木村花さんとInternet Friends。
木村花さんの入場曲だったInternet Friendsをずっと聴いていました。
一晩が経って少し落ち着いたので、改めて筆を取りたいと思います。
女子プロレス団体『スターダム』の木村花さんが2020年5月23日に亡くなりました。
所属団体『スターダム』がTwitterでの発表した後、日本だけではなく世界中のファンが彼女に二度と会うことができないのだと嘆き苦しんでいます。
本当に多くの方がリングを降りれば礼儀正しく、素直で可愛い女の子だと発信しています。
圧倒的な華とバチバチのファイトは、きっとこれから日本だけではなく、世界をまたにかけて活躍する才能を持っていたに違いありません。彼女のあまりにも早すぎる別れは、多くの人々の胸に影を落としました。
仲間たちや関係者、ファン。彼女に好意を抱いていた方たちはこんなに、こんなにたくさんいるのに。それが今はとても寂しく、悲しい。
WWEの中邑真輔は「狂ってる」とツイートしていました。
狂っている。そうなんです。そんなもんだろうとおもっていましたが、明らかにオカシイ状態だったのです。
インターネットは人々を豊かにしました。SNSがあるお陰で現在のように人と人が物理的に距離を取らなければいけない状況でも、近くに存在を感じることができるようになったのです。
一方で狂気は大きく、大きく膨らみ続けてしまったのです。インターネット黎明期とは異なり、常に誰かが傷付けられている状況。
僕自身、聖人君子のように何も無いなんて口が避けても言えません。僕に腹が立っている人、嫌いな人はたくさんいると思います。それでも、今日だけはこの内容を書かせて下さい。
有名人たちの叫び
僕はプロレスファンです。
だからこそ、レスラーのSNSを数多くフォローしていますが、誹謗中傷がずっと気になっていました。
2020年、新日本プロレスで“史上最悪のバッドエンド”を引き起こし、“令和のテロリスト”となったKENTA選手のTwitterアカウントへ考えられないほどの誹謗中傷が飛び交いました。
また、小島聡選手が(パンケーキの在庫を)スーパーマーケットに電話で問い合わせたと発信した時も、辛辣な意見を書き込み、謝罪するまでに発展したこともあります。
こうした状況も限界に来ていたのかもしれません。
木村花さんの件があって以降、業界を問わず多くの著名人が声を上げました。
それは、「私たちだって我慢してきたんだ。限界なんだ」という悲痛な叫びでした。
批判と誹謗中傷
本田圭佑選手や那須川天心選手は自分を誹謗中傷の的にするよう投稿していました。こうした発言の裏側には狂人なメンタルは勿論ですが、そもそも真に受けないという価値観の醸成があると思っています。
メジャーリーグのダルビッシュ有選手もそう。彼はかなり割り切った価値観でSNSの運用を行っているそうで、自身の考え方についても発信してました。
そもそも自分はその道で批判を受けるレベルを突破している。誹謗中傷してくるのは「そういった人」という割り切り。これはインターネットとの付き合い方について教育を受けていたり、自分の中の価値観の問題は大きいです。
将来有望の女子プロレスラーはまだ若干22歳。しかも、プロレス以外の場所で心無い声を浴び続ける。想像しただけでも絶句するほど辛かったと思います。
好意と無関心。この2軸で生きる
好きの反対は嫌いではなく、無関心。そんな言葉を聴いたことはありませんか。僕は、昨日から本格的にこのスタンスで生きていこうと決めました。
簡単に言えば、イラッとすることがあったら気になるから見るではなく、情報を遮断する。そんな向き合い方です。
ただ、きっと誹謗中傷はなくならないでしょう。人は愚痴や悪口が大好物なのです。自分の中の悪魔が餌を与えよとささやき続けてきますからね。
ただ、本人の目につくところで心無いことを発するのだけは止めませんか?チラシの裏やスマホのメモ。どうしてもTwitterがいいならば、フォロワー0の鍵垢で投稿 すればいいのです。
誹謗中傷したい対象の人にわざわざ自分の声を見せる必要なんてないんです。だって、相手が目の前に立ったら言えない人が大半なんですから。
自分は言える!という勇気のある方はぜひ、その強いハートを別のことに使って下さい。
Internet Friends
昨日、一番悲しかったことはこんな辛い出来事があった日なのに、スターダム所属のレスラーやOG、関係者へ誹謗中傷するコメントが散見されたことです。引用するのも違うと思うので、ここでは引き合いには出しませんが、見てみて本当に辛くなりました。
こんな状況の中で、どうしてそんなコメントができるのか。僕には全く理解ができなくて。それでも、凛とした態度で返すレスラーさんたちの対応を見ていたら、本当に切ない気持ちでいっぱいでした。今はゆっくり休んでほしいです。
実際まだ、木村花さんについて、公式的な発表が行われていないので、直接的な原因はまだ分かりません。
ただ、もう一度多くの人々がインターネットとの向き合い方を考えるべきだということは間違いありません。
優しいだけの世界には魅力がないかもしれませんが、今の地獄よりは絶対にマシなはずなので。
あぁ。やっぱり一晩経っても全然ショックなままですね。本当に推せる時に推せばよかった。推せばよかった。
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