新日本プロレス最高峰の実績を持つ天山広吉がこれからの鍵を握る

新日本プロレス最高峰の実績を持つ“猛牛”天山広吉を考えてみたい。

2020年5月29日、竹書房から『リングの記憶 第三世代〜天山広吉×小島聡×永田裕志×中西学〜』が発売された。

平成の新日本プロレスを支え続けてきた第三世代4人の軌跡をインタビュー形式で紐解いていくという書籍である。

天山広吉選手、小島聡選手、永田裕志選手とインタビューが続き、最後は2020年2月22日に新日本プロレスを引退した“プロレスラー”中西学さんへとつながっていく。

まさに中西学さんの引退を記念した一冊という見方もあるだろう。

事実、中西学さんの引退について触れられている箇所がいくつかあった。

今回、僕の方でも第三世代についてじっくりと考えていきたいと思う。

まずはトップバッター。“猛牛”天山広吉選手だ。

1971年3月23日生まれ。現在49歳。第三世代では一番先輩で一番年齢が下。

強面に見えて人の良さが溢れ出てしまうほどの人情派。

また、キレたら手がつけられず、ガチで怖いで有名な天山広吉選手は実績という意味でも新日本プロレス随一の記録を持っている。

「IWGPヘビー級ベルト」を4度、「IWGPタッグベルト」を12度戴冠。

「IWGPタッグ」に関しては最多戴冠記録保持者でもある。

飯塚高史さんの引退に際し、ムーンサルトで花を添えた“友情”を大切にする“猛牛”。

僕はこれからの新日本プロレスにとって非常な役割を担うのが天山広吉選手だと思っている。その理由を書いていきたい。

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“野人に”愛される男

と、その前に天山広吉選手のパーソナルなところに触れていきたい。

天山広吉選手の魅力は「中西ランド」を見れば伝わりやすいのではないだろうか。

恩返し企画で料理を振る舞われたり、一緒に温泉に浸かったりと、中西学さん側が天山広吉選手のことを相当尊敬していることが分かる。

どうして中西学さんは天山広吉選手のことをそんなに尊敬しているのだろうか。

その理由が今回の書籍で明らかになっていた。

それは中西学さんが引退した時に天山広吉選手が残したこの言葉にも表現されている。

「ニシオ(中西のニックネーム)君、俺より先にやめるって、ホンマかいや!?(※場内笑) いつもニシオ君にダメ出しばっかりしてたけど、やっと、やっと力ついてきたなと思ってたけど、やめるんやった。ショックやわ(※場内笑)。でも、これからも、長い人生、頑張って下さい。ありがとう(※大拍手)」

 

中西学さんと天山広吉選手。2人の関係にういては、書籍でチェックいただきたい。

 

無観客試合と“ガイジン”抜きの大会

これからの新日本プロレスを考えると3つの課題が存在していることが分かる。

  1. ガイジンレスラーが渡航制限により参戦できない
  2. 海外遠征中の4選手(カワトサン選手、グレート・オー・カーン選手、海野翔太選手、成田蓮選手)の凱旋帰国も渡航制限により後ろ倒し
  3. 上村優也選手、辻陽太選手の海外遠征が後ろ倒し

ジェイ・ホワイト選手を中心に「バレットクラブ」の大半は参戦不可。ヒールユニットがいない状況でどのような大会を作っていくのか。

しかも、話題の中心だったKENTA選手も参戦が難しい状況ということで、何らのテコ入れは間違いなく必要だと言える。

海外遠征関連もそう。誰もが楽しみに待ち望んでいる展開が完璧にズレてしまうのだ。これは痛い。痛すぎる。

で。この心の隙間を埋めてくれるのは誰か?ということなんですよ。

僕は新日本本隊。特に第三世代が真価を発揮する時だと思っています。

最近では試合数自体が減少傾向にあった第三世代の3人ですが一度リングに上がると、圧倒的な試合内容を見せつけてきました。

例年、永田裕志選手の地元で開催される東金大会は神試合ばかり。

第三世代のキャリアが魅せる“大人のプロレス”は、令和の時代に入っても十分過ぎるほどに通用するのである。

 

NOWリーダーとNEWリーダー抗争

これから近いタイミングで新日本プロレスの試合も再開されると思う。プロレスリング・ノアのようにTVSHOW仕様の何かを仕掛けてくる可能性は十分考えられるが、最も重要なのは対戦カードである。

従来の対戦カードもいいが、本格的な大会を再開させるまでは従来の計画とは異なるシリーズを走らせてみるのも面白いと思っている。

例えば、棚橋弘至を筆頭とした新世代のNOWリーダーとNEWリーダー抗争や完全復活のG.B.H(天山広吉選手リーダーVer.)などいろいろな形で展開を作ることができる。

また、無観客試合の場合は新日本プロレスワールドだけではなく、YouTubeライブも活用したほうがいいと思う(スーパーチャットや広告費などマネタイズ要件を満たすため)ので、天山広吉選手らが持つ僕ら世代への知名度を活かさない手はないのだ。

もちろん、本格的に再開した暁には棚橋弘至選手&飯伏幸太選手の持つ「IWGPタッグ」にテンコジで挑戦して欲しいとも思う。

まだまだ新日本プロレスファンは“猛牛”に期待しているのだ。

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