オカダ・カズチカVS外道の第2Rはヤバい激戦へ
オカダ・カズチカVS外道の第2Rはヤバい激戦となった。
まさかこの2人のシングルマッチが新日本プロレスのメインイベントで執り行われることになるとは、誰が想像しただろうか。
2012年の凱旋帰国以降、新日本プロレス大躍進の立役者は“レインメーカー”オカダ・カズチカ選手とそのマネージャーである“レインテイカー”だった。
これはあの“プロレス王”鈴木みのる選手が自身の著書で語っていた話である。
新日本プロレスのV字回復は棚橋弘至や中邑真輔、第三世代らが作ってきた流れをオカダ・カズチカという若い才能が爆発させたものだ、と。
新日本プロレスにとってエポックメイキングな出来事を何度も実現してきた2人だからこそ、ずっと、ずっと一緒だと思っていた。
2018年10月。
「IWGPヘビー級ベルト」を失い、「G1クライマックス」で優勝することもできなかったオカダ・カズチカ選手は、東京ドームの連続メインイベント記録のストップが決まると共に、もう一つ大切な人を失ってしまったのである。
自身が「CHAOS」にスカウトしたジェイ・ホワイト選手の離反。そして、長年寄り添ってきたマネージャーから辛辣なメッセージまでもが飛び出した。
「オカダは終わったよ」と。
あれから1年半。再び金の雨を降らせたバディが激突する。
デジャブか!?
この日の解説席には矢野通選手の姿が。この2人の試合を解説できる人間は新日本プロレスの“敏腕プロデューサー”しかいないという計らいだろう。
「バレットクラブ」のエントランスミュージックが流れると、外道選手が姿を現す。
「二頭筋が断裂したけれど、今日は試合をします!」高らかにマイクで言い放ったタイミングで“レインメーカー”のエントランスミュージックが炸裂する。
2019年の「ニュージャパンカップ王者」であるオカダ・カズチカ選手がド派手に登場した。
オカダ・カズチカ選手の横でお金を数えない外道選手。やっぱりまだ少し寂しい気持ちになる。
この試合について矢野通選手は「基本的には(オカダの)楽勝です」とコメント。
!!!
と、油断の隙もない。外道選手の三角巾の下には2018年と同じようにスプレーが隠し持たれていた。
しかし、オカダ・カズチカ選手に同じ技は通じない。スプレー攻撃を見切り、隠し持っていたメリケンサックを引っ張りだした。
おっと!気付けば外道選手の右手にはスパナが。タイチ選手の木槌以外で武器を使用しているのは中々珍しい光景である。
絞った外道
「バレットクラブ」へと移籍して以降、長袖を着る機会が多く、以前ほどの肉体ではないことが何となく伝わっていた外道選手だか、この日は身体付きが明らかに違った。
ジェイ・ホワイト選手を含めて、「バレットクラブ」のチームメイトが参戦できないこの状況下は自分がなんとかするしか無いと判断したのか、明らかに腕の筋肉がゴツい。
あの日、プリンス・デヴィッド選手とベストバウトを繰り広げた2013年ような腕周りである。
ただし、正攻法では戦わない。
オカダ・カズチカ選手の横に居た頃はスッカリと消え去っていたヒールの血が蒸発するほどに煮えたぎっているよう。
人の道を外れた男はオカダ・カズチカ選手の腹部を一点集中攻撃し続ける。
この後、オカダ・カズチカ選手は反撃に入るが、常に腹部を気にしている。
スパナで拳で木槌で。外道選手は徹底的に教え子を倒すための作戦を取ってきた。
レインメーカー対策
試合終盤。レフリーのブラインドを付き、外道選手のローブローが炸裂!ボディブローで地獄の苦しみを与えた後に1発で勝負を決めに来た。。
更には、リングに隠していたメリケンサックでかオカダ・カズチカ選手の顔面を一閃。
意識が飛んだ可能性の高いオカダ・カズチカ選手へ外道クラッチで固める。
ダメ押しとなるブレード・ランナーの体制へ。
ここでオカダ・カズチカ選手がドロップキックで迎撃を図るも、うまくかわしていく。
相棒である邪道選手が登場するも、オカダ・カズチカ選手はツームストン・パイルドライバーからの新しい締め技を披露した。
従来のコブラクラッチとも形が異なるオカダ・カズチカ選手の新技だ。
敢えて外道選手からギブアップを取ることを選んだオカダ・カズチカ選手。あの頃から進化している“レインメーカー”を見せ付ける結果となった。
この結果、二回戦はオカダ・カズチカ選手VS永田裕志選手に決定。ミスターIWGPと新日本プロレスの象徴がぶつかり合うことになった。
オカダ・カズチカ選手はマイクパフォーマンスをすることなく花道を下がった。
「ウォーミングアップのつもりでやってましたから。誰もあんな人に俺が負けると思わなかったでしょう。反則がダメとは言わないよ。そこは別に何もなく。いい意味であんな相手に15分もやってたんで。気を引き締めていきたいと思います」
レインメーカーとブルージャスティスの激突はとんでもないことになりそうだ。
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