酷なことを書いてしまうと、デカイことというのはやっぱりプロレスラーとしての才能なのです。

どんなに頑張ってもお前を大きくすることはできないと名将が語っていましたが、本当にその通りでこればっかりはどうすることもできないものだと思います。

そんな自分が生き延びるために作った技が『Douki bomb』なのです。

この技を新日本プロレスで使用するレスラーがもうひとりいまして。現「IWGPジュニアチャンピオン」高橋ヒロム選手ですね。

高橋ヒロム選手は今でこそチャンピオンですが、練習生時代は落ちこぼれで有名だったことはインタビューでも話題に出ています。

命知らずなファイト。

他の人間が怖くてマネできない“ゼロの領域”に足を踏み入れる。これこそが自分がリングで生き延びるために必要なピースなのだ。

そうしなければ、次がないかもしれない。次の試合がなければ一番大好きなプロレス(ルチャ)ができなくなる。

だからこそ、恐怖心を克服して飛ぶ。その姿はとても美しく、気高いのです。

ちなみにDOUKI選手も高橋ヒロム選手も身長は170センチ。何が足りないのであれば、夢を叶えるために高く飛べばいい。そんな大切な考え方を学んだ気がします。

魂を抱いてくれ

魂を抱いてくれ

  • 氷室京介
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

この曲を聴きながら書いていたら、マジで涙腺が...。

 

ヒールマスター待望論

DOUKI選手が完全に定着したことで、新日本プロレスのジュニア戦線にも一つの変化が起こりそうな予感を感じています。

皆さんお気づきのように、別ユニットのレスラーが次々とあるレスラーの名前を挙げています。

「鈴木軍」の“ヒールマスター”金丸義信選手ですね。

プロレスリング・ノアのジュニア戦士として前人未到の記録を残したまま新日本プロレスへと移籍。石森太二選手が一度も勝利したことがなく、鷹木信悟選手とベストバウト級の試合をしたSHO選手を軽くあしらうなどそのテクニックには以前から期待が集まっていましたが、いよいよ本格的にシングルプレイヤーとしての存在感を発揮する時が近づいているのかもしれません。

ここでDOUKI選手の存在が利いてくるのです。DOUKI選手がエル・デスペラード選手と兄弟タッグを組むことで、さらに新しい景色を見ることができますし、金丸義信選手もシングル戦線に専念することができるのです。

高橋ヒロム選手やYOH選手から大絶賛されていることからも、“延期”となった「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア27」が開催された時には大きな注目を集めることは間違いありませんね。

DOUKI選手の試合を楽しみに待ちながら今日は筆を置きたいと思います。

非常事態宣言がそろそろ解けそうということで、そろそろ新日本プロレスも新しい動きに着手することでしょう。プロレス貯金を下ろす日が迫ってきました。

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