上村優也VS金丸義信!ヤングライオンの卒業目前の兆し

上村優也はヤングライオンを卒業すべきである。

以前から少し思っていたことだが、この日の試合で確信した。

棚橋弘至選手以来となる「いきなりヤングライオン卒業」にチャレンジする時期が来たのではないか、僕はそう思っている。

2020年6月17日に開催された新日本プロレスの「ニュージャパンカップ2020」2日目。その第一試合を務めたのが今、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長中の“ヤングライオン”上村優也選手である。

対角線に立つのは「鈴木軍」の“ヒールマスター”金丸義信選手。

プロレスリング・ノアや全日本プロレスではジュニアの王者として団体を牽引してきた名レスラーだ。

流石に相手が悪い。金丸義信選手は新日本プロレスの中でも特に上手過ぎるしし、強すぎる。

頭ではそう理解していても、直感が何かを期待させて止まない。上村優也選手は何か起こすぞ、と。

獣神サンダー・ライガー選手や柴田勝頼選手から太鼓判を押されるほどのポテンシャルを持つ“ヤングライオン”は全ユニットから目を付けられるほどの逸材である。

昨日の試合でも鈴木みのる選手がゴッチ式パイルドライバーを繰り出すというサプライズもあった。

それほどまでに上村優也選手は進化しているのだ。

今、最も新日本プロレスでチェックすべきな男は格上を相手にどんな牙を向くのか。この日も上村優也選手は第2試合。

ヤングライオンを既に超えたのではないか。そんな機運が高まってきている。

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半端じゃない肉体

先日、獣神サンダー・ライガーさんのYouTubeチャンネルに棚橋弘至選手がゲスト出演した際、筋肉の話題で盛り上がっていた。

ちなみに棚橋弘至選手は獣神サンダー・ライガーさんの背中が大好きらしい。

この動画内ではじめて知ったのだが、人によってつきやすい筋肉とつきにくい筋肉があるそうだ。ゴッツゴツでバキバキの肉体美を誇る獣神サンダー・ライガーさんですら、僧帽筋が発達にしにくい体質らしい。

そう、今の新日本プロレスで身体がカッコいいレスラーを挙げる時に、間違いなく上村優也選手はランクインしてくるだろう。

110日間の自粛中に行った肉体改造はヤングライオンの域を超えてしまった。

全レスラーのコンディションが以前よりも上がっているのは間違いない無いが、上村優也選手は群を抜いている。正直、ここまで仕上がるとはビビるレベルである。

『Together Project Special』や前日の試合で対角線に立った金丸義信選手は、マジかよ...という視線で上村優也選手見ていたようにも思うのだ。

この日、リングに上がった上村優也選手。明らかに新人離れしたオーラが漂っていた。

 

ヒールマスター対ヤングライオン

新日本プロレスに現れた“NEW FUTURE”に対して、金丸義信選手が登場。

金丸義信選手はロープを開けてヒールマスターを待っている。

と、いきなり強襲!金丸義信選手にTシャツを脱ぐ隙すら与えない。

フェイスロックで縛りまくる。腕がとんでもなく太い...!

リング外に降りた金丸義信選手を追撃するも、場外戦では相手に分がある。試合開始約5分ほどでようやくTシャツを脱ぎ捨てた。

いよいよここからが本当の勝負だ。

この日、上村優也選手には秘策がある。この春、結果を残すための新技が用意されているのだ。

上村「最後のパイルドライバーが凄い突き刺さって、首がちょっと……。まあ、でも明日には治ってると思うんで。もうわかりました、もう。反則はもうわかったよ。いつも反則してんだったら、たまには正々堂々とやるのもおもしろいんじゃないですか、金丸さん。それを明日やってください、僕と。格下の相手に反則して勝ってもカッコ悪いだけでしょう。今日、あの人をビビらすことができたかどうかわからないですけど、明日は確実にビビることになると思います。今までの僕じゃないんで、まだ出してない技だっていっぱいあるんです。それが出ればわからないです。とりあえず、1回戦勝つために全力注ぎます。ありがとうございました」

出典:新日本プロレス

胸を借りる気などさらさら無い。さらには、真っ向勝負をしてくださいと挑発までしている。これまで上村優也選手は随所で魅せる負けん気の強さはあったが、貫禄が出始めているようにも思う。

ヤングライオンを超えたオーラと貫禄。僕が新日本プロレスにハマって以降、ここまで変化したヤングライオンはいなかった。

少し前まではグリーンボーイだと思っていたが、彼の身に一体何が起こったのだろうか。

そう感じてしまうほどに凄まじい攻防の連続である。

 

いぶし銀と未来の担い手

「準備運動くらいにはなるかな?」余裕の口ぶりのヒールマスターはグラウンドテクニックを魅せていく。

カウント4までの反則技で攻め続ける。

「おい!もう終わりか!?」顔面に思いっきり蹴りを入れると、上村優也選手に大ダメージが走る。

が、グッと堪えてブレーンバスターを見舞う。

新技であるスワンダイブ式のボディアタックからの間何スープレックスが炸裂。

一気に流れを持ってこようとするも、金丸義信選手は一筋縄ではいかせない。

レフリーを使った攻撃で流れを一切渡さない。

ただし、上村優也選手はダイヤル固めで猛反撃に入る。

健闘虚しく、最後は金丸義信選手のディープインパクトが炸裂!

上村優也選手の一回戦敗退が決まった。

最後は金丸義信選手が上村優也選手へスポーツドリンクをかける。

「やるじゃねぇか」

上村優也選手を労う祝酒に見えたのは僕だけだったのだろうか。

辻陽太選手が割って入ろうとした時の「邪魔するなよ?」というイラついた表情が僕の目に焼け付いた。

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