石井智宏の言葉から人生を学ぶ

石井智宏の言葉から人生を学ぶというテーマでコラムを一本書いてみる。

2020年6月16日に開催された「ニュージャパンカップ2020」のメインイベントは石井智宏選手とエル・デスペラード選手による本気の一戦だった。

あれから一晩。エル・デスペラード選手は多くのものを受け取ったようで、次々とツイートを発信した。

全く気づいていなかったが、KUSHIDA選手の技を使った(シェルショック?)ようで、自分の引き出しを全部開けた上に、昔空けたライバルの引き出しまで開けて、更に角で相手をぶんなぐるような試合だったように思う。

そして、好勝負が終わった直後、石井智宏選手はノーコメントも珍しくないバックステージで自分の想いの丈を語った。

上背がない石井智宏選手は元々、新日本プロレスではジュニアとしての参戦を要求されていたこと。

そして、その要求を跳ね除け、今では新日本プロレスに欠かせないレスラーの一人にまで飛躍したこと。

プロレス大賞などの記録には残らないファンが選ぶMVPはいつだって、石井智宏選手だったのかもしれない。そう感じてしまうほどの好勝負だった。

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生きる上で大切なこと

 まずは、石井智宏選手のバックステージコメントを読んでいただきたい。

石井「このトーナメント、ジュニアとかヘビーとかよ、騒いでるけどよ。特にあいつ、試合中も言ってたな? でも、俺からしたらヘビーもジュニアも関係ねえよ。俺は新日本来る前から、ずっとそういう闘いをしてきたんだ。身体の大小は関係ねえんだよ。ゴチャゴチャうるせえな。もちろんよ、身体の大きさで有利不利はあるよ。でも、リング上がったら関係ねえんだよ。(自分の親指で自身の胸を指し)ここだよ、ここ。要はよ。それを実践すりゃいいんだよ。本能の赴くままに闘えばいいんだよ、おら、おい! ゴチャゴチャうるせえな!」

出典:新日本プロレス

人生で、生きる上で大切なのはハートである。

頭がいいやつ。運動が得意なやつ。要領がいいやつ。容姿がいいやつ。いろんな才能を持ったやつが世の中にはたくさんいて、僕なんかは本当にしょぼいなと打ちひしがれたことが何度もある。

今だってそうだ。自分は何者にもなれずに終わるのではないかと不安に駆られる日が時々ある。

でも、才能じゃないんだと。生きる上で大切なのは気持ちと行動なのだと石井智宏選手が証明してくれた。

本能の赴くままに僕たちもやりたいことをやればいいんだと。まわりがカテゴライズしたことなんて気にしなくていい。

自分がやりたいことをじぶんがやりたいだけ、自分がやりたいように生きればいい。

石井智宏選手の言葉からそんなメッセージを受け取った。

よく人生の全てはプロレスで表現できるというが、まさしくその通りである。

 

清々しい試合を見た結果、生きる元気を受け取った。プロレスが始まったお陰で毎朝寝起きもよくなった。

やっぱりプロレスは最高だ。

 

獅子の血を感じた日

「智宏、オマエ練習は好きか?」「ハイ、練習は大好きです!」

石井智宏選手の人生を変えた長州力さんとの出会い。身体が大きいことがプロレスラーとしての才能だというのならば、石井智宏選手は決してその才能に恵まれていなかったことになる。

ただし、プロレスだけではなくこの世界は決して才能だけで決まるものではない。それを石井智宏選手は証明し続けてきた。

石井智宏選手の試合は自分も相手も全部をさらけ出して、その結果何か言葉にできな状況が生まれている。

試合前には石井智宏選手とエル・デスペラード選手が戦えば、間違いなく石井智宏選手が勝つと踏んでいたが、石井智宏選手よって覚醒したエル・デスペラード選手の技が決まる度に局面が変わっていった。

エル・デスペラード選手が石井智宏選手超えを果たし、無差別級へ名乗りを挙げる狼煙になる運命の日になるのではないか、と。

マスクの隙間から見えているペイントが剥げる。その度に、エル・デスペラード選手の本質が見えてくる。

その身体には“獅子の純血”が流れているのではないか。そんな“錯覚”すら覚えてしまうほど新日本プロレスを感じさせるファイトだった。

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