棚橋弘至「跳び続けてきた過去に後悔はない」で仮面ライダーオーズを想い出す
棚橋弘至の「跳び続けてきた過去に後悔はない」という言葉に感動したので、新日本プロレスが再スタートを切った記念すべき金曜日の夜にしっかりと書き残しておきたい。
突然だはあるが、僕は仮面ライダーオーズが好きだ。これまで平成仮面ライダーは全作見てきたが、なぜだかオーズが好きなのである。
少し違和感を覚えるまでにヒロイックな主人公・火野映司が、“相棒”であるアンクと共に仮面ライダーオーズに変身し、怪人と激しい戦いを繰り広げるというお話。
..,こう書くとよくある話のように見えるが、本作で秀逸だったのはテーマを「欲望」においていたことだと思う。
火野映司はある出来事がキッカケもなり欲がない。
どれくらい無いのかと言えば、「ちょっとのお金と明日のパンツがあれば大丈夫」だと語るレベルである。
と、もう1人の主役のことを忘れていた。
棚橋弘至選手が2020年6月13日なら配信された「Tele Pro-Wrestling Dominion in OSAKA」でとても穏やかな顔をしながら、「跳び続けてきた過去に後悔はない」と語っていた。
僕はこの言葉がずっと引っかかっていて、どこかで書きたいと思っていた。いよいよ今日がその日だ。
仲間に手を伸ばす勇気
火野映司と棚橋弘至の共通点を知るために、まずは仮面ライダーオーズ、屈指の名台詞を取り上げてみたい。
「俺が欲しかった力。どこまでもとどく俺の腕。それって……こうすれば手に入ったんだ」
手を差し伸べてくれる仲間の手を取ること。
今の棚橋弘至選手がより魅力的に見えるのは、自分が頑張らなければ!という気持ちはそのままに、周囲を信頼していることが伝わってくるからではないだろうか。
2000代から2010年に掛けて、棚橋弘至選手は自分が嫌われてもいいから新日本プロレスに興味を持って欲しいと願い、全力のファイトを続けてきた。
今では信じられないが、当時は本当にブーイングの雨霰である。勿論、棚橋弘至選手はヒールではない。今も昔もベビーフェイス側だ。
調子に乗っているベビーフェイスが相手を輝かせる。この手法で棚橋弘至選手は自らのプロレスを確立させていった。
そして、2010年。才能が弾けた。小島聡選手を相手に「IWGPヘビー級ベルト」を戴冠すると2011年までにV11を達成するのである。
ただし、当時のタイトルマッチ数は明らかに異常だ。月1でタイトルマッチを戦っているのである。なぜ、棚橋弘至選手はここまで頑張ることができたのだろうか。
手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬ程後悔する
仮面ライダーオーズの第4話。火野映司が泉比奈に「どうやって信じればいいんですか?」と問われた時こう返した。
「手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬ程後悔する。 それが嫌だから、手を伸ばすんだ」と。今見ても痺れる言葉である。
そうなのだ。跳び続けた棚橋弘至選手も同じ気持ちだったのかもしれない。
激しい試合の毎日。メチャクチャ膝が痛い。膝だけじゃなく、膝もヤバイ。もっと言えば全身キツい。
我慢できないくらい痛い。それでも...飛ぶ。先輩たちはそうやって観客を盛り上げ、プロレスを多くの人たちに届けてきたのだから。
そんな先輩たちの背中を見ていたからこそ、後悔はない。自分が犠牲になっても、一番好きなプロレスの灯を消すわけにはいかないのだ、と。
「跳べば勝てるのに跳ばなかったらなかったら死ぬ程後悔する。 それが嫌だから、ハイフライ・フローを跳ぶんだ」
相手に勝つ前に自分に勝つ。そうやって棚橋弘至選手は生意気なチャンピオンから誰もが認めるピープルズチャンプになったのだ。
いよいよ新日本プロレスが爆発する時
「もう一度、俺たちの世代でプロレスを爆発させます!」
この言葉に嘘偽りはなく、新日本プロレスは過去最大の盛り上がりを魅せるまでにV字回復を果たした。
だが、令和2年にブレーキが踏まれてしまう。
これをキッカケに新日本プロレスはまた人気が低迷するのではないか。
そんなことが頭をよぎり、棚橋弘至選手はあの時「俺が、俺たちが頑張ってきたのに...」と口にしたのではないだろうか。
でも、今回は大丈夫だった。新日本プロレスワールドのサーバが捌けないほどのアクセスが集中し、新日本プロレスは再開したのである。
そう、これからも棚橋弘至選手がいればきっと大丈夫だ。
Anything Goes! その心が
熱くなるもの
満たされるものを探して
Life goes on! 本気出して
戦うのなら負ける気はないAnything Goes! 加速ついて
止められなくて負ける気しないはずAnything Goes! 歌 大黒摩季
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