内藤哲也がEVILを優勝候補筆頭に挙げた理由とは?

藤哲也がEVILを優勝候補筆頭に挙げた理由とはなぜなのか。その理由について考えてみたいと思う。

「ニュージャパンカップ2020」の一回戦最終日に登場するEVIL選手は活動自粛直前にピンフォールを取られた小島聡選手と激突する。

2015年内藤哲也選手の“パレハ”として凱旋帰国を果たしたEVIL選手(パレハは現在でも使用される流行語となった)。

アメリカマットで暴れ回っていたプレミアムな男は一体何が起こった神、いや悪魔のみぞ知るが、“キング・オブ・ダークネス”EVILへと変貌を遂げた。

あれから約5年。内藤哲也選手と2人だった「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」は6人体制にまで拡大。

2020年6月時点では新日本プロレスのベルトを5本も所有し、2人の二冠王が所属するモンスターユニットとなっている。

ユニットのリーダーであり、「ニュージャパンカップ2020」の優勝者の挑戦を受ける内藤哲也選手は今回の優勝者としてEVIL選手の名前を挙げた。

ただし、こう付け加えている。

今の「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」のヘビー級では4番手。つまり、序列でいうと一番下である、と。

内藤哲也選手がEVIL選手へ手厳しいエールを贈った理由を考えてみたい。

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停滞した闇の王

常にシリアスな表情で試合に臨んでいるEVIL選手。ただし、今回の「ニュージャパンカップ2020 」についてはその決意の大きさから逡巡のあとが見える。

改めて内藤哲也選手が新日本プロレス公式スマホサイトのインタビューで発した言葉を振り返ってみたい。

内藤 そうですね。実際、L・I・Jのヘビー級4人を並べた時に、俺はEVILがいま現在のメンバーでは“4番手”になってしまうような気がするんですよ。なんなら、いま無冠のSANADAよりも、NEVER6人タッグのベルトを持っているEVILのほうが足踏み感を感じますね。彼が持っているものは申し分ないし、L・I・JはBUSHIとEVILと俺の3人で始めたわけで、彼がいなかったらいまのような勢いのあるユニットにはなっていないですよ。

現在、無冠のSANADA選手よりも序列は下。ただし、踊り場でもがき苦しむEVIL選手が爆発する瞬間を心待ちにしているようにも思う。

僕は以前、こんな記事を書いた。 

www.njpwfun.com

端的に言えば、鷹木信悟選手とEVIL選手のファイトスタイル(バチバチの肉弾戦)が被っているため、キャリアと機動力の差でEVIL選手が損をしているという僕の見解だ、

ちなみにEVIL選手が足踏みをしているだけで、成長が止まっている訳では決してない。

他のレスラーがEVIL選手以上のスピードで進化・覚醒を続けているため、停滞しているように映るのだと思う。

 

Wチャンピオンと無冠の希望

鷹木信悟選手は現在「NEVER」の二冠王である。内藤哲也選手が新設したベルトという点を考えると運命の巡り合わせとしては中々面白いものがある。

また、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の中で唯一ベルトを保有してないSANADA選手だが、昨年の「ニュージャパンカップ」は準優勝。「G1クライマックス29」ではオカダ・カズチカ選手を破るなど、実績という今では全く遜色がない。

また、「IWGPヘビー級」以外にはシングルベルトを狙わないという宣言をしているだけに、こだわりと無冠の意味も明確だったりする。

現在、無冠ながらもEVIL選手よりもSANADA選手の方が番手が上という内藤哲也選手の指摘は的確だったりする。事実、SANADA選手の方が優勝に近い気がするためだ。

 

プレッシャーと歯痒さ

「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」は切磋琢磨するユニット。

6人での競争することで、ユニットの価値を高め続けるという確固たるテーマがある。

敢えて内藤哲也選手はこのタイミングでヘビー級ではEVIL選手が4番手だと言った。

これはEVIL選手がザック・セイバーJr.選手に連戦連敗している時点から明らかだったはずだ。

プレッシャー、激励。彼の覚醒を心待ちにする気持ち。内藤哲也選手には色々な気持ちが浮かんでいるに違いない。

前人未到の二冠王。今だからこそ内藤哲也選手にも残せるメッセージがあるはずなのだ。

EVIL選手は今年の『NEW JAPAN CUP』、何がなんでも優勝してぇ、そんでもって、次の日の内藤戦でIWGPプラスインターコンチを奪い取ってな、この俺が三冠王になってやる、と言った。

IWGPとNEVERの三冠王は誕生するのか。そして、名実共に「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の1番手へと躍り出ることはできるか。

まずは“豪腕”へのリベンジという大きな壁を越えるところからEVIL選手の挑戦がはじまる。

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